夏ボラで杜の伝言板ゆるるに参加している高校生のHとMです。 3日目の8月5日は、NPO法人仙台グリーフケア研究会を取材しました。 グリーフとは、大切にしていたものを失う、人との別れなどによって、心にぽっかり穴が開き、悲しみ(グリーフ)が生まれること。 大切な人を亡くした方の悲しみを聞き、わかちあうことで気持ちを和らげ、見守り、寄り添う活動を行っているのが、仙台グリーフケア研究会です。
仙台グリーフケア研究会は、みやぎNPOプラザのNPOルームを拠点に活動しています。 仙台市立病院のメンバー・市民とともに「仙台グリーフケア研究会」を設立し、大切な人を亡くした遺族のための「わかちあいの会」を開催するなど、グリーフケア活動に取り組んでいます。 「わかちあいの会」のほか、電話・メールによる心の相談も受けています。
↑車座になってお話を聞きます
今回私たちは、仙台グリーフケア研究会さんにお話を伺い、印象に残ったことは、 「泣いている人に良かれと思ってティッシュを渡すことない?」という言葉。
わかちあいの会では涙を流している人が自分からティッシュに手を出すまで、周囲にいる人は差し出さないと言います。 その理由は、 「気遣いからティッシュを渡す行為は、違う見方をすると、涙を止めてほしい、涙をふきなさいよという合図になる可能性もある」から。
そして、「言葉に詰まった時は、無理に聞き出したりせずに沈黙することも大切な意味があります」とも話していました。
グリーフケアに関わるボランティアスタッフには、どのような方が関わっているのか聞いてみると、 「想いを聞いてもらう立場だった人が、今度は聞く側の立場でサポートしたいという方、震災をきっかけに何か社会貢献したいという方など、様々です」
大切な人を亡くした人は、時間では消えない悲しみがいつまでも胸の中に残っています。 そんな方々に心を休める場の必要性を強く感じました。
そして、気づかないとしても自分が行っていたことが、違う視点から見ると、泣いている人にとってはよくないことになることを初めて知りました。 気持ちを打ち明けることは簡単なことではないけれど、少しでも心が軽くなるようにという想いを込めた活動は多くの人の支えにつながると感じました。 |