私の故郷16-故郷の空はいつも青色〜文山チワン族ミャオ族自治州麻栗坡県 [2013年04月24日(Wed)]
どんよりとしたお天気の東京全国的にお天気がよくない一日のようですね 本日のブログは、「25の小さな夢基金」で協会が応援する「昆明女子中学・春蕾クラス」の女の子が故郷の暮らしや魅力を綴ったエッセイ「私の故郷」をお届けします。 エッセイを書いてくれたのは、3年生の儂全倩さん。文山チワン族ミャオ族自治州出身のチワン族です文山チワン族ミャオ族自治州は雲南省東南部に位置し、東部は広西チワン族自治区と、南部を438kmにわたりベトナムと接しています。エッセイを読んでいると、彼女が故郷の自然や生き物ひとつひとつを大切に思い、そこから様々な力を感じとっていることが伝わってきます 私の故郷は美しいところです。木がたくさん生えています。春になると柔らかな芽をつけ、命の再生を伝え、新しい始まりを告げ、無限の希望に溢れています。家の裏にある松の木は、一年中青々として、四季の変化にも関係なく、青さを保ち、風雨に動じることもなく立っています。松の木は、私に打たれ強さや、夢をかなえるためには強い気持ちを持ち続けることが大事だということを教えてくれます。 春になるとたくさんの鳥たちの姿を見かけます。鳥たちの歌声を聴いていると心が自然とわくわくします。鳥たちが木の上で追いかけっこをしているのを見ても、鳥たちの楽しい気持ちが伝わってきます。鳥たちの喜びは何にも束縛されない自由な生活にあふれています。 小川のせせらぎの音と透き通った水の色は、心の中まできれいにし、心の悩みなども洗い流してくれるようです。心に残るのは、自然に寄り添い、自然の声に耳を傾けることで生まれる充足感です。それは魂の満足感であり、魂の安らぎです。 故郷の人たちは、みな親切でお客様を迎えるのが大好きです。お客様を迎えるときは、みな笑顔で、自分たちもお客様も喜んでいます。みなとても素朴な人たちです。故郷の人たちは仕事に喜びを感じ、苦しい生活にも喜びを見出します。 故郷の空はいつも青いです。それはとても純粋な青です。時には動物のような形をした雲を見かけることがあります。子供たちはそれを見て大喜びです。子供たちは天真爛漫です。私も子供のころもそうでした。 日本もとても美しい場所でしょうね。富士山はたくさんの人を引き付けています。それは美しいだけでなく、富士山が特別な山だからでしょう。日本の桜が満開のとき、心の中で桜の花びらが舞い散っている様子を想像しています。きっととてもきれいですね。花びらが風に散る様子は、とても美しいことでしょう。 それぞれの場所には、それぞれの美しいところがあり、観賞する価値があります。故郷の美しさを思うとき、それは無限の美しさだと感じます。私は故郷をとても愛しています。いつか是非お越しください。 文:儂全倩(夢基金第6期生) 【翻訳:水主史子(ボランティア)】 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 「私の故郷」バックナンバー 第15回 雲南版枕草子―央初竹瑪(チベット族) 第14回 烏蒙の江南―顧優(回族) 第13回 連なる山に囲まれた美しい町―蔡文嬋(リス族) 第12回 魅力ある県「剣川」―李金萍(ペー族) 第11回 雲南のプイの郷―劉星蓮(プイ族) 第10回 泥んこ文化―尹悦(漢族) 第09回 雲南の風情―和約花(ヌー族) 第08回 美しき滬西―楊噤i漢族) 第07回 桃源郷―莽徳芬(ペー族) 第06回 隠れた名所!東川―彭安麗(漢族) 第05回 黄金色のふるさと―王丹丹(プイ族) 第04回 世界を愛するために―雷木門(チンポー族) 第03回 多種多彩!故郷の民族―雷会蘭(タイ族) 第02回 自己紹介―賀金菊(リス族) 第01回 棚田の故郷―呉仙(ハニ族) ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ |