13[2012年07月26日(Thu)]
7月26日。「13の月の暦」によると新年最初の日にあたるのだそうです。昨日に引き続き、また海辺から打ち上げ花火の音。葉山の花火大会の夜でした。
今日は生物多様性に関する調べものやまとめを書き綴っていたのですが、どうしても本をたくさん読みたい気持ちになって、6冊くらい、一気にばっと読み進めました(読書記録はこちらに綴っています)。
13の月の暦のことはあとになって思い出したことですが、手にしていた本を振り返ってみるとなるほどという感じがします。宇宙の秩序のことだとか、神話の世界のことだとか。
葉山には森戸大明神という神社があります。海に面し、人がたくさんいてもそこかしこに奇妙な静けさを忍ばせているどこか神秘的な空間。
神社の御由緒に、このようなことが記されています。
今から約840年前の永暦元年(1160年)、平治の乱に敗れ伊豆に流された源頼朝公は、三嶋明神(現在の静岡県・三嶋大社)を深く信仰し源氏の再興を祈願しました。治承4年(1180年)、そのご加護により旗挙げに成功し天下を治めた頼朝公は、鎌倉に拠るとすぐさま信仰する三嶋明神の御分霊を、鎌倉に近いこの葉山の聖地に歓請し、長く謝恩の誠をささげたと伝えられています。
昔の人たちは、大いなるものに祈りを捧げ、その流れのうちに在ることによってしか成就されないものがあることを知っていたのではないでしょうか。あるいは幸いにして、それ以外に知恵の用いようを知らずにいたのかもしれません。語る相手をあまり多くに持ち過ぎないでいたため、内なる対話の力が発達していたのかも・・・。
鎌倉の土地には、戦にまつわる伝説が多く残されています。その当時の土地に漂う気配のことを思うと恐ろしくなるようなことも。「わきまえ」として黙って受け入れられる秩序が、もしかしたら必要ではないか。そんな風にぼんやりと思う夏の日です。
熱帯の夜が続きます。気持ちだけでも涼しく、軽やかに。