触れる。[2013年08月06日(Tue)]
「手の治癒力」という本を読んでいた。触れるということ。こころと身体と、つながりの感覚をとりもどすこと。
医聖ヒポクラテスは、医者の役割は、患者自らが自然治癒力を高めることを助けることにあるとし、「触れる」という行為を重視していたという。
(聴診器やレントゲンの発明は、人と医療者との距離をさらに遠ざけることになった、と著者は指摘する。近代文明は、人からいのちとの距離を遠ざけた:私は、そんな気がしてならない)
人々が幸福や安心を感じること、緊張から解きほぐされ自分らしくあれることにも、この、触れるという行為は意味をなす。うつや認知症のひとにも、自信がもてず心細いひとにも、社会という得体のしれない器にぽつり取り残され、人の愛をもとめる、子どもやおとなにも。
生きていく上で本当に大切なことは、難解であるはずはない。
触れること。触れ合うこと。
そういう豊かさで満たされた人生を生きようよ。きっと、きっと気持ちいいよ。
本を読んでいるうちに、子どもの頃、風邪をひいて、「熱はない?」とおでこをごつんこしたことを思い出した。おでことおでこ。あわせただけで、本当にわかるの?
分かって欲しいものって、理屈じゃないどこかにあって、みんな、その場所のことを、知っている。
そう思う。
(かわいい愛犬「とら」。会いたいです)

