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うさぎとかなしみと聴きたい声のこと[2012年10月05日(Fri)]
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今日は随分、あちこちの空で不思議な模様がみられたようです。龍のような、煙のような。力強い風でいて、どこかに消えてしまいそうな、なにか。

『うさぎ!』という小説について、うさぎのような女の子から教えてもらいました。小沢健二さんの作品だそうです。流通はごく限られているそうですが、調べてみたら原発について触れた24話がインターネットに公開されていました。

『うさぎ!』には『灰色』という存在が登場します。灰色は、いろいろなものを、ほんとうのことじゃないものにすり替えていくのが得意。お金をたくさんもつことが「豊かさ」と定義される世界を育てるには、そうすることがちょうどよかったものですから。

まだほんの僅かしか読んでいない作品だけれど、私はすでに「灰色」の行方がとても気になり始めました。私はできるだけ純粋な方の存在でありたいと思うけれど、よくない存在として描かれた「灰色」は、「悪者の誰か」にはとても思えなくて、むしろ「愛することを赦すすべを知らない苦労人」のようです。

私たちの多くがどこかそんな風に迷子であるように、ほんとうは「灰色」も、ゆるやかであることを求めて迷子になった存在なのではないでしょうか。だから私は、できることなら「灰色」が素直に心軽くあるところを見られたら嬉しいだろうと思います。「悪さ」をいじめ過ぎないで;そこにはそれぞれ、理由があるのだから。

『うさぎ!』のことを考えていたら、何故だか急に人の声が聴きたくなりました。

どうしてだろう、と思ったけれど、もしかしたらそれは「自分をえらんで生まれてきたよ」という作品の読後感の影響かもしれません。それは、ご縁あって知り合った方のおこさまの書かれた作品でもありました。本屋に立ち寄ったら目立つ場所に平積みされていて、おもわず一気に読んだのです。

その中には、「私たちの存在はみんな、同じ粒のようなものでできている」というような内容のことが記されていました。私たちが粒のような存在を感じあったときに、互いの間に「バイブレーション」が起こり「シンクロニシティ」が訪れる。そういうことを、人は忘れがちだと考えて過ごしていたので、本を読んで「やっぱり、考え違いでなかった」という気持ちになって、嬉しく感じました。

そのようなことを考えながら、身体の放つ小さなちいさな響きの集合体に惹かれ、透明の唄声の曲をなんども再生して、耳を澄ました秋の夜でした。

突然人の声が聴きたくなるというとき、それは一見寂しいようでいて、とても幸福なことであるように思います。

澄んだ声のメロディーに耳を傾けていたら、寂しさや切なさが、存在の小さな粒子たちに深いところで触れ、それはまるで、個人という存在を「自分」を超えた何かに昇華するような感覚でもありました。

小さな粒のところで出逢いたくなったとき、だから、人はときどき哀しみを上手に用いているのかもしれません。
タグ: うさぎ!
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