こんな日は坂の隙間に[2013年01月26日(Sat)]

風の強い朝。砂の勢いがすごかったので、海岸沿いのジョギングはあきらめ、山沿いの道を走りました。
写真は、鎌倉文学館。焼きたてのパンのお店をいくつか通り過ぎた先に辿り着く、洋風の建物です。パン屋の前を通り過ぎると、あまい香りを含んだ湿度が、冬の乾いた空気の中を幸せそうに漂っていました。香りは、みえない魔法を働くなあ・・・(と、寒さ対策のためにつけていったマスクをしたにずらして、歩くスピードをダウンします)。

柵のこちら側から、文学館の建物をのぞきこんでみるのが、案外楽しかったです。「憧れの君の暮らしている場所」っていう、キャンディ・キャンディのような空想をして。

「この鳥なんていうんだっけ?」って写真を撮ろうとしたら、鳥の奴、逃げたくせに、こちらの様子が気になるようで、高い枝の向こうからこちらをちらほらみているところが、とても可愛かった。
昨日はいくつか、女性たちと企てていることについてのメールを交わしました。私は、今この時代に女性として生まれてきたことがとても嬉しくて、そのことを、やわらかな気持ちでたくさんの方を分かち合えたらいいな、と、そんなことを思っています。計画書とかにすると、ついカチッとしてしまうけれど、やわらかな場づくりのことを、手がけてゆくと決めているから。
楽になるから。きっとね。
かじかむ指先の季節。手助けをしようと手を差し伸べたら「あら、あなた、こんな冷たい手で」とかえって驚かれることがなんどかありました。「冷たい手を温めてから、アプローチしたらよかったな」。そういうことに気づけるのも、冬の冷たさがあるから。
凍てつく季節の中で、確かに育つものがあります。