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懐かしい人[2012年08月10日(Fri)]
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(鎌倉市・長谷寺)

本当に4時に人が集まってくるなんて・・・。まだ暗い道をお寺を目指して歩み進めると、真っ赤な色をした提灯が姿を現しました。この提灯の姿をみるのは、大晦日や鎮魂の万灯会の夜以外では初めてです。長谷観音「四萬六千日大功徳日」。この日お参りをすると四萬六千日分の御利益があるといわれているそうです。「なんて気前のいい観音様かしら」。その気前の良さを前に不謹慎な気持ちがめらめらと湧いてくるようで、後ろめたくも思えてきます。この日は特別、観音様の左の手に五色の紐がかけられていて、お参りした人はその紐を引いて観音様に語らいかけることができるようになっていました。観音様の目の前に用意された空間にあがり、観音様の真下でお参りをする。そんなものですから、観音様がいつもに増して私たちの心の中の中を鋭く見ておられるようで、心が凛とひきしまる思いがします。

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(まだ真っ暗の時、月の隣に流れ星を見た。朝の時間ははやい。空はあっという間に薄い光に包まれてゆく)

観音様のお顔を拝見していて気づいたことが一つあります。それは、観音様がなんとも「懐かしいお顔」をしていらっしゃるということです。いにしえからいらしたような、未来からやってこられたような、その両方をまっすぐな糸(意図)で結ぶ変わらぬ心持ちを表しているような表情。そのお顔の美しさを、私はこれまで「尊さ」として受けとめてきました。今日はそれがはじめて「懐かしさ」に変わった。そのような親しみを感じることを、観音様はゆるしてくださるでしょうか。与える手と、受け取る手。その両方が柔らかくしなやかでどこにでもエネルギ−が行き渡っているようで、本当にそこにはいのちが宿っているように思えました。

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(漂う存在感)

「懐かしさ」を感じさせるのは観音様の黄金の色でしょうか。明るくなる闇の中でお堂を外から眺めたら、ここにもやはり懐かしさというものを確認することができます。在るものたちにたくさんの意味を持たせる色彩の移ろう時間・・・。朝の営みの中で、もしかしたら私の身体にも、異なる質のエネルギ−がつぎつぎと通過していたのかもしれません。

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(由比ケ浜・材木座海岸から逗子マリーナまでを見渡せる)

秘密のような時間を過ぎて、いつの間にか、人々が活力で空気を満たす「朝」へ。

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(小さなさかなの泳ぐ池にて)

蓮の葉のいくつかは雫を抱いて揺れていました。

懐かしい人。会いにきました。ビールの味と同じで、あなたのことは大人になってはじめて求める気持ちがわかります。
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