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私の故郷05-黄金色のふるさと [2010年04月26日(Mon)]

「25の小さな夢基金」支援生徒の作文をご紹介しているこの連載。
第5回目は、1年生王丹丹さんが故郷に対する思いを語ってくれました!
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その5「黄金色のふるさと」


 こんにちは。私は羅平出身のプイ族の情熱的な女の子、王丹丹です。
 では丹丹の美しい故郷を紹介させてくださいね!

 が育ったのは黄金色の花の海の中、そこは山と山に挟まれたひっそりとした村です。独特でもあり、平凡でもあるこの土地には私の楽しげな足跡が残され、幸せな笑顔が刻み込まれています。毎年菜の花が開く季節には、仲間たちと花畑を歩き、かぐわしい香りをかぎながら美しい花を楽しむのです。

 菜の花祭りはここの有名な祭りです。
 祭りの到来は眠ったように静かな村を呼び覚まし、菜の花が私たちに持ってきてくれる楽しみを、もっと多くの人たちにも味わわせてくれます。黄金色の花の中でみな歌ったり踊ったりして大にぎわい、目隠し鬼だってできますよ!

 い山々に抱かれ、そこに暮らす少数民族の人々――プイ族です。
 その情熱的で独特の風俗は数知れない外国の皆さんを引きつけています。羅平に来てください、羅平に想いを巡らせてください!

 菜の花のほかには美しい小三峡!
 澄んだ青い水が二つの山の間を流れ、竹の筏をこいで遊べば気持ちはこの上なく軽やかになり、悩みはとうに消えています。これこそこの世の極楽かもしれません。
 九竜瀑布の壮観は逆巻く怒涛の中に入り込んだような錯覚を覚え、水の動きに合わせて気持ちも変化し、穏やかになったり激しくなったりします。

 郷ではプイの人々の本当の暮らしに溶け込むことができます。
 黄金色の菜の花の中に寝転んだり、風光明媚な小三峡や九竜瀑布の雄大な景観を眺めることだってできますよ!

 "今来ないならいつまで待つのでしょう"
 "今来ないのはあなたが悪い、でも次に来ないなら私が悪い"


 これは昔羅平の人々が、こう言えば必ず人に来てもらえると確信をもってよく使っていた言葉です。

 も、干ばつですべてが変わってしまいました。
 今の私には二度とそのころの気持ちを味わうことはできないでしょう。どうしてこんなことになるのか残念です。

 以前のプイの風俗は一部の地域に残るだけとなり、絶望的な大危機に直面しています。
 以前は活気にあふれていた菜の花祭りはまた元のようにひっそりと静まりかえってしまいました。
 雄大な滝もじきに穏やかな流れになってしまいます。喜ばしいことは美しい小三峡の風光がまだ残っていることですが、無情な天気が菜の花の運命を変えてしまいました。

 私はすべての人にそれらを保護しに来てくださいと心から呼びかけたい。私はこの風俗や自然が目の前で少しずつ失われていくのを見るにしのびないのです。

 この何年かで私が目にしたのは変化のほんの一部でしかありません。それに対しこの取り組みは取るに足りないことではあります。
 でも私は今後人々が必ず力を一つにし、失われた羅平を取り戻すだろうと固く信じています。もちろんあなたもその中の一人です。

 私たちはとびきり珍しい土地、羅平にいつでも喜んでお迎えします。
 希少価値って言うじゃありませんか!

 文:王丹丹(夢基金第4期生)


【翻訳:瀧川道子(ボランティア)】




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「私の故郷」バックナンバー

第04回 世界を愛するために―雷木門(チンポー族)
第03回 多種多彩!故郷の民族―雷会蘭(タイ族)
第02回 自己紹介―賀金菊(リス族)
第01回 棚田の故郷―呉仙(ハニ族)


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