繰り返す波 不思議な夢[2013年07月14日(Sun)]
不思議な夢をみた。
ローカル線で行けるようなところ(以前見た夢に出てきた、渓谷を走るもの)、の延長線上のようなところに、空港があり、外国の島がある。飛行機で出かけたつもりが、いつのまにか、大きな波の上を走る車になっていたり(車には「仲間たち」数人が乗り込んでいた)。
島のひとつで、ダイビングをする。小さな魚の群れがいてすごかったが、もっと大物がみたいな、とも思っていた。海岸では友だち(幼なじみの女の子)の結婚式。式は洋上に浮かべた小さな空間で執り行われることになっていて、神父さんのような人がいて、そこに、新郎とその一家、新婦とその一家が、それぞれ小さな船にのって向かう。船の上で、結婚式を行う。
式に参加する私たちは、砂浜からそれを見ている。砂浜はリゾート地らしい設えで白い布や籠のようなチェアが置かれているが、突然、右側からとてつもなく大きな波がよし寄せてくる。みると、大勢のサーファーが奇声をあげて波乗りを楽しんでいる。ほんとうに、とてつもなく大きな波だ。恐ろしいくらい。見ているうちに、興奮してきた。
「ダイビングしたんだよ」と、いつの間にか隣にいた別の友人に話しかけたら、「私のいる島の方がもっとすごくて、きっと気に入るって」と連れていって貰った。マンタのような大きな魚がたくさんいる。名前の知らないものもいた。
いつの間にか、水泳大会が始まっていた。ピーッと笛を吹く音。いつもの間にかおそろしく速く泳げるようになっていたので、大会は楽しみでわくわくする。
帰る時間が近づいたから、と同じ式に参加していた「仲間」から呼び止められた。なんだ、競泳したかったのに。
帰り道。大きな波の上を車で走り抜ける。幼なじみの女の子は、別の式のために島に残るのだそうだ。
この島では、なんどもなんども、結婚式をする。
***
目を覚まし、その夢の意味を考えた(いや、「思い出した」のだろうか)。
その島では、なんどもなんども、結婚式を繰り返す。「あきるくらいに」。それは「結婚」を「日常に馴染ませる」ためであり「日常のために目を覚ます」ための、昔の人の智恵だったようだ。だから、そこでは「結婚」はもっとも「日常化されたもの」で、友人も「面倒だ」といっていた。「放っておいてくれたらいいのに。本当の日常の方が、うんと、素敵なんだから」。なにしろ「本当の日常」は大げさに披露しなくていいし、当たり前過ぎて、誰もそんな、関心を持たない。丈夫すぎない木の扉を、あけたりしめたり、繰り返すだけ。
ベッドのなかでうつらうつらしていると、意識の向こうかすかに、食事を用意する音が聴こえてきた。
エンゲル係数、なんて言葉を思い浮かべたのは、そんな理由から。但し書きの多いことに振り回されて、ほんといやになっちゃうわ。
(写真は、浜比嘉島近くの無人島で撮ったもの。白い鳥が幸せの象徴に思えた)