あちこちの窓から[2013年01月30日(Wed)]

あちこちの窓に出逢う。出歩くたびに。移動に伴う滞在のたびに。

ふと思うのは、私たちは誰も、まったくの同じ角度を共有してはいないのだなということ。同じ時間に、同じ場所にいても、私には私の、あなたにはあなたの窓があり、アングルがあり、眼差しの奥底に佇む泉に映し出された風景を、心の中でかみしめている。

そういうことを感じ取れる隙間は、スケジュールには記されていない。意識の中でそっと、呼吸とともに、くつろぎの時間を紡ぎだす。そうして、私もあなたも、それぞれの大地があることを確認できる。大地はどれもつながっていることも、少し、感じ取ることができる。

いつも語りかけてくれる自然に、どんな風にお返事をすればいいだろう。おしゃべりを待っているのではないから、端折って言葉に辿り着いてはもったいないよねと自重する。
スリリングで、楽しくて。
手のひらを自由にして、自然と語り合うのは。
(2013年1月26・27日。愛知で過ごした週末でした)