きょうされん第28回経営管理者総合研修会がアクロス福岡で開催されました。
戦後80年の節目にあたり、日本国憲法と障害者権利条約を真ん中にをテーマに25日まで行われました。
記念講演は、ジャーナリストの三上智恵さん 「戦雲-いくさふむ」の監督でもあります。
三上さんは、沖縄と戦争をテーマに5作目の映画製作として、2024年3月に公開された「戦雲(いくさふむ)」についてお話をして頂きました。私たちにとって、「遠い沖縄のことだから」という気持ちがなかったわけではありませんが、何となく沖縄・南西諸島においての自衛隊レーダー基地や弾薬庫等の整備がなされていることをニュースで知っているだけと感じました。
三上さんは、「今からでも遅くない。共に目撃者となり、今の歴史を背負う当事者になって欲しい」と訴えられました。
「障害のある人の命・人権・尊厳が大切にされる社会を障害のある人とともにつくる」これが私たちの想いでもあります。
講演では、映像を見せて頂きながら、沖縄戦で何が起こったのか?辺野古600日の闘いや標的の村として沖縄・高江の住民たちの問題を聞くことができました。
ウクライナ戦争をはじめ、世界ではあらゆる紛争が今でも続いています。戦後80年を迎えるにあたり、私自身も戦争を知らない世代ですが、次世代へ伝えていく年にしなければならないと改めて感じました。
その後、優生保護法問題について、弁護団の大槻倫子さんから歴史的な最高裁大法廷判決と今後の課題についての講演。
障害がある人の人権回復に向けた運動が必要です。誰もが平等に尊厳を尊重される社会。そして、私たちの道しるべである障害者権利条約の完全実施に向けて地域に広げなければならないと思います。その為にもその第一歩は、法人内でのこの問題に関する学びあい。そして、行政や関係機関と連携しながら、ひとりひとりの被害者とつながる相談支援体制を共に作り上げる事が必要です。
そして、再発防止の為の検証…
未だ、施設等での障害者虐待事案も多数ある中、徹底的な検証を通した施策提言を全国の仲間たちと共に考えていきたいと思います。