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まもりたいものがある。[2012年07月15日(Sun)]
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故郷で過ごす休日。一面緑の広がる風景に癒されますが、ふと日常にたちいると、毎日まいにち、伸びてゆく雑草たちと追いかけっこをするように「草むしり」という日課があります。幼なじみを尋ねてみたら「朝起きて草むしり、仕事に行って、帰ってきたらまた草むしり」と汗を流して話してくれました。「あとひと月ほどしたら美味しくできればいいな」と庭のとうもろこしを眺めながら。

家の周りの道も、歩いてみると発見があります。いつの間にか新しい家が建っていたり、りっぱな石塀のとなりに植えてあった座敷林がさっぱりと整理されてしまっていたり。そうかと思うと、ずっと昔から飼われている犬が、よぼよぼに歳を取ったくせにいつまでも変わらぬ勢いでわんわんと吠えかかってきたり。

小さいころ、通りを歩くことがあんなに冒険だった日にもう一度戻ることができるなら・・・。そう想像してみたら、走るたびに背中に伝わってくる、ランドセルの中でがしゃがしゃと音を立てるあの筆ばこの振動のことを思い出し、首筋のあたりがくすぐったいような気持ちになりました(身体ときたら、記憶力がいいなあ)。

家の近所に、全国的にも知られているふるい酒造があります。小さいころ、ここの近くを通ると辺りの空気にはお酒の匂いが密かに漂い、それを思いきり深呼吸して「大人の気分」を楽しみました。ひさしぶりにその前を歩いてみたら、昔からずっとある赤いポストが愛おしく思えて思わず写したのが今日のブログの一枚です。調べてみたらその酒造はいつのまにかホームページを開設し、そのブログを通じて季節のこと、お酒にまつわる伝統行事のことなどを発信していました。

その中に5月22日に開催された報醸祭についての記事がありました。5月22日は国際生物多様性の日(生物多様性条約が締結されたことにちなんで国連が制定)。その関連から連想がひろがりこの「醸造物を神前にお供えするお祝い」をいかにも生物多様性的な事例として世界に伝えたらおもしろいのに、などということを考えつきました。微生物の働きによって私たちは食するものを預かり受けることができる。そのことを神に感謝する。そんな考え方があることを、伝えてゆくこと・・・。

そしてまた次の瞬間「それは本当に心の望むことだろうか」という気持ちが心をかすめてゆきます。それはまるで、私の身体には血液の通っていないところがあって、そこにいのちを送り込むための「行動(思考ではなくて)」を思い出さなくてはいけないというような、危機感に似た感覚です。

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「草むしり」のような代え難い生の共存を生きたい。「もどかしさ」が大きくなるにつれて、水音の奏でる静けさは、私の中でますます確かな存在となっていきます。
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