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夢基金卒業生のいま―2012年卒業生より [2014年03月31日(Mon)]
協会「25の小さな夢基金」では、成績優秀ながら、貧困や民族の価値観から高校進学を危ぶまれていた少数民族の女の子を応援してきましたグッド(上向き矢印)

2007年秋、わずか10名の女子高生を応援することから始まった夢基金は、これまでに162名もの卒業生を送り出しています。

夢基金サポーターの皆さんに支えられ、無事大学進学の夢を叶えた女の子たちは今、どんな生活を送っているのでしょうか。夢基金卒業生の""を皆さんにご紹介する連載第2弾は、ラフ族・李英さんの寄稿です。


⇒第2期生金麗青さんの""はこちらから


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大学生活は様々な刺激に溢れているといいますが、私も大学生になるのがものすごく楽しみで、早くキャンパスの一員になりたいとばかり思っていました。でも実は、それは意外にも簡単でないことだったのです。

2012年夏、私はついに志望大学へ入ることができました。
超名門大学というわけではありませんが、学校環境が気に入っています。
新しい環境で生活し、新しい友達をつくることはとても楽しいことでした。
他の大学生と同じように、入学してすぐに、サークルや学生会に参加申し込みをしました。
残念ながら学生会に入ることはできなかったのですが、自分の趣味でもある合唱団に入ることができました。

大学は自分の能力を磨く舞台のようなものです。
この舞台を前にして、観客になることを選ぶ人もいるかもしれませんが、私は他の学生たちに負けたくはないのです。

入学してまもなく、クラス委員を選出するときに、また残念な思いをしました。
でもその後、新入生歓迎発表会の練習で自分をアピールして、クラスメイトと先生に認めてもらい、クラスの情報委員に選ばれることができました。
ささいなことかもしれませんが、自分の力で得られた結果なので、とても嬉しかったです。

完璧な大学生活には、しっかり勉強するだけでなく、身体を動かして実践することも欠かせません。
重要なのは、社交性を身に付けることでしょうか。社会に出てから必要となるものです。

大学生活が始まってもう1年半が過ぎました。勉強の成績はクラスで中の上ですが、課外活動をおろそかにしたくはありません。
大学では課外の時間がたっぷりあるので、自分自身を磨くことができます。今まではできなかった勉強と自分磨きの両立ができるのです。
私も真面目にサークル活動に参加し、自分自身を高めたいと思っています。
他の学生が参加しないような活動に参加したりして、自分の力を証明していきたいです。

日常生活もまずまずです。
寮のルームメイトともうちとけ、クラスメイトとも仲良くしています。
毎年の補助金に加え、多少の奨学金も受けています。
大学に求められる書類なども、すべて1度で受理されていますし、他の学生からみれば、私の大学生活は順風満帆に見えるかもしれません。
でも、そこに行き着くまでの過程は他の人には見えないのです。
私だって困難にぶつかるし、思うようにいかないこともありました。

同じ大学でも、充実した日々を過ごす人もいれば、気楽に楽しんでいる人もいます。農村からはるばるやって来た私には、気楽に過ごす資格などなく、自分の知恵だけを頼りに努力するのみです。
でもまだまだ自制心が足りないのか、ときには怠けたいと思ってしまうこともあります。

大学では自分自身だけが頼りです。周りに流されて気楽に過ごし、つまらないとさえ思ってしまうことになるでしょう。
でも、私の大学生活はやはりとても充実しているのです。

こんな風に大学で勉強できることは、この上ない喜びです。
所属しているのは高等職業本科
(※高等職業本科:普通の学部とは異なり、実践技術を重視した学部)ですが、理論(勉学)と実践(自分磨き)を両立することができます。私はこの貴重な機会を大切に大切にしたいと思っています。


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サークル活動のひとコマ


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発表会でパフォーマンスもしました(一番右が李英さん)



文:李英(夢基金第4期生)
【翻訳:東京本部】


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 しっかりと地に足をつけ、大学での自分の課題と目標を自覚して学び成長している姿が読みとれました。幅広く、のびのびと学び活動している様子にふれると、教育の重要性、しかも青年期の教育の重要性を実感します。恵まれない生活と教育環境の中で、それに負けずに大学進学を達成するにはどんなにか大きな努力が必要だったことでしょう。その誠実な努力に敬意を表したいと思います。
 この少数民族の子どもたちが、まずは自分の夢を叶えていくこと、そしてその夢をさらに大きくして、家族、地域、社会の夢に結びつけて多くの人々と夢を共有していけるように前進していってくれることが願いです。それは、また隣国から多少なりとも関わっている私たちの夢でもあります。一人でも多くの子どもたちに教育の機会が保障されること、そのための支援と交流の輪が大きくなることを切望します。
 寄稿者の李英さんが、学業、種々の活動、学生同士の交流、そしてそれらを通しての人間的な成長を遂げ、社会に巣立っていけることを心から応援しております。加油!
Posted by: 大崎 功雄  at 2014年04月01日(Tue) 00:18