解す[2015年07月21日(Tue)]
解す(ほぐす)というは
「ほおずき」という言葉とも似ている
(「ほおずき」は「鬼灯」と漢字で書くと、急に遠くに感じるけれど
「ほぐす」だって「解す」にすると
急に、哲学か理科の時間みたい)
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姿勢をよくするのに、どうしたらいいか
を調べていると
「自然に、力を抜いた状態をとる」
のがいい、とでる。
姿勢の悪さは
余計なところに力が入って、
無理がでている、状態なのだと
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「エネルギーの無駄な消費」
は、人の中で、常に起こってる
そのことを改めて感じたのは
「目の見えない人は 世界をどう見ているのか」
という、伊藤亜紗さんという方の本を読んでいてのこと。
例えば、コンビニに立ち寄って
「うかうかしていると、公共料金を払いにきたのに
プリンを買ってしまったりする」というのは
目に情報が飛び込むゆえに
思わず、してしまいそうな、こと。
影響力から自由でいることは、
私たちが、人生を思いもかけないものに
消費しないでいるために
とても大切な、スキルなのかもしれない。
デジタルデトックス、というと、優雅なようだけれど
例えばそういうことも
切実に、サバイバル・スキルに関わること・・・
のように思えるのは
私がいま、
あらゆる意味の「味覚音痴」の危機に
陥っているからに、きっと、ほかならない。
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「エネルギーの無駄な消費」について
一番つよく思うことは
怒り疑念、見栄だとか怖れみたいなものを
振り落としたら
もっと、さらさら、流れ出すよね、ということ。
怒りとか、なんとかっていうのは
とっても精神論的に聞こえるから、あれだけど
目を閉じてみたなら、
もし、何も耳に届かないならば
そういう、 "もしも"を通して
普段、自分が慣れ親しんでいる
"フィルター"の存在に
敏感になることは、
きっと、多くの
気づきをもたらしてくれることだろう。
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フィルターの掃除
・・・って、実際、省エネにも、とても役立つし。
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精神的盲目・難聴について ひとは案外、無自覚。
そんなとき、
見えない、聞こえない自分を嘆き、
矯正しようとする代わりに
こころの中の
エラー・リフレッシュ・モードのボタンをおしてみよう
ミントの雫を添えて。
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追記:
本の中で紹介されている、脳性まひの小児科医・熊谷晋一郎さんによる
障害者の自立についての定義:
「自立とは依存先を増やすことである」
そして思う。
「あの、高い棚にある、あの本をとってください」
っていうくらい、少しのこころづかいで
交換できる「依存」を
増やしていくのがいいのだと思う。
それって、制度とかの世界じゃ、ないよね。