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続々・条例の会仙台取材 [2014年08月22日(Fri)]
こんにちは。
ゆるる事務局の大西です。

本日は朝から宮城野区松岡町に直行。
NPO法人麦の会代表の飯島茂さんに話を聞きに行くためでした。

麦の会は松岡町で『コッペ』という店を開いており、そこでパンやクッキーを作って販売しています。
スタッフには知的障がいを抱える方もおり、『コッペ』は就労支援の場所にもなっています。
ゆるるにも2週間に1度『コッペ』のパンを売りに来てくれるので、ゆるるスタッフにも馴染み深い団体さんです。
そして麦の会も条例の会仙台の構成団体であり、飯島さんはその立ち上げ以前から条例づくりに関わってきました。

P8220001.JPG
飯島さんです。

飯島さんからは主に知的障がい者支援の観点から、条例の会の取り組みの話を聞きました。
ただ、その内容は月刊ゆるる9月号に掲載させて頂くとして、この記事では別の問題を取り上げたいと思います。

それは、条例が制定されるまでのタイムスパン。
仙台市の計画では、条例制定を2016年4月としています。
15年12月の市議会定例会に条例案を提出する予定なので、実質残された時間は1年と3か月程度しかありません。

それまでに何をしなければいけないのか、市の計画に沿って記載します。
・現状の把握
・課題・論点の整理
・条例の骨格(構成案)の作成
・条例の中間案の作成
・パブリックコメント募集
・答申案の作成
・答申
と、こうなっています。
そして現在の進捗は、というと現状の把握の段階です。(市では8月31日まで障がい差別の事例募集をしています)

そして条例案を作っていく機関は仙台市障害者施策推進協議会となるわけですが、この協議会では条例制定の議論だけがなされるわけではなく、仙台市障害者福祉計画やその他直接条例とは関係がない内容もその場で話し合われます。
また、15年12月までに開催される協議会は7回。
残り7回の協議会の、限られた一部の時間を使って、上記のタスクを進めていかなくてはならないことになります。

ただ条例を作ることだけが目的なのであれば、制定までの期間も制定に至るプロセスもそこまで重視しなくてもいいのかもしれません。
しかし、条例の会仙台が、そしてもちろん仙台市も、目指しているのは条例を作った先、その条例を活かして差別のないまちづくりを進めることです。

そのためには条例づくりの段階から、協議会委員だけでなく、障がい当事者、一般市民、その他様々な立場の人びとの意見を集め、ぶつけあい、それぞれの理解を深めながら作る必要があります。
今現在の進め方で2016年4月の制定を目指すとして、どれだけ議論を深める余裕があるだろうか、条例の会仙台はその点を危惧しています。

ただ、幸いなことに6月25日に開催された第1回障害者施策推進協議会において、奥山恵美子仙台市長はこのように発言しています。

「ただ単に条例ができればそれで事がなるというほど単純ではないというのはもう委員の皆様方十分ご存じのことでございまして、世の中、一般がやはりこの問題を深く受け止め,自分たちの暮らしの中でどういうふうにそれを実践していけるかというところまで踏み込んでいかないと、なかなか本当に意味のある条例にはならないのではと考えております。そういう意味では、このことを多くの障害をお持ちの皆様、当事者の皆様、また市民の皆様とともにつくっていくというプロセスが大変重要ではないかと思っておりまして、協議会のほうにはぜひ今年度の時期におきましてはどのようにつくり上げていくことが望ましいかということにつきましても改めてご意見をいただければ大変我々もありがたいと思っているところでございます。ぜひ時間はかかっても、市民の皆様にじっくりご理解いただいて、そして実際に仙台のまちがこれによって5年後、10 年後には確かにあの時期を1つの節目として変わったと言われるような、そんな形になればと願っておりますので、ご尽力をお願いしたいと思うところでございます。」http://www.city.sendai.jp/kenkou/shougai/sesakusuisinkyo/pdf/260625/2601giji.pdf

この市長の言葉もあり、条例の会仙台では先日市長あてに下記の要望を提出しています。
・障害者施策推進協議会の中に、条例制定のためのワーキンググループを作ること。
・2年の期間で制定されることが望ましいですが、場合によっては検討の期間の延長も視野に入れ、内容の検討が不十分にならないようにすること。
・仙台市付属機関等の会議の公開に関する取扱要領第3条を厳守すること。協議会の傍聴ができる環境作りを進めること。傍聴者の定員を設けないこと。
・十分な予算措置を取ること。
・市民が十分な情報を得るための幅広い見地から、推進協議会での手話通訳の設置を行うこと。
以上。

市長の言葉通り、また条例の会仙台が要望する通り、きちんとしたプロセスを伴う中身のある条例が完成することを期待してやみません。

次回、第2回障害者施策推進協議会の開催は9月5日(金)です。
Posted by NPO法人杜の伝言板ゆるる at 14:32 | 月刊杜の伝言板ゆるる | この記事のURL | コメント(0)
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