8名の春蕾生来日 [2015年09月10日(Thu)]
昆明市女子中学春蕾クラスで学ぶ少数民族貧困女子高生を1対1でサポートする「25の小さな夢基金」は今年、9周年を迎え、卒業生は256名にまで達しました。 そして嬉しいことに卒業生の中から大学の日本語学科に進み、日本と雲南の友好の力になりたいと望む学生も出てきています。 協会は今後もそのような架け橋となるべく人材を育てようと考え、「創立15周年記念式典」に合わせて、サポートしている春蕾生の代表8名を日本に招きました。 現在協会が支援している現役春蕾生はおよそ250名ですが、このうち8名の昆明女子高校生と引率の先生2名、雲南支部スタッフ2名は8泊9日の日程で来日し、記念式典に出席したり、東京近郊で日本文化や歴史を肌で触れたりしました。 「生まれて初めて雲南を出た」「生まれて初めて海を見た」と初めてづくしの日本滞在の様子をご紹介します。 8月16日(日) 昆明空港から経由地の広東省広州空港で1泊した一行12名は午後、無事に成田空港に到着しました。空港には常勤ボランティアの上原さんが迎えに行き、バスと電車を乗り継いで、宿泊先のYMCAアジア青少年センターに着きました。 8月17日(月) 午前は協会事務所に来て、オリエンテーションを行い、ボランティアで引率してくれる平田さんから滞在中の日程や注意事項についてお話しがありました。そして、昆明市女子中学からは協会役員へスカーフの贈り物をいただきました。きれいなスカーフをありがとうございました。 午後は国会議事堂見学をしました。 8月18日(火) この日は東京を出て「いざ鎌倉へ!」中村理事も引率に加わり、総勢15名。 午後は生徒たち待望の七里ヶ浜へ行き、初めて海に入りました。 8月19日(水) 午前は朝日新聞社本社の見学。見学記念に生徒たちの写真が入った新聞を作っていただきました。 見学後は外国人観光客に人気のある浅草へ移動し、有名な雷門、浅草寺など浅草周辺を見て歩きました。 8月20日(木) 午前、テレビ東京見学。普段は見ることのできないテレビ局の裏側を見学し、放送の仕組みを詳しく教えてただきました。 午後は若者が多い渋谷、青山、原宿周辺を散策しました。 8月21日(金) 午前は池袋防災館に行き、地震体験をしました。日本は地震が多いですが、雲南も地震が多いです。今回学んだことを雲南に戻ったらクラスメートや友達、家族に教えてあげてください。 午後は協会で長年に渡り協会を支援し、これまでに多くの春蕾生をサポートしている株式会社技術評論社の片岡巖社長に会い、直接、片岡社長にお礼を伝えました。その後は翌日に控えた15周年記念式典でコラボレーションする「寒水・能見ダンストゥループ」の皆さんと一緒に民族舞踊の練習に汗を流しました。 8月22日(土) いよいよ協会設立15周年記念式典及び懇親会当日です!宿泊先で朝食を済ませてすぐに会場の京王プラザホテルへ向かいました。 式典及び懇親会には日本全国、中国北京・雲南から総勢130名以上が参加しました。 懇親会では少数民族の踊りを4曲、「寒水・能見ダンストゥループ」とのコラボレーションを1曲、披露しました。プロのダンサーと一緒に踊ることができ、生徒たちにとっていい経験になったことでしょう。 8月23日(日) 帰国を翌日に控え、昼食と夕食以外はずっと宿泊先の部屋で今回のレポートを書いていました。 午前、熊艶美さん(リス族、1年生)のサポーターの川瀬弘美さんがわざわざ横浜から会いにきてくださいました。サポーターと生徒が会う機会が少ないですが、熊さんは幸運にも自分のサポーターに会うことができました。中国語が堪能な川瀬さんは熊さんに学校生活や勉強のことなどを聞いていました。 夜は協会法人会員の株式会社リンガーハットから食事券をご提供いただきましたので、「とんかつ浜勝 JRお茶の水店」に行き、揚げたてサクサクのとんかつをいただきました。 8月24日(月) いよいよ日本滞在最終日。宿泊先でゆっくり朝食を食べてから、電車とバスを乗り継いで成田空港へ向かいました。見送りには来日初日から毎日ずっと引率してくれた上原さんももちろん一緒です。チェックインを終え、別れの時になると皆の目からは自然と大粒の涙がこぼれていました。 日付が変わった頃、雲南支部スタッフの秦徳英さんから飛行機は順調に飛び、ほぼ予定通りに昆明女子中学に着いたと連絡がありました。 今回の春蕾生来日が実現したのは協会会員・協力者皆様がたのご支援・ご協力のおかげです。この場をお借りして心より深く御礼申し上げます。ありがとうございました。 またボランティアとしてずっと彼女たちを引率してくれた会員の平田栄一さん、常勤ボランティアの上原正夫さんにも感謝申し上げます。 |