下関市いのちの日の講演会がありました。
来る4月13日は、「下関市いのちの日」です。今から20年前の4月13日に、「市内中学校の女子生徒が、校内で亡くなる」という悲しい出来事がありました。このようなことは絶対にあってはならないことです。このことから、4月13日を「下関市いのちの日」として、市内の各学校で、「命の重さや尊さについて考える」取組を行っています。今年度は、4月13日が日曜日ということで、本校は4月11日に講演会を行いました。
演題は「101歳!戦争とシベリア抑留体験命があれば、元気でいれば何でもできる!」で、大正 12 年 10 月 15 日生まれの岡本 次郎さん (101 歳) 周防大島町外入(とのにゅう)のお話でした。残念ながら、岡本さんのご都合で来校がかないませんでしたが、関係の深い木下 周三さんをお招きして、岡本さんの様子、いのち、戦争と平和についてのお話をしていただきました。
岡本さんは、20 歳で陸軍歩兵連隊(砲部隊)入隊して3 年に及ぶ戦争体験をされ、終戦後は 4 年 3 ヶ月ものシベリア抑留の熾烈な労働体験を生き抜かれました。昭和 24 年帰国後は、大阪で約 40 年、持ち前の器用さを活かし建設業関係の会社でテニスコートやサッカーコートなどを作る仕事をし、67歳で周防大島町に帰郷されました。

映像で岡本さんの話があり、シベリア抑留は岡本さんにとっては過重労働だったけど住まいや食事が与えられ、殺し合いの戦争よりもはるかによかった、楽しかったというお話にちょっとびっくりしましたが、戦争は国が行う「破壊と人殺し」なので、絶対にいけないというお話でした。

木下さんからも下関空襲や原爆の話がありました。戦争の悲惨さをさらに感じました。


柳井市に墜落したアメリカのB24爆撃機の話もあり、命が助かったアメリカの兵隊6名が収容されていた広島で原爆で亡くなったという悲惨なこともわかりました。

山中に墜落したB24爆撃機の破片が残っていました。戦争の悲惨さをさらに感じました。

戦争のような人災だけでなく、地震や津波などの天災にも常に注意をして備えてほしいということで、自分の命を守る救命胴衣や救命リュックの紹介もありました。

今現在、ロシアやウクライナ、ガザ地区では、「破壊と人殺し」の戦争が起こってたくさんの命が亡くなっています。今回の貴重な戦争体験を聴くことで、平和についてしっかり考える機会になったと思います。ぜひ家庭でも話題になってほしいです。木下さん、ご講演ありがとうございました。