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夢は叶う―新井会長講演記L [2010年11月05日(Fri)]
こんにちは笑い
いよいよ冬本番ですが、新井さんの講演も佳境に入ってまいりました。
日本の若者も夢を抱くべしびっくり
第13回、どうぞご覧くださいませ〜ダッシュ





第13回 中国の夢、日本の夢 ‐その2‐


 日本の若者が海外に行くことに興味がなくなっているように見えるのも残念なことです。留学生の希望者が減っています。ハーバード大学の教授や準教授も日本人は一人しかいないと聞きました。恐らく中国人や韓国人は数10人単位で教授などになっていると思います。それだけ日本人は内向きになっているということでしょう。将来の日本を背負う人材が内向きなのは由々しきことです。私たち日本は教育から考え直さないといけないところまで、追い込まれています。正直、中国がうらやましいという気持ちです。もちろん、嘆いていても仕方ありません。若者が変わらないと、国が滅びます。

 それにしても問題は1万5000ドルの壁です。日本だけでなく世界でたとえば北欧諸国など、1万5000ドルを越えた国々は、人々の将来像から成長の意識ははっきり薄れてしまっています。経済が拡大し、毎年の給料が増えることよりも、自分の時間や趣味の世界、文化などへの関心が強いのです。しかし、「夢が叶う」という意味の夢ということなら、中国の人々の夢のほうがずっと分かりやすいと思います。生活が今日より明日は豊かになる確信、それを持てることは最高の幸せに思えるからです。

 歴史を見る限り、ひとつの国が高い成長を続ける期間は、どこでも30年です。日本が10%近い成長をとげたのも1960年〜90年の30年間でした。ドイツもそうです。中国の高度成長はケ小平氏の復活、登場の1980年ごろに始まりますから、もう30年高い成長が続いていることになります。中国の場合は沿岸部と内陸部の所得格差が大きい。ですから、経済的なフロンテイアが残されているわけで、単純に30年説を適応はできません。だがいずれにせよ、中国であっても成長する期間はある程度限られていることは事実でしょう。二桁近い成長は後5~6年、長くても10年以内でしょう。労働力人口も一人っ子政策の影響で、後4、5年で減少局面に入ります。しかし、当面は世界に冠たる高い成長スピードが保証されています。みなさんはこの成長を大事にして、夢を大きく膨らます必要があるでしょう。
≪続く…≫



新井淳一さん略歴
1940年、仙台市生まれ。東大経済学部を卒業後、日本経済新聞社に入社。金融担に始まり通商政策、外交、景気、財政などを担当、1975年にNY特派員。帰国後は雑誌編集・編集局経済部長・東京本社編集局長を歴任、2008年、代表取締役で日経を退社。現在は社団法人日本経済研究センターの会長を務める。2010年10月より日本雲南聯誼協会顧問。
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