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ありがとう[2009年03月20日(Fri)]
今日 夕張はとっても太陽陽射しが強く、さらに周りの雪の反射でまぶしいキラキラめがね

先日 18日の水曜日午前中 月形の勤務は終わり、そして退職の時となる。月形の仲間たちに挨拶して玄関を出た。そして、車に乗り少し走りだし、思わず涙が流れてきた。28年間 知的な支援が必要な仲間たちと一緒に過ごしたことが走馬灯のように思い出されてきた。言い知れぬ感情。さびしいとかくやしいかという感情はてな、反対に「自分をほめてあげたい」と言うような満足した感情はてな。そして、落ち着いて心の動きを見つめてみたが、涙の正体は「感謝の気持ち」かもしれない。
「全てに感謝したい」と言う気持ち。今の自分が存在していることへの感謝が涙となったのかなぁ。
そして、・・・・・・

その感情は、28年前も一度味わっていた。

かもね。

昭和55年12月 福祉の仕事を志し夕張の施設に行くことになる。札幌からのバスで夕張に向かうが、車中 希望と不安が入り混じっていた。福祉系の学校に行っていな自分が「施設の利用者とうまくかかわりがもてるだろうか。」など色々と考えていたが、施設の玄関を入ったときから不安は拭い去られた。緊張している自分に、横に来てそっと手をつないでくれた利用者がいた。そして、「廊下を一緒に歩こうよ。」とジェスチャーでうながしてくれた。そして、多くの時間一緒に廊下を歩いた。その方は、しょうがいのために話す事ができない方であったが、すでに私の心を知っていた。
 「ありがたかった。」 
しょうがいのある方に対して、どう接すればよいかわからなかった自分が、しょうがいのある彼たちから文字通り「手」を差し伸べ接してくれたのである。

しょうがいのある仲間たちと初めて接した感情と、そして今の感情が同じであることに驚きを感じている。
社会的な見方では、福祉の仕事をしてきたことは何だか高い視線で見られがちであるが、実は、本当に支えてもらったのは自分のように感じて成らない。
「人」の「為」と書いて、「偽り=いつわり」と言う字となる。「しょうがい者(人)の為に仕事をしたい。」という高慢な考え方であったことに、今 恥じ入るばかり。
そして、夕張の仲間たちが私の人格をつくってくれた。

みんな、ありがとうね。
「ありのままが いんだよ。」とさとしてくれたね。
ときには、めをつりあげてケンカもしたね。
ときには、だれかのおおきなオナラでいつまでもわらっていたね。
さびしいとき、かなしいときは、よりそっていっしょにないたね。
りょこうにもでかけ、たくさんのおもいでができたね。
いっしょにかいものにいき、いっぱいかいすぎたね。

おふろでは、おんせんだといっていっしょにはいったね。
しょくじでは、おたがいにすききらいしないでたべようねっていいあったね。
つういんでしんさつがおわったのジュースはおいしそうにのんでいたね。

ほんとうにしごとがんばったね。
こころをこめてつくったシイタケおいしいね。
まいあさ、がんばってつくったパンもおいしかったね。
じっくりにこんだカレーもおいしかった。
こまかなしごとのこくばんけしづくりは、ていねいにつくったね。
みんなそれぞれのこせいのあるさをりおり、とってもすばらしかった。
さぎょうにさんかできなかったなかまたち、からだをきたえるっていって、いっぱいさんぽしたね。

いっぱいの「きどあいらく」、いっぱいの「いっしょけんめい」、いっぱいの「かんしゃ」が、いしだのいきたあかしとたから。
きっと、きっと、つぎにつなげたいなぁ。
そして、そして、つなげるつもり。

いま おもうことやかんじれること、「スベテノモノニカンシャ」です。
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