この街。[2012年07月25日(Wed)]

ひさしぶりに、東横線の学芸大学にあるとある喫茶店を訪れました。目黒区に暮らしていた頃(今からもう4年以上前)随分お世話になっていたお店です。ひさしぶりに降りた学芸大学の駅。そこには帰りによく野菜や果物を買っていた八百屋さんがあって、大型スーパーが営業時間25時までという便利さのまま新装オープンしていて、それから心を痛めていた頃に予約もなくふらりと訪れては時間外に診察をしていただいていた、本当にお世話になった(そして私の密かな原点の一つでもある)神経科のお医者さんもそのままで・・・。変わった風景もあったけれど、暮らしていた頃のことがまるで昨日のことのように記憶に蘇ります。

(手作りのクロワッサン。すごく美味しそうだった!)
お店のカウンターでお話したことについては、どうしてか今は心にすぐに浮かんでこないのですが、鎌倉に帰り花火大会の砂浜を歩いていたら、その間じゅうこういう言葉が心にずっとありました。
「聴こえなくならないようにいなくちゃね」

時々、鈴の音のような清涼な響きを感じさせる人に出逢います。そういう時、素敵だなと思うけれど、追いかけすぎるとその鈴の音はいつの間にか聴こえなくなってしまう。
どうして世の中には、何も言わずにこうも多くを伝えてくる存在があるのでしょう。
賑やかな砂浜で心はどこか静かにいました。写真は「とっておきの秘密の場所」:鎌倉で一番古い神社の階段の上から写した花火です。