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貧しさ[2013年06月02日(Sun)]
IMG_8273.JPG

貧しさは、昔のことと思っていた。

今朝、吉野せいの『洟をたらした神』という作品を読んで、そんなことを考えた。


貧しさが、いつか、過去になるものと 信じて

一生懸命、こつこつと働いて
子どもが、希望を持って生きられるようにと
こんな、窮屈な思いをしなくていいようにと
そんな風に、考えて

ざらざら、ごつごつとした手のひら
めったに履かないスカート ヒールのついた靴
農道を走り泥のはねたあとのついた軽自動車

汗をかき 疲れた腰をげんこつでたたきながら
麦腹帽子のしたで 日焼けして 笑う笑顔

・・・例えばそんな風景が
かすんだ昔に、見える気がする。


貧しさは
得体の知れない、ものすごい生命力を育てる
内側深くから
なにか底知れぬ生きる力を蘇らせる

そういったところに
お札の束を送りつけたところで
いったい何が損なわれようか


もしかしたら
人が弱くなるのは
「恥じ入る」という気持ちを
植え付けられたときではないだろうか
「負けまい」ということの意味が
すり替えられたときではないだろうか

人がぐらついて
その重心を失ってしまうのは


「貧しさ」の中に潜む
何か、人間の尊厳のようなもの

私たちはその風景に
謙虚な心持ちで 向き合わなくてはならない

決して 重心を損なうことのないように
上の空の大地を あてがうことのないように
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