来日した春蕾生からのメッセージ 第7回 [2015年10月30日(Fri)]
雲南省の山間僻地に住む貧しい女子高校生を支援する「25の小さな夢基金」。その支援学生を代表して来日した生徒の感想などを紹介しているシリーズの第7回目も今年2年生となった和霄(ナシ族)です。
敬愛する日本雲南聯誼協会のみなさまへ こんにちは! 時はひっそりと過ぎ去り、瞬く間に日本雲南聯誼協会は誕生15周年を迎えました。思えば私が昆明女子中学春蕾クラスに入学して1年余りが過ぎました。この1年、日本雲南聯誼協会のみなさまからご支援をいただき、なおかつ日本遊学に参加させていただき、深く感謝いたします。この回の日本遊学で、私たちはたくさんのことを経験し、多くのことを学びました。また、数多くの親切な方々とお目にかかり、温かい思い出をたくさんいただきました。
日本滞在中に私たちは協会事務所を訪問しました。狭い事務所の中で職員の方々が忙しく働き、支援に奔走されていました。みなさまのご支援とお心遣いに感謝します。私たちはこれからも今まで通り勉学に努力し、仲間と助け合い、愛を伝えていきます。 最後に、日本雲南聯誼協会の15年にわたる貧困学生へのご援助に感謝を申し上げ、協会のより一層の発展と会員のみなさまのご健康をお祈りします。いつも笑顔でありますように!
日本を体験して それは心温まる、素敵な思い出となりました。 昆明から広州、そして日本へ。数時間の楽しい空の旅でした。少々緊張しながら税関を抜け初めての外国の地、日本に上陸しました。私たちを引率してくれたのは、日本雲南聯誼協会のボランティアのおじさまでした。生粋の日本人です。おじさまは初対面の瞬間、身を以て私たちに日本の礼儀習慣を示し、私たちの緊張をほぐしてくれました。そして、日本滞在を通して、私たちの日本に対する知識を深めてくれました。
空港からホテルへ向かう途中、外を眺めると青々とした緑。飛行機を降りたばかりの疲労感が、なんとなく爽快な気分に変わりました。日本の緑はすばらしいです。旅行中、私は車のクラクションを耳にしないことをとても不思議に感じました。日本の車にはクラクションが付いてないの? そんなことはあり得ません。人や街の些細な風景の中に、その民族の特徴があるのかもしれません。
日本の百貨店は買い物が楽しくなります。店員さんは笑顔で迎えてくれ、買い物をしなくても白い目を向けることはありません。混雑している場所でも案内やサービスがしっかりしています。トイレや休憩所、ホテルの清潔さはどこも同じです。この種のことはたくさんあって、一つ一つに日本の優れた点を感じました。
今回の日本旅行でいちばん楽しみにしていたのは、海に行くことでした。穏やかな晴天のもと鎌倉の街を散策した後、私たちは夢に見た海に到着しました。全身で受ける海風がとても爽やかでした。ああ、気持ちいい! 私たちは自制心を失い、歓声を上げて波に向かって走っていました。波は順序なく引いたり寄せたり、最高に美しかったです。私は波の中で歓声を上げ、走り回りました。みんな衣服が濡れるのも構わず、沖へ沖へと波を追いかけてハシャギ回り、協会の方から大声で止められてしまいました。忘れられない素敵な思い出です。
私にとっていちばん印象に残ったことは、協会事務所を訪問したことです。事務所の内部は簡素でしたが、職員の方々は優秀な方々ばかりでした。苦労を厭わず、貧困学生を援助するために働いていました。職員のみなさんの心遣いにあらためて感謝の気持ちを抱きました。職員のみなさんは、私たちに善良な心を信じさせる一筋の美しい光です。情熱をもって理想を追求しています。 日本滞在中、私はみなさんの素敵な笑顔、みなさんが一致団結したときの力、みなさんの温かさをしっかりと心に刻みました。この素敵な思い出は決して忘れません。みなさん、ありがとうございました。こんなに素敵な旅行に感謝いたします。
【東京本部事務局】
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