• もっと見る
<< 2024年12月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
カテゴリアーカイブ
ゆりかご日記の検索
検索語句
最新記事
タグクラウド
最新コメント
最新トラックバック
リンク集
※おもちゃの修理に関する技術的な情報は、下の電子カルテ(診療状況写真)に保管しています。
おもちゃドクターイラスト.jpg
【糸魚川】で、巡回おもちゃ病院、始めました。 [2021年04月05日(Mon)]
(追記:碑文にまつわる寄稿を紹介)

2017年11月25日(土)〜26日(日)、糸魚川市内3か所の
「ゆりかご」を、定期巡回しました。


171125_26 巡回報告「いくみ病院」=いくみ保育園は、いつも大雲寺(曹洞宗)の山門をくぐっての定期巡回です。11月25日は患者様の受付はなかったのですが、代わりに、お寺の庭に立つ大きな石碑について報告します。

171125_26 巡回報告

    加   
    奈   
    志   
  比 美   
  止 止   
  夜 言   
  野 閉   
  雨 度   
  野 波   
  布 留   
  利 計   
金 寸 志   
原 岐 今   
  志 仁   
省 古 志   
吾 止 手   


碑文は 金原省吾(きんばらせいご)先生の筆。
原文の万葉仮名を現代文に書き直しますと 、短歌であることが分かります。

 悲しみと言えど遥けし今にして
  ひと夜の雨の降り過ぎしこと


昭和期のアララギ派歌人にして帝国美術学校(現:武蔵野美術大学)教授の碑が、
なぜ此処(大雲寺)にあるのでしょうか? それは・・・、


大雲寺塾のこと

昭和22年当時、大雲寺の若き住職は若者の向学心を受けて、新潟大学の高田分校主任教授だった 金原先生 を招聘して、ここ大雲寺で自主夜学「大雲寺塾」を作りました。
1か月に連続6日間の夜間学習に通い、半年〜1年間で卒業し、以後も研究生として勉強できたそうです。

その塾長として、糸魚川(西頚城郡)における 戦後教育の礎 を築かれた 金原先生 を顕彰する石碑なのです。

大雲寺塾卒業証書.JPG

何と、ToyDr.わたなべの亡実父は「大雲寺塾」第二期卒業でしたので、この 金原先生の石碑 を見るたびに、身が引き締まります!

(※'21/4/4 追記)つい先日、父が生前に寄稿した文集の中に碑文にまつわる記述を発見、
「大雲寺塾」塾生目線での思い出が熱く語られていました。


今の住職(=園長先生)も、先々代からの「お寺は地域と共にあれ」という思いを、現代に引き継いでおられます。

171125_26 巡回報告

おもちゃクリニック ゆりかご に、一番最初に お声掛けいただきました。
感謝を込めて、技術研修の成果「ゆりかご編オルゴール」をプレゼント。

171125_26 巡回報告「ひまわり病院」=ひまわり保育園では、「ゆりかご編オルゴール」を寄贈したあと、5件の患者様を受付け。

即日治癒 3件、入院預り 2件。
171125_26 巡回報告

1〜3は、電池容量不足電極接触不良でした。
ボタン電池 L1154LR44 と同規格ですので、代用交換できます。

171125_26 巡回報告その他2件は、一目で故障原因が分かりました。
トミカの黄色いジープは右後輪が破損。
後輪の 左右タイヤ を軸ごと交換し、1週間後に退院。

ウルトラマン?のソフビ人形の腕が、両肩から外れていました。
瞬間接着剤で固めてしまっては、腕を自在に 動かせませんし、
ビス止めで見栄え が悪くなっては、おもちゃドクター として 心が痛みます。
KIMG0320.JPG

全国の先輩おもちゃドクターの皆さんは、一体どんな治療を施しているのでしょうか。
決して中途半端にせず、実に丁寧な対応をされているドクターも多くて、勉強になります。
私も、諦めずに誠心誠意の治療に努めるよう、気持ちを新たにしましょう。

腕の中の折れた爪を取り出し、反対側のの形状も参考にして、復元再生用の寸法図を作成。
年末年始を挟んでの長期入院ですが、もうすぐ元気な姿に戻り、退院する日は近いでしょう。
KIMG0324.JPG

(追記)2018年、本年もよろしくお願いします。
おもちゃクリニック ゆりかご のドクターは、日本おもちゃ病院協会の会員です。
診療方法が分からない場合は、全国のおもちゃドクターにお知恵を拝借できます。

その結果、見た目もきれいに治療することができ、退院の目途が立ちました。
ご指導いただいた先輩ドクター各位に、この場を借りて感謝申し上げます。
ソフビ人形の脱臼治療.jpg


この記事のURL
https://blog.canpan.info/yurikago/archive/28
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
» 181124 いくみ病院を巡回、木製タンク機関車 from  おもちゃクリニック ゆりかご 日記
(追記:「におうさん」も冬支度) 2018年12月22日、午前中は「いくみ病院」を定期巡回。 先月の巡回で入院していた「タンク機関車」が、本日退院です。 いくみ保育園へ行くには大雲寺の山門をくぐるのですが、左右の仁王像を囲む木柱が新品に交換されていました。 子ど… [Read More]
Tracked on 2018年12月22日(Sat) 12:17

» 171124 ゆりかご編オルゴール from おもちゃ修理「電子カルテ」
最近は「ゆりかご日記」ブログを中心に投稿していますので、こちらの「電子カルテ」には久しぶりの投稿です。 おもちゃドクターの技術向上に関する情報は、後日の参考資料として検索できるようにこちらにも記事を転載しておきます。 ゆりかご日記は、→ コチラです。 (… [Read More]
Tracked on 2018年12月13日(Thu) 23:13

» 171125 ウルトラマンのソフビ人形 from おもちゃ修理「電子カルテ」
2017年11月25日(土)、ひまわり病院を定期巡回しました。詳しい巡回報告はコチラ。 ひまわり保育園の備品2件は、一目で故障原因が分かりました。 トミカの黄色いジープは右後輪が破損。 後輪の 左右タイヤ を軸ごと交換し、1週間後に退院。 ウルトラマン?のソフビ人形の… [Read More]
Tracked on 2018年12月13日(Thu) 23:12

コメントする
コメント
亡父は、「大雲寺塾」第二期生で、リハビリの一環で自分史を書いた頃の寄稿文の中に、当時の塾生目線での記述がありました。
その原稿をPDF化しましたので、ご参考までにデータ公開します。
ただし、脳溢血リハビリ中の記述のため、事実と異なる部分もあることをご承知ください。
(大雲寺塾で学んだこと(二)がなく(三)に飛んでいます。)
Posted by:ToyDr.わたなべ  at 2021年04月04日(Sun) 18:00

写真を見て丁寧に作っているのが伝わってきました。直ってよかったですね。喜びのおすそ分けをいただきました。
Posted by:tanaka  at 2018年01月14日(Sun) 07:15

日本おもちゃ病院協会の会員ドクターは、全国に千人以上。決して中途半端に終わらせることはありませんので、お客様も安心して、治療をお任せくださいませ!
Posted by:ToyDr.わたなべ  at 2018年01月13日(Sat) 18:45

昭和20年代頃の記録資料を探していたため、巡回病院の報告が遅くなりました。私事ですが、おかげで父の遺品から当時の貴重な資料を発見。

先日、大雲寺塾のことで武蔵野美術大学の先生方が共同研究としてお見えになり、大雲寺の石碑や丸田住職のお話など調査されて行かれました。少しでも参考になればと、早速、大学あてに資料をお送りしました。父と伯父さんの回顧録、大雲寺塾卒業証書、西頚城郡勤労学徒連盟創設史など。
石碑に書かれた碑文の解説は何処にもなかったので、ぜひ先生方の研究で明らかにしていただけば、大変ありがたいです。

Posted by:ToyDr.わたなべ  at 2018年01月01日(Mon) 00:26