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熊本市のフードパル熊本内にある障がい者就労支援事業所です。事業所内での悲喜交々の活動をご紹介しています
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『きらり活動』 (04/09) 大塚瞬
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2017年度を振り返る[2017年12月31日(Sun)]
今年も今日を残すばかりになりました。一年間特定非営利活動法人 自立応援団をお支え頂き、誠にありがとうございました。
1年間を振り返りますと、慌ただしい年となりましたが、少し成果も見えてまいりました。

一つは、障がい者の就労支援活動です。
はーとアラウンドくまもとを中心に、共同受発注の取り組みを進めてまいりました。障がい者施設は、今まで点とした活動を行ってまいりました。点の活動が悪いという部分では決してありません。しかし、小規模の作業所だけで行う活動には、限界があります。利用者の人数であったり、職員の人数で、できる仕事も限られてしまうと考えています。
彼らの工賃や賃金を上げる為には、大きな仕事もできる環境が必要です。詳しくは、12/8ブログの中で報告を挙げていますので、ご覧いただければと思います。
その共同受注の仕組みがはじまった事。それは、大きな一歩に繋がったと思います。次は、フェアトレード運動を進め、あらゆる企業の受託事業の適正化を図る事が残されています。その為には、我々のきちんとした製品管理能力を如何に高めていくのかという点を改善していく必要性があるでしょう。勿論、企業の協力もそこにあります。
また、共同商品開発も行いました。細川藩の「料理方秘」1803年を参考に「からいも餅」を再現。「料理方秘 神の水」のオーナーシェフ松村健司氏のアドバイスを頂きながら、11月、12月に市民向けの試食会を行い、大好評でした。これからの障がい者施設商品の一つとして、販売ができればと考えています。

二つ目は、居住支援です。
熊本地震後、1万世帯近くの方々が、仮設住宅等で生活を余儀なくされています。今後の自立支援に向けた取り組みが必要です。熊本市社協にて、保証人代行モデル事業についての話し合いが行われ、座長という立場を頂き、1月から4月までに案をまとめさせて頂きました。8月よりモデル事業がスタート。今後のこの事業がきちんとした形で制度化されていく事を今後も支えていきたいと思います。自立応援団が事務局を行っております熊本市居住支援協議会においても相談会を通して、多くの市民の方々の相談を受けてまいりました。今後の生活に不安を抱えている方へ、寄り添う事ができればと願っています。10月26日に国は、新たな住宅セーフティネット事業が本格化しました。(http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000055.html
熊本市居住支援協議会としては、この制度を地域に広く知って頂きご活用いただけるようにしていく事が大きな課題です。
行政や不動産関係団体及び居住支援団体の皆さんと協働で、熊本地震復興に向けて取り組みを更に進めていきたいと思います。

三つ目は、障がい者運動です。
その一つは、移動に関する事。おでかけIC制度がはじまり2年になろうとしています。その結果、移動に関する負担が大きく、生活面での影響がでています。私たちのよりどころは、障害者権利条約です。障害者権利条約20条には、「個人の移動を容易にすること」が謳われています。市民の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。現在は、さくらカードの改善を求める会に移行し、運動を広げているところです。
きょうされん運動においては、全国の仲間たちと共に、所得保障や障害者施設で働く職員の待遇改善、地域活動センターの補助増額等への運動を行っています。4月より山下前熊本支部長より、支部長を引き継ぎ、中核的な働きをする中、職員には多大なる奉仕を頂いています。
職員体制も厳しい中、運動を広げる事は容易ではありませんが、職員が一丸となって頑張って頂いている事に感謝しています。

職員の中にも思い悩む人もいます。仲間に寄り添うという事は、どういった事なのか?
日々の支援を通してがその学びでもあり、反省の日々です。しかし、目指すところは一緒だと思っています。仲間の想いも… 職員の想いも…
2018年は障害福祉については、かなり厳しい現実を迎えるのではないかと感じています。しかし、前を向いて一歩、一歩進めていければと思います。立ち止まる方がいれば立ち止まり、一歩進む勇気を確認しながら活動を広げていければと思います。
2018年もよろしくお願いします。
12月家族教室[2017年12月23日(Sat)]
熊本市心の障がい者家族会(むつみ会)からのご依頼で、12月の家族教室でお話をさせて頂きました。今回のお話の内容は、「支援する側 される側 はたらくを通して」という事で、自立応援団が運営している就労支援センターくまもととキラリアートファクトリーの活動について、お話をする事ができました。その中で、「はたらく」を前提に考えますと、暮らしというキーワードが必要になります。
「どのような暮らしをしたいですか?」
人それぞれに、暮らし方があります。自分らしく生きる事を少し前段に入れながらお話をさせて頂き、熱心に聞いていただけました。ありがとうございます。
講演終了後もたくさんの質問やご意見が出て良かったです。

今後の皆様のご活躍をお祈りしています。

日時:平成29年12月23日(土)13:30〜16:00
場所:熊本機能病院「地域交流館 市民塾ホール」
実習生のお礼[2017年12月18日(Mon)]
熊本県立高等技術専門校より、実習及びグループホーム体験を受け入れました。
お礼文が届きましたので、ご報告いたします。

☞ SKM_C224e18010215340.pdf
少しでも働くという事に関して、お役に立ったなら幸いと考えています。社会人としての第1歩を歩みだす若者の学びの場としても就労支援センターくまもとの役割です。
今後ともよろしくお願いします。
共同受発注に向けた取り組み[2017年12月08日(Fri)]
熊本市自立支援協議会主催で行われた就労フェアで、はーとアラウンドくまもととして、提案している「共同受発注に向けた取り組み」について、お話をさせて頂きました。

どんな社会にしたいのか!
「障害のある人が、障害のない人と同じように生きる事ができる公平な社会」
日本の現状ではどうか??

2014年に障害者権利条約に日本は批准したものの、障害のある人の55%が月額9.2万円以下の収入。就労継続支援A型事業所は、雇用契約を結んだ形での福祉サービスで最低賃金が保障されているもののA型事業所への事業所責任負担が大きくなり、事業所廃止の動きも出てきている。基本的に利用者賃金に訓練等給付費が充てられなくなった現状があります。

共同受発注に向けた目標を3つ上げています。
1)優先調達法の推進
2)共同受発注の窓口の創設と各事業所間の連携
3)フェアトレード運動の促進

フェアトレードは、国際協力活動で聞く言葉ですが、発展途上国の農産物や雑貨を適正な価格で継続的に輸入・消費する仕組みですが、同じ日本人として生まれ生活している人が、障害者というだけで、障害者施設というだけで、不利益な取引が行われている現状がある中、適正な価格で継続的に業務委託、消費する仕組みを行わなければ、障害当事者の賃金は、最低賃金以下になるという事です。(本人がどんなに努力しても…)B型事業所の平均工賃は1.3万円程度、A型事業所も訓練等給付費から繰り入れをしなければならないのは、このような現状があります。
共同受発注の仕組みをつくってもフェアトレード運動が広がらなければ、仕事は増えても障害当事者の賃金は上がらないのです。

その中で、行政が進める優先調達法を広げ、障害者施設等に優先的に仕事が回る仕組みが必要です。障害者権利条約の中にある「他の者との平等を基礎として」という事からもぜひ、この仕組みが広がっていく事を望みます。

その中で、障害者施設等が行う事は何か!!
利用者の技術向上(効率化を図る)という意味で職業リハビリを駆使した支援と、利用者に対する権利の保障としての合理的な配慮です。これをPOCAサイクルで実施していく事が必要でしょう。
1施設が取り組むだけではなく、複数の事業所が同じ仕事をしながら、効率化及び製品の完成度を上げるための情報交換が共同受発注の大きなメリットでもあります。外部からの視点を取り入れ、より良い商品づくりへの一歩は、障害当事者にとって誇りのある仕事づくりに繋がります。

参加者の貴重な時間を頂きながら、共同受発注への取り組みについて、参加者と一緒に考える機会となりました。現在、桑原雷声堂さんを中心に共同受発注の取り組みが始まりました。事業を実施しながら幾つかの課題も見えてきましたが、ひとりはみんなの為にみんなはひとりの為に…
この思いが大切なのかもしれません。
この街ではたらく 就労フェア2017[2017年12月08日(Fri)]
就労フェアが今年もウェルパルくまもとで開催されました。この事業は熊本市自立支援協議会就労部会主催で行われるもので、はーとアラウンドくまもと協力で行われました。
展示会及び共同受注説明がはーとアラウンドくまもとが行ったもので、熊本市における障がい者施設の活動を市民の方に紹介させて頂きました。

午前中は、「午前中ふらっと」各分野のエキスパートが、「私の仕事歴」をテーマにお話をして頂きました。今年は、就労部会部会長の山田さん。山田さんがこの仕事をするきっかけになった事や仕事の想いについて、お話をして頂きながら、当事者の率直な質問や意見が面白かったです。
午後からは、障がい者サポート企業・団体の認定式及び表彰式。21企業・団体の認定と表彰として、過去認定された企業・団体から特に優れた取り組みの2企業を「優良障がい者サポート企業・団体」として表彰されました。
旅のよろこび社は、障がい者の旅行商品や旅行介助ボランティアの育成。リデルライトホームは、外部の支援センターやジョブコーチと連携を図りながら、障害特性に応じて職場配置や業務分担を行う等の活動が評価されたものです。このような企業が増える事が楽しみです。

14:00からは、展示会・共同受注説明。この内容については、はーとアラウンドくまもとで行ったものなので、別にアップします。
その後、障がい者就労セミナーがありました。株式会社トランスコスモスさんの車内における就労支援についてご報告を頂きながら、障害があっても仕事を通して、チャレンジできる仕組みについて学ぶ事ができました。
グループワークでは、再現ドラマ「私、一か月で会社に行けなくなりました」を当事者が熱演して頂いた後に、主人公やその関わりの持つ周りの人々の新城などを考えながら意見交換ができました。このような振り返りが、事業所や企業で行う事ができたら、障害があっても仕事ができる社会に繋がると思います。大切な事は、双方向性における学びです。共に働き続ける為に…
私たちができることを考えていきましょう