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私の故郷15-雲南版枕草子〜シャングリラの四季  [2013年02月14日(Thu)]

おはようございます晴れ
春節明けの「私の故郷」第1弾。
雲南初心者の方でも一度は必ず聞いたことのある場所ぴかぴか(新しい)シャングリラぴかぴか(新しい)です。
「25の小さな夢基金」でサポートを受け春蕾クラス3年生で学んでいる
チベット族の央初竹瑪さん が故郷を想い書いてくれました。
「春はあけぼの〜」ではありませんが、四季おりおりのシャングリラの美しさが伝わってくるようですかわいい






誰しもみな、自分の故郷があります。
それは美しさや神聖さから、人々に注目される場所であるかもしれません。
私が生まれ育った「シャングリラ」は、旅行者の憧れる場所です。
私の故郷では、季節によって違う景色が見られます。

春になると、さまざまな花が争って咲き、草木の生命力が盛んで、うっとりとさせてくれます。
春は種まきの季節ですから、農民たちは民謡を歌いながら働きます。
農作業は骨が折れますが、春が彼らに自身をもたらすのでしょうか、疲れた顔を全然見せません。
春は旅行者にとって「依拉草原」に行くのにいいシーズンです。
この草原は約数千平方メートルあります。見渡す限りの草原に、心も草原のように広くなります。
みなここで凧揚げをしたり、ゲームをしたりします。
たくさんの旅行者が踊ったり、写真を撮ったりして楽しんでいます。
仕事や勉強にストレスがたまっている人や、恋愛などで悩んでいる人は、
よくこの草原に来てリラックスしています。
そして、一番いいストレス解消法は馬に乗ることです。馬に乗って、早いスピードで走ると、
悩むことはなくなります。

夏は蓮が咲く季節です。
毎年7、8月になると、旅行者はよく「普達措国家公園」に遊びに行きます。
ここは旅行者にとって最高の観光地です。「普達措」に入ると、まるで「桃源郷」に入るようです。
昔あるチベット族の歌手はここで「普達措の歌」を創作しました。有名人の結婚式もよくここで行われます。
毎年、全国各地からの旅行者はわざわざここへ来て、その美しさと静かな雰囲気を感じます。
湖で静かに船をこぐのは一番いいことです。流れのままに漂って、旅行者は周りの山の景色を楽しみます。
すべての山は緑の世界のようです。澄み切った湖水は青い空、白い雲と周りの樹を映します。
ここは人々に憧れを抱かせる場所です。訪れた旅行者みんなを感嘆させます。
もしシャングリラに来ても普達措に来なければ、とても残念です。

普達措国家公演.jpg
普達措国家公園


秋は落ち葉の季節と収穫の季節です。
農民たちの顔に笑顔が満ち溢れるのは、大豊作の歓びです。
草原の花は枯れてしまいますが、有名な「娘毒花」は枯れると薄い赤い色になるので
まるで草原は赤いカーペットを敷いたみたいです。写真を撮るのにもってこいの景色です。
恋人たちに人気の撮影スポットです。横になったり座ったり、いろいろなポーズで写真を撮ります。
映画の撮影なども行われ、ここで美しい景色が撮られています。
 
冬は更にいい季節だと思います。
毎年2月、3月には雪が降ります。 雪にすべての大地と家が埋まってしまいます。
雪が降ると、みなストーブのところに集まって一緒にテレビを見ます。
雪が降るとスキー場がにぎやかになります。旅行者はスキーに来て、楽しんでいます。
子どもたちは雪だるまを作るのが大好きです。 庭にある雪だるまは家々を守っているようです。
 
学校.jpg
協会の支援で建てられたシャングリラの学校にて


春夏秋冬の美しさが色鮮やかなシャングリラをつくりあげています。
私の故郷、シャングリラは神秘的で、人々の憧れる場所です。
これからもっとたくさんの人が私の故郷を知って、楽しんでほしいと思います。
央初竹馬.jpg
央初竹瑪さん

文:央初竹瑪(夢基金第6期生)
【翻訳:張帆(ボランティア)】



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「私の故郷」バックナンバー

第14回 烏蒙の江南―顧優(回族)
第13回 連なる山に囲まれた美しい町―蔡文嬋(リス族)
第12回 魅力ある県「剣川」―李金萍(ペー族)
第11回 雲南のプイの郷―劉星蓮(プイ族)
第10回 泥んこ文化―尹悦(漢族)
第09回 雲南の風情―和約花(ヌー族)
第08回 美しき滬西―楊噤i漢族)
第07回 桃源郷―莽徳芬(ペー族)
第06回 隠れた名所!東川―彭安麗(漢族)
第05回 黄金色のふるさと―王丹丹(プイ族)
第04回 世界を愛するために―雷木門(チンポー族)
第03回 多種多彩!故郷の民族―雷会蘭(タイ族)
第02回 自己紹介―賀金菊(リス族)
第01回 棚田の故郷―呉仙(ハニ族)


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コメント
大崎さん、コメントありがとうございます。
私も央初竹瑪さんのエッセイを読み、なんて豊かな完成を持った女の子なんだ!と感心してしまいました。生徒たちの言葉で綴られた故郷のエッセイからは、土地の魅力だけでなく彼女たちの故郷に対する溢れんばかりの愛も伝わってきますね。
Posted by: JYFA  at 2013年05月31日(Fri) 11:24

とても文学的な表現で書かれ、シャングリラの様子が手に取るように分かります。ぜひ行ってみたくなります。ありがとうございました。
Posted by: 大ア 功雄  at 2013年02月14日(Thu) 12:18