粒。[2014年05月13日(Tue)]
ねえ
歩くと沈むやわらかな砂浜を歩くように
こんなことを考えたんだ
いのちについて。
よく、(生まれかわり)っていうでしょう?
死んでもまた、生まれかわって会えるよって
それ、違うんじゃないかなって
死んでしまったら、やっぱり同じようには出会わないと思うの
(次の人生で)っていうの、あんまり期待しすぎると
いまがぼやけてみえちゃうなって
それでは今があんまりだなって
(死)ばかりが確かすぎるように見えたから
あえてそんな風に
考えてみた。
かわりにね、
こんなことを考えています
人は死んだら、ちいさなちいさな砂粒のようになって
粒となった魂が、ひかれあい、交わり、導きあったりしながら
あたらしい(ひとつの魂)を形成する
そして、宿る身体をみつけるの
だからね
今生きているような形で、あえるのは今世だけ
つぎにあうときは
私たちは(とけあって)違う塊になっていることだろう
見知らぬ感情に
胸が熱く焦がされ
あるいははじめてあった誰かに
懐かしさを感じるのは
たぶん、そういう理由じゃないかな。
ねえ
誰も知らないことをしゃべろう
世界ではじめて話すように、しゃべろう