女性と生物多様性[2012年11月14日(Wed)]
さて、女性と生物多様性という観点からお話をさせていただくということで、改めていろいろな情報を整理し直しています。
今日はちょうど、女性の地位向上を目指して2年前に設立された国連機関UNウィメンのバチェレ事務局長が来日中ということもあり、そのインタビューがNHKで紹介されています。
リンクは、こちら。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121114/k10013467011000.html
主な発言として紹介されているのは以下のポイント:
・女性だからというだけで組織のなかで一定以上の昇進が望めない、いわゆる『ガラスの天井』と呼ばれる問題が世界各地に存在
・出産や家庭との両立を目指す女性が直面する問題の存在
・日本では60%の女性が出産を機に仕事を辞めている。保育園の設置にとどまらず、働く女性に対するさらなる支援を日本政府は進める必要があり、景気回復のためにも多くの女性の経済参加が必要(以上、NHKの記事より要約)。
その他、バチェレ事務局長が別の機会に話していたこととして、以下のようなポイントを教えていただきました(Kさんありがとうございます)。
・意思決定の場に女性がいることが大切。経済分野でも女性がもっと出ていくことがGDP向上にも不可欠
・市民社会とのアライアンスが必要
・あらゆる分野に女性イシューが横断的にかかわっており、MDGs全体を向上させるには女性がキーとなる。
女性、ジェンダー。
正直苦手な意識をもっていたトピックですが、考えさせられることが多いです。生物多様性はいのちの話。暮らしの話(つなぐいのちのこと。つまり意志をもつ生命体にとっての生きるということ)。そして、哲学にもつながるもの。女性という視点、女性性という視点に向き合うことは避けて通れない領域なのでしょう。
ちなみに、今年9月に韓国の済州島で開催された国際自然保護連合(ICUN)世界保全会議のジェンダーのイベントでは、生物多様性と女性の関わりについて、REDD+(レッドプラス:「途上国における森林減少と森林劣化からの排出削減並びに森林保全、持続可能な森林管理、森林炭素蓄積の増強」の略称。途上国に対し森林保全に経済的インセンティブを提供することによって、森林を伐採するよりも残した方を経済的価値の高いものにしようという試み)というトピックからディスカッションが行われました。複数のパネリストからの意見として「女性は弱い、保護されるべきということではない。重要なのは、女性は実際に森林を守る知識を持っており、森林を管理するという感性に優れているということだ」。だからこそ女性の参画は森林保全にとって大いにプラスとなることなのだという見解が共有されていたことが印象に残っています。
(IUCN世界保全会議のジェンダーのセッションにて。海女さんの写真が印象的)
ところで、色彩からのメッセージ、オーラソーマの観点からよくお話をするのは「女性性」について。「フェミニンリーダーシップ」とか「女性性」という言葉を口にすると「それって、どういうことですか・・・?」というリアクションをよく受けます(あんまり日常的に触れるトピックではないのかもしれないですね)。この「女性性」というテーマについては、別の機会でもう少し深く触れて行こうと思います。
今日はちょうど、女性の地位向上を目指して2年前に設立された国連機関UNウィメンのバチェレ事務局長が来日中ということもあり、そのインタビューがNHKで紹介されています。
リンクは、こちら。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121114/k10013467011000.html
主な発言として紹介されているのは以下のポイント:
・女性だからというだけで組織のなかで一定以上の昇進が望めない、いわゆる『ガラスの天井』と呼ばれる問題が世界各地に存在
・出産や家庭との両立を目指す女性が直面する問題の存在
・日本では60%の女性が出産を機に仕事を辞めている。保育園の設置にとどまらず、働く女性に対するさらなる支援を日本政府は進める必要があり、景気回復のためにも多くの女性の経済参加が必要(以上、NHKの記事より要約)。
その他、バチェレ事務局長が別の機会に話していたこととして、以下のようなポイントを教えていただきました(Kさんありがとうございます)。
・意思決定の場に女性がいることが大切。経済分野でも女性がもっと出ていくことがGDP向上にも不可欠
・市民社会とのアライアンスが必要
・あらゆる分野に女性イシューが横断的にかかわっており、MDGs全体を向上させるには女性がキーとなる。
女性、ジェンダー。
正直苦手な意識をもっていたトピックですが、考えさせられることが多いです。生物多様性はいのちの話。暮らしの話(つなぐいのちのこと。つまり意志をもつ生命体にとっての生きるということ)。そして、哲学にもつながるもの。女性という視点、女性性という視点に向き合うことは避けて通れない領域なのでしょう。
ちなみに、今年9月に韓国の済州島で開催された国際自然保護連合(ICUN)世界保全会議のジェンダーのイベントでは、生物多様性と女性の関わりについて、REDD+(レッドプラス:「途上国における森林減少と森林劣化からの排出削減並びに森林保全、持続可能な森林管理、森林炭素蓄積の増強」の略称。途上国に対し森林保全に経済的インセンティブを提供することによって、森林を伐採するよりも残した方を経済的価値の高いものにしようという試み)というトピックからディスカッションが行われました。複数のパネリストからの意見として「女性は弱い、保護されるべきということではない。重要なのは、女性は実際に森林を守る知識を持っており、森林を管理するという感性に優れているということだ」。だからこそ女性の参画は森林保全にとって大いにプラスとなることなのだという見解が共有されていたことが印象に残っています。
(IUCN世界保全会議のジェンダーのセッションにて。海女さんの写真が印象的)
ところで、色彩からのメッセージ、オーラソーマの観点からよくお話をするのは「女性性」について。「フェミニンリーダーシップ」とか「女性性」という言葉を口にすると「それって、どういうことですか・・・?」というリアクションをよく受けます(あんまり日常的に触れるトピックではないのかもしれないですね)。この「女性性」というテーマについては、別の機会でもう少し深く触れて行こうと思います。