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孔雀は創造へのステージに羽ばたいた〜雲南の舞姫、ヤンリーピン観劇記〜 [2014年06月10日(Tue)]
城戸弘人さんから、雲南出身の舞踊家ヤンリーピンの観劇のレポートが届きました!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・孔雀舞は唯一無二

 5月30日の午後1時半少し前、私はBUNKAMURAの坂道を今回の孔雀のポスターを見ながら舞台への期待感一杯でオーチァードホール正門へ急いだ。ヤンリーピンの観劇は今回でもう4回にもなる。3月4日は制作記者会見に参加しているが本番観劇までの時間を孔雀もとい鶴のように、首を長くして待ちわびた。
正面玄関は入場を待ちわびる客で予想通り長蛇の列。入場後すぐにプログラムを購入。何と表紙にはヤンリーピンのサインがあった。先着30名へのプレゼントであった。嬉しいサプライズ!座席は前回と同じテラス席。なお一番安い切符は完売で週末は全席完売とのこと。孔雀の魅力恐るべし。
新作の孔雀はすでに中国主要都市で200回以上公演されているが、海外公演は日本が最初。

 ストーリーは変わりゆく四季を背景に孔雀の恋を描いており、生命の大切さ、自然との関わり、輪廻感、無常感などへのヤンリーピンの人生,世界観を舞台化している。

 四季の第一幕の春のシーンで主人公の雌孔雀、ヤンリーピン演じる”サドゥ”の誕生に続いて、お待ちかねの孔雀の舞が演じられた。月光の中で演じられる舞はヤンリーピンの均整のとれた肢体、もって生まれた舞の才により気高く、神〃しく演じられる。何度みても鳥肌ものだ。今回は最後になるかなと思いつつ瞼に焼き付ける。


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▲神の使いに癒されるヤンリーピン演じる雌孔雀


 舞台美術と衣装の担当は映画”グリーン・ディスティニー”でアカデミー賞最優秀美術デザイン賞に輝いたティム・イップ。実際見ているとそのセンスに納得する。特に雪がシンシンと降る最後4幕冬の場面。奇抜なすげ傘を被った神の使いの衣装が特に印象に残った。チャン・イーモウ監督のLOVERSやHEROで日本女性初のアカデミー賞衣装デザイン賞を獲得したワダ・エミの独特の色彩センスを思い浮かべてしまった。

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▲恋しあう孔雀の間に割り込む悪役のカラス


・もう1人の主役、シャオチャイチー(小彩旗)

 舞台の左側で時の移ろいを表す時計の秒針役を演じたのが姪のまだあどけない顔の15歳のシャオチャイチー。
私の席からは隠れてしまって見えなかったが2時間半、緩急を付けて回転し続けた。休憩時間は写真撮影が許可されたため、観客が盛んにシャッターを切っていた。実はこの回転する芸をショーにしたのがトルコ、エジプトなどにあるタンヌーラ(スーフィー)でスカートに電飾が施され音楽とともに回転する。こちらも訓練で長時間回転できるらしい。
シンプルな動きほど美しいということか。
カーテンコールでは長時間の回転の労をねぎらう大きな拍手の響きはヤンリーピンを超えるほどであった。


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▲回転少女シャオチャイチー


今回勿論、主役ヤンリーピンの舞踏に賞賛が集まってしまうが、舞台美術、音楽や照明も素晴らしい。特に雲南の自然を彷彿とさせる森林や大瀑布に眼を奪われる。

さて今回の公演が年齢的にもリーピン主役では最後との声もあるが、指導者としての場があるので完全引退はまだ先のことであろう。次回の日本公演が実現するのか気が揉めることだ。

 ヤンリーピンの初の創作舞踏の公演なのででこれまでの舞踏中心の内容とどう印象が違うか5人ほどに意見を聞いてみた。皆、好意的で衣装、舞台、音楽の素晴らしさを第一に挙げてた。私としては内容が孔雀の一生を人間に置き換えて考えられので理解しやすくまた雲南の自然の香りが馥郁と感じられる舞台で進行するため雲南観光にも一役かうのではと思われた。しかしヤンリーピンの発する最大のメッセージは文化交流の重要さはなにごとにも代えがたいという
ことであろう。

余談になるが、公演の余韻にひたりながら帰路についたが途中、bunkamura内の花屋さんで孔雀公演のコラボ・イベントで孔雀の尾羽の色に因んでブルーの創作ディスプレーを発見、また国立競技場一時閉鎖を記念しての航空自衛隊”ブルーインパルス”のリハーサル飛行に遭遇。ビルの谷間から見える同じくブルー塗装の6機の機体を嬉しさ一杯で仰ぎ見た。ブルーに何と縁の深い一日だったことか!!


文・城戸 弘人
雲南の”孔雀”ヤン・リーピンが日本へ舞い戻る! [2014年03月17日(Mon)]
今日は城戸特派員によるいつも以上に力作雷のレポートをご紹介します。

ご存知、雲南が生んだ世界に誇る芸術舞踊家ヤン・リーピン
その最新の舞台が、今年5月、とうとう日本でも公演されますexclamation×2
いつも協会に様々な中国情報をタレ込んでくださる城戸弘人さんが、今回なんとそのヤンリーピン来日公演制作記者会見に潜入し、貴重な情報をレポートしてくださいましたダッシュ(走り出すさま)

このレポートを読めば、5月からの公演が待ち遠しくなること間違いなしです。

(YU@東京事務局かわいい

===================================
 
”孔雀”は舞い戻った。
     私は舞い上がった。
〜雲南出身の国宝級ダンサー・ヤンリーピン会見レポート



●”天は二物を与えた”その素顔●○●○●

 3月4日、渋谷Bunkamuraにて、ヤンリーピン主役・総監督で開催される舞台”孔雀”(5ー6月東京と大阪で公演予定)の制作記者会見があり、私はさっそく”飛んで”行ったダッシュ(走り出すさま)
 ヤンリーピンとは、雲南省白族出身の国宝級ダンサーで、「孔雀公主、舞神」等と呼ばれている。爪先にまで神経を張り巡らした「孔雀舞」は、彼女を一躍トップ・ダンサーにした。
 小生は今まで3回の日本公演はすべて皆勤だが、「孔雀舞」の精緻さは人間技とは思えないほどで、毎回
”鳥”肌が立ちそうだった。

▼「孔雀」の見どころを語るヤンリーピン
02語るヤン・リーピン.jpg

 記者会見以外では、まず近くで会えるチャンスは皆無なので、当日は気合を入れて受付開始より早めに到着exclamation手(チョキ)その甲斐あって1番着であった。もちろん、会見場では最前列の場所を確保。会見場は各媒体の記者陣で満員だ。彼女の圧倒的な人気の高さをうかがわせる。
 大拍手で本人が会場に迎い入れられた。
 踊り以外では、ヤンリーピンはいつも個性溢れる民族服に身を包んでいる。今回はやや暗いオレンジ色の衣装と帽子で登場。もう50歳をとっくに過ぎているのに、この若若しさはどうだ。小顔、色白でオーラが漂いキリッとした表情で、余裕と風格をも感じる。眼が細いこと、福耳であることは知っていたが、初めて聞いた声は、やや落ち着いた低めの声であった。



●”孔雀”公演は見どころ満載●○●○●

 今回の公演は、今までの民族舞踏がメインだった公演とは異なるという。
 舞台は、春・夏・秋・冬という四季折々の移ろいを表現し、ヤンリーピンが主役の雌孔雀として、「誕生ー青春ー恋愛ー老いー死」を演じるストリーになっており、生命観、人生観、無常感を深く感じさせるものだそうだ。見どころが多い点がセールスポイントになっている。
 美術と衣装の担当は、映画「グリーン・デスティニー」でアカデミー賞最優秀美術デザイン賞を受賞したティム・イップ。
 本公演は、二年前より中国主要都市で約200回上演しており、昨年の舞踏部門での観客動員数では一位の実績を獲得している。

「中国では、孔雀は鳳凰と同じく神聖な鳥として敬われており、私は踊るたびに気持ちを新たに清く生まれ変わって、全力をつくしています」と語るヤンリーピン。
 健康維持については、「踊りがヨガを行っているように、ストレス発散の効果をもたらします。また食事の内容については、明代の教科書的な漢方の書の”本草綱目”を参考にしています」と若さ保持の秘訣を明かした。


 さらに、今回の会見では、ポスト・ヤンリーピンと目される姪の小彩旗(シャオツァイチー)の同伴が注目を集めた。


01ヤン・リーピンと娘.jpg
▲ポスターの前で微笑むヤンリーピンと小彩旗


●期待の星”小彩旗”●○●○●
 小彩旗は、まだあどけない顔の美少女だ。春節前夜に全国放送する”春節晩会”(日本の紅白歌合戦に相当)に、秒針役として舞台脇で4時間も回り続け、1番人気でブレークした。
 小生もネットのライブ放送で見ていたが、彼女の運動神経には驚嘆した。今回も舞台脇で、四季という時の移ろいを表す時計役で回り続ける役を演じる。
 目まいはしないかとの質問に、「子供の頃から回ることが好きで慣れているし、限界に挑戦することが大好き」と平然としていた。但し、”春節晩会”出演で一躍人気者になってから、メディアの取材攻勢に眼を回したとか(!?)。
 伯母のヤンリーピンは、「春節晩会のときも2時間旋回が持てばいいと思っていたが、4時間頑張るとは思わなかった。自分は1分半しか持たない。姪は15歳と若いので、舞踏と限らないで自分の好きな分野に進んでほしい」と、慈しむような優しい眼差しで語っていたのが印象的。
 尚、司会者のお願いで、得意の旋回を数回、舞台上で披露した。


▼ピルエット(旋回)を披露する小彩旗
03旋転する娘.jpg


ヤンリーピンと日本●○●○●
 ヤンリーピンはこれまで2008年、2010年、2011年と3回の来日公演を果たしているが、2008年は四川大地震、2011年は東北大地震に遭遇している。2011年といえば、海外アーティストによる来日公演スケジュールは軒並み、キャンセルまたは延期になっていた。そんななか、ヤンリーピンの「蔵・謎」は、約束だからと公演を実施し、そのうえ出演料の1部を義援金として寄付している。
 今回の記者会見は、地震発生日の3月11日を目前に控えた3月4日であった。彼女は「舞踏という芸術で少しでも安らぎや癒しを感じていただければ」と語った。
 来日間隔が2,3年と少し長いものの、定期的に来日しており、しかも公演ごとに内容がパワーアップしているのだから、芸術面で日中交流に果たす役割ははかりしれない。

 今年の公演でも、あの長い爪で日本人のハートを
”孔雀掴み”もとい鷲掴みにするであろう。
 1日も早く、感動の拍手の嵐に包まれるカーテンコールの瞬間に立ち会いたいものだ。

 今回の記者会見は久しぶりにハイ・テンションになりました。はいわーい(嬉しい顔)


▼参考に公演のチケット情報を下記にお知らせします
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/14_liping/ticket.html

【文・写真 城戸弘人様】

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後日、公演のレポートもお楽しみに!グッド(上向き矢印)
城戸特派員のレポート「2014春節祭駆け歩る記」その2 [2014年02月14日(Fri)]
城戸さんのそばにいつも最新の中国情報有り(!?)
協会きっての中国通・城戸特派員が、今年も2014年春節を祝って各地で催された様々なイベントに参加されました。昨日今日と2回に分けてレポート。(^^
タイトルは、ずばり「2014春節祭駆け歩る記」!!
(YU@東京事務局かわいい

ーーー2014春節祭駆け歩る記ーーーー
昨年は長崎ランタンフェスティバルに遠征したが、今年は名古屋を始めとして東京、神奈川県の春節祝賀のイベントに老体に鞭打って参加した。その゛政冷民熱”の現場の印象記をお届けする。

<その2>北区日中友好協会

       春節祝賀祭(2月2日)
 
 このイベントは中国人の参加人数が多く、日中で200人以上になり、回数も20回ほどとなる。HP上でも和気あいあいとしたシーンが毎年紹介され、今年は是非参加したいと念願していた。自宅の藤沢から2時間以上かかるが、国歌作曲者ニエアール氏終焉の地、藤沢を宣伝したいとの思いもあったので出掛けてみた。

 北区の王子小学校の調理室をお借りして皮作りから始まり、具を包むまで日中共同作業となる。餃子の餃の字には交わるの文字があり、交流パーティの料理にはピッタリ。

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▲日中共同で餃子作り(於北区)


 中国女性は流石に作業が手馴れている。売り物になるような整った包み方をする方が多い。10台の大テーブルが会場に用意され、VIP,地元の中国歌舞学校の生徒、日中友好会館後楽寮の留学生の方以外は自由に席につく。テーブル上には餃子、お寿司、焼きそば、中国の油条等が並べられ、お酒類も色々あり中国のことわざ”美酒佳肴”の世界となる。
 地元中国歌舞学校の生徒さんによる中国歌曲の演奏も春節らしく華やかなムードを盛り上げる。ビンゴ大会も豪華賞品が当たるたびに大歓声があがる。

 歓談の2時間はアッという間に過ぎてしまったが、私は合間を見てできる限りしゃべったが、国家作曲者が藤沢で不慮の死を遂げたことを知っている方は数えるほでど皆驚いていた。
 参加者の中には高齢の帰化されたご婦人も多く、日本語が自然で、尋ねないと解からない。さすがに中国の昔の歌、俳優、ことわざに詳しく、もっと時間があればと残念至極。

・・・・・・・・・・・

 さて今年は以上に特記したイベント以外に池袋での国際交流新年会、新宿、淵野辺の孔子学院などにも参加したがどこでも開幕祝辞のスピーチには「日中関係は現在最悪ーーーー」の始まり。日中友好を願う者にとっては悲しいことであるが、逆に民間交流はできるだけ盛り上げたいという熱意は皆旺盛であった。


3会場.JPG
▲盛況な会場(於桜美林孔子学院)

 尚、淵野辺の孔子学院は1000人以上の来場者を、昨年を含めて記録し、取材陣も何社か来校していた。地の理は悪いが、中国の文化や春節の華やかさに魅了される方が多いというのは嬉しい限り。やはり春節を彩る赤は人の心を燃え立たせるものがある。

 日中関係改善の分野、努力は時間がかかりまた限られてしまうかもしれないが、必ずや雪解けになる時が来るであろう。

「冬来たりならば春遠からじ」という言葉もあるではないか。


【文・写真 城戸弘人様】
城戸特派員のレポート「2014春節祭駆け歩る記」その1 [2014年02月13日(Thu)]
城戸さんのそばにいつも最新の中国情報有り(!?)
協会きっての中国通・城戸特派員が、今年も2014年春節を祝って各地で催された様々なイベントに参加されました。今日明日と2回に分けてレポートを紹介します。(^^
タイトルは、ずばり「2014春節祭駆け歩る記」!!
(YU@東京事務局かわいい


ーーー2014春節祭駆け歩る記ーーーー
昨年は長崎ランタンフェスティバルに遠征したが、今年は名古屋を始めとして東京、神奈川県の春節祝賀のイベントに老体に鞭打って参加した。その゛政冷民熱”の現場の印象記をお届けする。

<その1>名古屋春節祭(1月11日)

 今年も日本橋三越の長崎展でランタンフェスティバルのパンフレットを入手し、イベント内容の豪華さに又心を動かされたが、昔から中国語の無料新聞に大きな広告が登場し、詳細なHPでも情報が得られる名古屋春節祭に今年は初遠征した。東京では知られていないがもう八回も開催されている。
 今年はあの障害者芸術団で有名になった”千手観音”が敦煌舞踏団によって見られるという。

 もう遠征するしかない。

 当日は新幹線で名古屋まで行き、地下鉄で久屋大通公園の会場に開幕式典開始ごろに到着したが、中央ステージ前の観客席は満席でいい写真を撮るのも難しい状況であった。晴天だったが、立ち止まると底冷えがしてくる。会場の回りには中国料理、中国語学校、中部国際空港セントレアに便を持つ中国航空会社、不動産会社、自動車教習所等のブースが50箇所ほど設けられ、中国の方が皆、流暢な日本語で熱心に呼び込みを行っていた。名古屋の大学に在学する中国留学生の姿も多く、バイトで参加していた。

 開幕式の後は特別ゲストの敦煌舞踏団の千手観音、二胡演奏、太極拳、中国舞踏等の演目が中央ステージで演じられた。
 さすが千手観音の演技になると、観客が満杯になり、望遠レンズの放列でカメラマン同士の肩が触れるほど。


1千手観音.JPG
▲金色の衣装が映える千手観音の華麗な演技(於名古屋)


 来日公演でお馴染みの障害者芸術団の千手観音の踊りの流れと音楽は同じだが、一糸乱れず何度みても感動する。期間中午前、午後の二回公演を行ったが何れも一番人気であった。シャチホコに代表される金が大好きなのが名古屋人の特徴と言われるが、千手観音の金色の衣装も多いに気にいったにちがいない。雑技的に人間で組み上げた金色シャチホコを演目に加えたら”どえりゃー パフォーマンス !!”と驚かれたろう。

 名古屋には中華街はないので、このような催しを定期的に行い、在名古屋中国人と日本人の交流活動を盛り上げるとの開催目的が設けられている。実際名古屋在住の中国人も多いのだが、日本有数の工場地帯なので、観光は少なく工場視察の中国人が非常に多いようだ。

 名古屋と中国の関係で私にとって思い出深いものは2005年の愛知万博の中国館見学である。特に特別ゲストのサニー・ガールズという古典楽器による中国現役音大生の演奏が大人気で展示品以上に深く印象に残ってしまった。今回の訪問も勝手が解らず様子見的な要素もあったが、中国人パワーを大いに感じさせるイベントで来年以降もその内容が期待できそう。


【文・写真 城戸弘人様】
「芸術団、遠方より来たる」城戸特派員の追っかけレポート [2013年09月25日(Wed)]

当ブログではおなじみ、協会きっての中国マニア・城戸特派員が、またまた貴重な体験をされたよう。なんでも先日来日した回族の歌舞団公演をご覧になったとか。

回族といえば、元代に流入したイスラムの民。
中国全土に広く分布しており、雲南25の民族のひとつでもありますが、その舞踊を目にする機会はなかなかありません。

果たして一体どんな公演だったんでしょうかexclamation&question
城戸特派員のレポートをご覧くださいわーい(嬉しい顔)





寧夏芸術団、遠方より来たる。
衣装また美しからずや」


城戸特派員の芸術団追っかけレポート



寧夏回族自治区より珍客が来日

孔子様の論語よりタイトルをパクりましたが字余りのお粗末。
今回は有難い論語のお話ではなく JATA旅博(9月13日〜15日)のステージの為に来日した、日本人には余り馴染みのない寧夏回族自治区の誇る芸術団の観劇レポートだ。

寧夏の場所と区都を尋ねられ、即答できれば間違いなく上級中国通。

因みに場所は陝西省の隣で、区都は銀川である。

2010年の法務省による在日中国人出身場所調査でも、寧夏回族自治区は堂々の最下位で、僅か500人。これでは県人会を開設するのも無理かも。
在日中国人の総数はなんと69万で、1番多いのは遼寧省出身者。11万人弱もいる。

小生は中国人に出会うたび出身地を尋ねるのを習慣としているが、寧夏出身者に出会ったのはたった2回だけ。喋る話題も新鮮味のなくなる遼寧省、黒龍江省等とは大違い。寧夏には西夏王国の遺跡が多いが、観光で訪れる日本人は極めて少ない。

今回来日の寧夏回族自治区芸術団は、区内呉忠市の回族を代表する芸術団で、数多くの賞を受賞し、海外でも高い評価を受けている。北京オリンピックや春節の大型番組にも参加している。

なお、呉忠市は人口123万の半分が回族で、「中国回族の故郷」「清真料理の本場」ともいわれ、文字通り中国回教での”メッカ”でもある。

さて芸術団のデビュー舞台のJATA旅博はアジア最大の旅の祭典で、例年土日の一般公開日は観客が殺到しスムースに歩けないほど。

2年ぶりの中国エリアの開設だが、激減した日本人観光客を呼び戻すため関係者は笑顔で熱心に呼び込みを行っていた。特に上海や別にブースを設けた春秋航空が盛り上がっていた。


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意外や意外exclamationこんなに種類があったんですねグッド(上向き矢印)
貴重な回族衣装のファッションショーです





表演は非常好exclamation×2


小生は毎年、中国関係のステージの写真撮影を楽しんでいるが、ここ数年二胡演奏や変わり面などお馴染みのパフォーマンスばかりで寂しく感じていた。今年は久しぶりに多人数の群舞が見れるということで、期待感一杯で演技が始まるのを待った。

13日、プレスデーでリハーサルが有るので夜まで粘ったところ、簡単なリハーサルを見ることが出来た。団員は皆若く20歳位。体も非常にスリムexclamationモスリムではない。ここは笑ってやって下さい)

14日11時15分、待望の初演がスタート。
中国のステージはいつも人気があり今年も満席。上演時間は30分で、男女6人の群舞、民族衣装のショー、二胡および月琴の演奏で構成されていた。

早いリズムの「黄土高原の腰鼓舞」によく似た群舞、あの有名な”千手観音”に似た黄金色の衣装での女神の踊り、集会での男女カップルでの踊りが被露された。皆一糸乱れずレベルが高い。

民族衣装のショーでは踊り子が一転モデルで再登場。回族の礼服だが派手な色で圧倒される。緑系の色が多く、中国人の好む赤系の色が少ないのが意外だった。二胡と月琴も、奏者が赤のチャイナドレスで演奏し花を添えた。

最近中国の歌舞団の公演が最近全くなく、寂しい思いをしていたが、今回の舞台演技は充分期待に応えてくれた。特に、回族ファッションショーは衣装の華麗さが印象的だった。





箱根で再会

寧夏芸術団の公演を更に見たいと思っていたところ、偶然、箱根ホテル小涌園の”中秋節in箱根”にも出演予定ということを知り、シャッター・チャンスを求めて遠征を決意カメラ

小湧園は1961年より中国各界の要人を迎えており、中国との交流が深い名門ホテルとして知られている。

イベントでは水墨画展や公演が行われ、園内は中国ムードに溢れていた。17日の開会式では巨大な月餅が被露され、開幕記念宴会の出席者に供された。

民族衣装ショーは割愛されたが、開会式では寧夏芸術団の舞踏が3演目行われ、華麗でダイナミックな「表演」を再度堪能出来た。

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本当は一泊して温泉にでも入りたっかたのだが、余裕もなく日帰りの遠征となった。しかしながら、実に濃厚な1日であった。

バスの窓から箱根連山の中空に輝く十三夜の月満月を愛でつつ、日中関係の”円円”なる修復を願って帰路についた。


【文・写真 城戸弘人さん】


長崎の夜は紅い色に染まった [2013年03月07日(Thu)]
みなさまこんにちはわーい(嬉しい顔)
とうとう東京にも春がやってきましたかわいい
これからまた寒くなってがっかりすることは必死ですが、それでもこうして
マフラーと手袋なしで外出できる日が増えてくると心が弾みます黒ハート
皆様の町にはもう春が挨拶にやってきましたかexclamation&question
本日のブログは、城戸特派員のイベントレポート最終回。
美しいランタンフェスティバルの様子をお伝え頂きますぴかぴか(新しい)



 (その3 最終回)念願の長崎ランフェス訪問

3.jpg

紅ランタンがビッシリと点灯


今年も長崎の冬を彩る一大風物詩長崎ランタンフェスティバル
が春節の2月10日から2週間開催された。

 毎年、都心のデパートで開かれる九州展で配布される豪華な長崎ランタンフェスティバルの資料を見るたび、見学に行けない悔しさを感じていたが今回なんとか見学が実現できた。

 宿も航空便もランフェスで勿論満杯。行くだけでも大変苦労した。

 ランフェスの会場は7箇所あり、隣の会場まで徒歩10分位の感じで配置されているが坂があり、日が落ち寒くなってくると体に応えるが
折角長崎くんだりまできたのだから加油!
と独り言を言いながら分刻みで移動。
主なイベントとランタンの見事な飾りの箇所は制覇した。

 中央公園の雑技は双人の変面が大人気。コマ回しや皿投げはかなりミスがでたがご愛敬。
7個の椅子の上での美女の倒立はハラハラドキドキで心臓に悪い。

 清朝の衣装での皇帝パレードを見たが衣装が赤系統のいろが多く、参加の人々も多様だ。昨年はジュディオングさんも皇后役で参加で大人気だったそうだ。

 一番端の孔子廟での変面ショウを飽きずに再度見たが
演者は何と地元大学の留学生!
動きにキレがあり観客も曲にあわせ手拍子。最後は観客とツーショットのサービス。
変面ショウは何度もみているが、レーザー光線に照らされた孔子廟がバックなので最高の迫力だった。
変面の秘密は国家機密といわれているが
いまだにネタバレがないのは大したもの。

 タクシーの運転手が「昔の小規模な祭りが今の全国的な祭りまで育ったことが信じられない」と語っていたのが印象に残った。また東京と違い場所取りなどで殺気立たないノンビリさも人気の要因と思う。

 また今回の旅で東京の九州展でお馴染の皿うどん店に行き皿うどんを食したが流石、本店の味は一味違いサッパリした感じ。
東京では辛子をつけるが長崎ではソースを入れる
 
というのが確認できた。

 ランフェスの魅力は書き尽くせないがランタンがどこでもビッシリと吊り下げられ,
間隔が接触するほど狭い。
通りなどは紅色でボーとなる ほどだ。
大型の動物や武将のランタン・オブジェは夜になり点灯されるとまた迫力が感じられる。

今回のランフェス訪問は将に念願を果たし
"江戸の仇を長崎で"となった。

【文・写真 城戸弘人様】

城戸読破員のレポート2 桜美林大学孔子学院・春節晩会 [2013年03月04日(Mon)]
城戸さんレポート 2 


聯誼協会の専属特派員(exclamation&question)としてお馴染み城戸様の中国関連イベントレポートぴかぴか(新しい)
第2弾は、開催前にブログ上でも告知をさせて頂いた桜美林大学孔子学院での春節晩会です。


(その2)中国文化が更に凝縮!
桜美林大学孔子学院


今年は今までの
看(見る)体験に口乞(食べる)”春節晩会”
という表演をじっくり楽しむ時間が加わり、その上相模原市日中交流協会の共催ということで中身も濃くなった。

 オープニングは学院長の挨拶で始まり次にNHKの中国語講座で有名な京劇役者の殷先生が京劇の歌を見事に歌い上げ春節ムードが高まる。

 相模原市日中交流協会は友好都市無錫の資料展示とお茶のサービスでサポート。無錫は尾形大作の無錫旅情のヒットでよく知られている。

 ガラス張りのホールのなかでは農民画、切り紙体験、じゃんけん大会、漢詩朗読、二胡演奏等が昨年と同様実施された。

午後一番には当校名物の爆竹点火式が行われ春節ムードが最高となる。
 
 教室では親子中国語教室、太極拳教室、京劇衣装試着教室などが開催され試着教室では殷先生の指導で即席の楊貴妃と玄宗皇帝が見事出来上がる。完成直後は拍手喝采で記念撮影の行列が出現。

 屋外のテント内には地元の中国料理店による蒙古しゃぶしゃぶ、餃子などが供されここも行列となる。小生もしゃぶしゃぶを試食したがお世辞抜きでヘンハオチーだった。

 4時からは同じビルのプルヌスホールで1時間半の春節晩会という芸能大会が新しく開催された。演目は京劇、ピアノ、歌曲、二胡とピアノ、フルートの合奏などでホールの演目と違いじっくりと味あうもので観客も皆大満足となった。

 当校は交通不便であるが、普段は無料のオープンスクール、交流会など開催が多い。来年も賑やかな春節祭が期待されるので要チェックの最右翼だ。


2.jpg
二胡同好会による演奏

【文・写真 城戸公人様】

城戸特派員のレポート2 [2013年02月22日(Fri)]

聯誼協会の専属特派員(exclamation&question)としてお馴染み城戸様の中国関連イベントレポートぴかぴか(新しい)
第2弾は、開催前にブログ上でも告知をさせて頂いた桜美林大学孔子学院での春節晩会です。


(その2)中国文化が更に凝縮!
桜美林大学孔子学院


今年は今までの
看(見る)体験に口乞(食べる)”春節晩会”
という表演をじっくり楽しむ時間が加わり、その上相模原市日中交流協会の共催ということで中身も濃くなった。

 オープニングは学院長の挨拶で始まり次にNHKの中国語講座で有名な京劇役者の殷先生が京劇の歌を見事に歌い上げ春節ムードが高まる。

 相模原市日中交流協会は友好都市無錫の資料展示とお茶のサービスでサポート。無錫は尾形大作の無錫旅情のヒットでよく知られている。

 ガラス張りのホールのなかでは農民画、切り紙体験、じゃんけん大会、漢詩朗読、二胡演奏等が昨年と同様実施された。

午後一番には当校名物の爆竹点火式が行われ春節ムードが最高となる。
 
 教室では親子中国語教室、太極拳教室、京劇衣装試着教室などが開催され試着教室では殷先生の指導で即席の楊貴妃と玄宗皇帝が見事出来上がる。完成直後は拍手喝采で記念撮影の行列が出現。

 屋外のテント内には地元の中国料理店による蒙古しゃぶしゃぶ、餃子などが供されここも行列となる。小生もしゃぶしゃぶを試食したがお世辞抜きでヘンハオチーだった。

 4時からは同じビルのプルヌスホールで1時間半の春節晩会という芸能大会が新しく開催された。演目は京劇、ピアノ、歌曲、二胡とピアノ、フルートの合奏などでホールの演目と違いじっくりと味あうもので観客も皆大満足となった。

 当校は交通不便であるが、普段は無料のオープンスクール、交流会など開催が多い。来年も賑やかな春節祭が期待されるので要チェックの最右翼だ。


2.jpg
二胡同好会による演奏

【文・写真 城戸公人様】
城戸特派員のレポート1 [2013年02月21日(Thu)]

みな様おはようございます晴れ
今週は少しずつ気温が高くなってくるそうです。
春が待ち遠しいですねかわいい

城戸さんのいるところに最新の中国情報有りひらめきとも言われる(?!)協会きっての中国通・城戸特派員が、2013年春節を祝って各地で催された様々なイベントに参加されました手(チョキ)
日中草の根交流は、どんな時代も途絶えることなく全国各地で続いているのですかわいい
城戸特派員のレポートを3回にわたってお届けします。
(途中、その他のテーマのブログを挟むことがあります手(パー)

(その1) 
交流で餃子の味も更に美味に
湘南日中友好協会”餃子の会”

 
 中国国歌“義勇軍行進曲”を作曲した雲南出身の人民音楽家/中国近代音楽の父、ニエアール氏が湘南鵠沼海岸で不慮の死を遂げた縁で
湘南日中友好協会は誕生した。
人間関係で誕生した協会も珍しい。

 2月3日、例年通り江の島県立神奈川女性センターの調理室で10時より協会主催の餃子作り作業が開始。皮用の粉練りから始まる。
今年は参加者が85名でその内中国の参加者が20名と去年の倍増で御同慶の限り。特に藤沢市内のベアリングメーカーで研修中の若者7名の参加が目を引いた。
当初は参加予約が20名で中止を考えた時期もあったとのこと。
中国の方との友好で餃子作りの作業が疎かになる方も多い。
紅葉型、拳骨型、驚きの小龍包型などバラエティに富んだ餃子が出来上がる。
味が良ければ没問題!
 
途中、藤沢市長も顔を見せ春節の挨拶のサプライズ。

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真剣に皮を捏ねる研修生たち


会食では手作りの餃子をほお張りながら手品の余興を楽しむ。
2組の参加があり、中国語ネタを入れたため中国の方も大喝采。
 毎年恒例の中国の歌の合唱も回を重ねて今年はテレサ・テンのヒット曲”時の流れに身を任せ”が登場。日・中語語で交互に合計4回歌い上げる。この歌を上手に歌うのはかなり練習がいるのだが
皆、気楽に楽しんで歌っていた。

 楽しい時間はあっという間にすぎるが再会を希望しながら3時にお開きとなった。余談だが中国の食を代表する餃子のことわざの存在を今回も尋ねたがサッと答えが出ない。
かろうじて”横になるほど楽なことはない、餃子ほど美味しいものない”をいうと頷いていただける。
小生は新しい対の句を下記の様に考えたい
"中国の方と一緒に包む餃子ほどハオチーなものはない"


【文・写真 城戸弘人さん】

次回は、桜美林大学孔子学院で開催された「春節を祝う会」のレポートをお届けしますかわいい
雲南大学滇池学院学生の来日交流レポート [2013年02月18日(Mon)]

皆様おはようございますかわいい
先週、雲南から素敵な訪問者がありましたexclamation×2
協会雲南支部で学生ボランティアとしても活躍してくれている
雲南大学滇池学院で日本語を学ぶ学生たちです。
湘南学園中学校・高等学校
が主催する国際交流プログラムの一環で
初めて日本を訪れた学生たちぴかぴか(新しい)
なかなか得られない貴重な機会を得て、希望に溢れた楽しい1週間を過ごしましたわーい(嬉しい顔)
交流プログラムには、協会理事長、また平田様をはじめとするボランティアの方々も参加しました。
今日は、協会ボランティア兼特命雲南支部長の平田様が本プログラムについて
ブログ記事を書いて下さいましたのでご紹介しますぴかぴか(新しい)


 2月10日、“春節”休暇を利用して、雲南省から雲南大学滇池学院日本語学科の谭先生と9人の学生諸君が日本にやってきた。
神奈川県藤沢市にある湘南学園中学校・高等学校(山田明彦校長)が主催する国際交流プログラムに招待されての来日だ。

 13日、協会からの急な申し出にもかかわらず湘南学園のご快諾を得て、初鹿野理事長とともに彼らを訪ねた。われわれの突然の訪問に谭先生も学生諸君も飛び上がって大喜び。しばし、8ヶ月振りの再会を喜び合った。

 彼らは、湘南学園の生徒さんや先生方の自宅に分散ホームステイしながら、初めての日本を体験している。学生に「日本の第一印象」を聞いたところ、ほぼ全員から真っ先に「街にゴミがない。道路がきれい」ということばが出てきた。ホストファミリーとの交流について聞いてみると「みなさんとっても親切です」と。日本の家庭料理は「なにもかもとっても美味しいで〜〜す!」ですと。これはまんざらお世辞ではないようで、日本の一般家庭での生活に順応している様子に安心した。

 日本滞在3日間で、湘南学園の歓迎式や藤沢市役所訪問などの公式行事をこなし、藤沢市内や江ノ島を見学した。湘南学園では高校の授業に参加したり、日本人高校生と書道で交流したり、今日は彼らが先生となって中国語講座が行われ、日本の高校生との交流を心底から楽しんでいるように感じられた。

 彼らは“憧れの日本”からどんなことを学んで帰るのだろうか、次回昆明を訪れた際に聞いてみようと思う。

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雲南大学滇池学院の学生による中国語講座の様子です


【文:ボランティア 平田 栄一様】
【ブログ担当:職員 蔦】
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