私の故郷11-雲南のプイの郷 [2011年07月04日(Mon)]
皆さんこんにちは ![]() ![]() これまでに10回、「25の小さな夢基金」で応援する女の子たちの故郷を紹介してきましたが、今日は11回目、特別編をお届けします ![]() 今日ご紹介するのはプイ族・劉星蓮さんの故郷「羅平」ですが、 何が特別かというと、実は今まさにこの瞬間、劉さんの故郷にふれあいの旅の面々がお邪魔しているのです ![]() 昨日の夜は劉さんのお宅 ![]() ![]() また、某情報筋によりますと、あちらは今35℃あって、とーっても暑いということです ![]() 今まさに、会員の皆さんがいらっしゃっているプイ族の郷は、一体どんなところなんでしょうか ![]() ![]() ![]() ![]() その11「雲南のプイの郷」 プイ族の主な居住地は貴州ですが、雲南省でも唯一、曲靖市羅平県魯布董郷と長底郷に、プイ族が生活しています。 魯布董郷は滇(雲南)・黔(貴州)・桂(広西)の三つの省が交わる場所にあります。このような地理的要因から、雲南・貴州・広西のそれぞれのプイ族の間では、文化経済の交流や融合が活発で、精神的にも習慣的にも非常に近い土壌を持っています。 山や水などの自然を崇拝している民族で、その特徴は、衣装や祭りにも現れています。プイ族の民族衣装は単色無地のものが多く、パンツは黒くゆったりとしたデザインです。上着も黒っぽい色が多く、夏に着る民族シャツも、藍色などの無地のものです。プイ族の人々は装飾的な服装を好まず、自然でシンプルなほど快適だと感じるのです。 また、プイ族には『老人房』や『三月三』などの、独特の祭りがあります。『老人房』と『三月三』はどちらも伝統的な祭りなのですが、似ているところと、ちょっと違うところがあります。 『老人房』はとても厳粛な祭りです。祭りの前日の晩、人々は家の門に、卵やお香・紙銭などのお供え物を掛け、寨神(村の神)がそれを持っていくのを待つのです。寨神に扮するのは村人です。毎年持ち回りで2軒の家から寨神を選ぶのです。この祭りは非常に厳かに行われますので、おしゃべりや冗談は厳禁です。静かに慎重に準備をしてこそ、寨神をお迎えできるのです。祭りのときは、村の外につながる全ての道を封鎖してしまいます。そして『入村禁止!村人以外立ち入るべからず』という警告を貼り出します。もし誰か村人でない人が入ってきてしまうと、その年の祭りは大失敗となります。民族の風習を尊重しない行為と見なされ、高額の罰金が科せられるのです。皆さんも、この警告を見たら、絶対に村には入らないように注意してくださいね ![]() ![]() そして、老人も子供も若者も、川辺に集まって水をかけあいます。桶いっぱいの幸せをかけあうように水をかけるのです。皆さんもぜひぜひ参加してください ![]() 文:劉星蓮(夢基金第3期生) 【翻訳:栗田久里子(ボランティア)】 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 「私の故郷」バックナンバー 第10回 泥んこ文化―尹悦(漢族) 第09回 雲南の風情―和約花(ヌー族) 第08回 美しき滬西―楊噤i漢族) 第07回 桃源郷―莽徳芬(ペー族) 第06回 隠れた名所!東川―彭安麗(漢族) 第05回 黄金色のふるさと―王丹丹(プイ族) 第04回 世界を愛するために―雷木門(チンポー族) 第03回 多種多彩!故郷の民族―雷会蘭(タイ族) 第02回 自己紹介―賀金菊(リス族) 第01回 棚田の故郷―呉仙(ハニ族) ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ |