きょうされん九州ブロック学習交流会は、みんなのアピール(案)を可決し終了しました。
障害者権利条約の総括所見においてもまだまだ、障害のある方々の社会参加は厳しい状況です。障害者権利条約をこの国の文化にする事が、共生社会への一歩だと感じました。
また、来年お会いできることを楽しみにしています。
以下、みんなのアピール文
2025年3月1日、2日の二日間、「第27回きょうされん九州ブロック学習交流集会沖縄大会」が開かれ、九州・沖縄の各県から250人の障害のあるなかまや職員、家族、ボランティアが集まり、学び、語り合い、交流を深めました。
基調報告では、わたしたちが応援してきた優生保護法裁判の最高裁・大法廷での勝訴判決、そして被害者のための補償法の実現を確認しました。今後はこの補償法をすべての被害者に伝えるとともに、最高裁判決を受けて政府が約束した「優生思想」による障害者差別を根絶する法律の実現が、大切な課題であることを学びました。あわせて、障害のある人の所得保障、職員不足問題の解決のために、障害福祉予算の大幅な拡充を求める運動を九州・沖縄の各地にひろげていくことを確認しました。
上間陽子先生の記念講演からは、若い母親たちの抱える問題をテーマに、沖縄の貧困の実情、そしてその要因・背景を知る事ができました。また母親たちを応援する「おにわ」の実践からは、被害を受けた当事者の心の傷に寄り添い、配慮した「言葉かけ」や「支援する事」の大切さを学びました。それば、障害のあるなかまたちへの支援にも共通することを確認しました。
今集会では「はたらく」「くらす」「ささえる」「基礎講座」とともに、性にかんして学ぶ「特別分科会」の6つの分科会を行いました。九州・沖縄から提出されたレポート・報告をとおして、それぞれの実践を振り返りながら、教訓・経験をともに語り合い、分かち合いました。なかまの交流会や観光では、郷土芸能などのプログラムを通して、沖縄の文化や歴史にふれて、楽しんで、なかまとの交流を深める事ができました。
戦後80年を迎える今年、地上戦で18万人以上の尊い命が奪われた沖縄の地で、わたしたちは「わした うむい いちまでぃん ちむぐくるてぃーちに ちばらなや」をテーマに集い、学び、交流を深め合いました。今集会で得た学び、確信を九州。沖縄の各地に持ち帰り、地域での実践、活動、運動に生かしていきましょう。そして、2026年に開かれる「第28回九州ブロック学習交流集会 長崎大会」の成功につなげていきましょう。