【開催報告】12/19第3回「リアルトーク!社会起業家にきく」 [2013年12月25日(Wed)]
━━━トークカフェ第3回「リアルトーク!社会起業家にきく」 開催概要━━━
【日時】2013年12月19日(木)19:00-21:30 【場所】Flag三条(京都市中京区) 【当日参加者数】11名(うち、ゲスト1名、スタッフ3名) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 12月24日(木)Flag三条にて「トークカフェ第3回「リアルトーク!社会起業家にきく」を開催しました。 このトークカフェは、関西で活躍する社会起業家をゲストにお迎えし、 ソーシャルビジネスのはじめ方、事業戦略、ビジネスモデルなどをお聞きします。 今回のゲストは、今井紀明さん(NPO法人D×P(ディーピー) 共同代表)。 不登校やひきこもり、いじめの経験者が多いとされる通信制高校で取り組むキャリア教育事業を手がけておられます。 前半では、参加者の自己紹介後、今井さんからご自身が活動を行うきっかけとなった背景から現在の活動のことを語っていただきました。 今井さんは、高校生の時にイラクの子どもたちのために医療支援NGOの活動のために、当時、紛争地域だったイラクへ渡航。そして、現地の武装勢力に人質として拘束されました。そして、開放され、日本に帰国してからは社会からバッシングを受けられたそうです。その内容は、「自己責任」という言葉から拘束問題に全く関係ない言葉まで投げかけられたそうです。その結果、対人恐怖症になり、ふさぎ込んだ日々を5年近く過ごされたそうです。そんな中、大学に行き出した頃、共同代表の朴さんと出会い、大学でのさまざまな経験をとおして、少しずつ社会との関わりを取り戻していったそうです。「自分たちは、周りの人たちのおかげで社会復帰することができた。」ことに気づき、「もっと若者の可能性が最大限に引き出される社会をつくれないか。」「若者が自分自身の未来に希望をもてる社会をつくれないか。」と“若者のために何かをしたい”という思いから、NPO法人D×Pの前身となるDream×Possibilityを設立し、自分の夢や挑戦したいことを自由に話す時間『ユメブレスト』を始められました。しかし、ユメブレストを開催する一方で、ふたりの中で「自分たちは、本当に社会を変えることをしているのだろうか?」「単なる自己満足なんじゃないだろうか?」と疑問が膨らみ始めたそうです。そう思い始めた頃「高校生のときに、こういった多様な人と出会える場、自分のことを肯定してくれる場、夢や目標を考えられる場に参加したかった」という声を聞き、この言葉をきっかけに、高校での開催に向けた行動を始め、通信制高校の先生との出会いをきっかけに今の事業が始ったそうです。 |
今井さんは、大学を卒業されてからは一般企業の営業の仕事に就きながら、休みの日はD×Pの活動を行っていたそうです。活動について色んな人にアドバイスを受けながら、事業の内容も紆余曲折しながら今の形を作られてきたことで、子どもたちの1つ1つのニーズに向き合った内容になり、そのことで子どもたちの変化が生まれてきている話を聞かせてくれました。 「ニート問題」の解決を目指し、“できない”から“やってみたい”を創る活動と“やってみたい”から“できる”を創る活動を通して、若者と真剣に向き合っている姿がとても印象に残ったお話でした。 休憩を挟んで後半は、参加者からの質問に答えていきました。 全日制・通信制の学校の現状や役割、学校の先生だけでは多様性に対応することは難しいからこそ、外の資源を利用することで解決に繋がることもあること、全日制から通信制に進路変更したことへの社会の認識の誤解から生まれる弊害など、教育に関する話が中心となりました。 「自分たちが動いていかないと何も変わらない」と仰っていた今井さんの言葉が、今井さんの行動力と勢いのあるお話のエネルギーとなっていることとともに、今回のお話のメッセージなのだと思います。 今井さん、ありがとうございました。 <次回予告> 次回第4回(1月23日(木)19:00-21:00)は、高亜希さん(NPO法人ノーベル 代表理事)をゲストにお迎えし、「子どもを産んでも当たり前に働き続けられる社会」を目指し、病児保育を通じて、仕事と家庭を両立している親と子どもをサポートする事業について話をお聞きします。 ぜひ、ご参加ください! 次回の開催情報!(1月23日(木)) https://blog.canpan.info/youthvisionweb/archive/353 |