学校を大人の学習の場として企画する「大人の学び場」を開催しています。第２回目は「ささなみ豆腐教室」でした。


　萩市佐々並のささなみ豆腐は、昔ながらの手作りの味で県内外にもよく知られています。「土山商店」の創業は１８００年頃と伝えられ、大豆を生しぼりすることで、大豆の香りやうまみが引き立ち、固さぐあいも好まれて 「佐々並の味」 となりました。
　現在「土山商店」は閉店して製造や販売はしていませんが、佐々並の「はやし屋旅館」で食べることができます。
　今回、講師として「土山商店」の土山千鶴さん、はやし屋旅館の林　千恵さん、林　壯助さんが来校され、当時のささなみ豆腐の作り方を教えていただきました。地域の方や保護者など16名（定員16名）の参加があり、一緒に活動しながら交流を深めました。
　作る過程は１０あります。
�@大豆をざるにあげる。

�Aミキサーにお湯（４５度位）と大豆を入れて粒がなくなるまで回す。

�Bさらし（木綿(もめん)・絹(きぬ)）の袋に入れしぼる。（繰り返し）

�Cしぼった大豆（呉(ぐ)汁(じる)）を袋の中に入れ、お湯の中で豆乳をとる。


�D豆乳を火にかけ沸とうさせる。（吹きこぼれないように）

�E別の鍋に移し、75度位になるまでに冷ます。

�F苦汁（にがり）を少しずつ入れ混ぜて寄せていく。

�G余分な水分を捨て、型に流し込む。

�H時々かき混ぜながら固めていく。

�I水の中に入れて、冷えたら型から外して完成！
　
　できあがりの豆腐をみんなでおいしく食べました。大豆の風味が格段に高くとてもおいしかったです。薬味はゆず、岩塩、明木醤油、ポン酢などで味をさらに引き立てました。

　完成まで１時間半〜２時間もかかりました。豆腐作りのたいへんさを感じながらできあがった豆腐は、今までに感じたことのない豆腐への愛とおいしさがあり、みんなで分かち合いました。まち協や自治会で豆腐を作ってみたいという声もありました。

　講師の方が佐々並では今週３回目の「ささなみ豆腐教室」と言われていましたが、佐々並以外での開催はここが初めてということでした。「ふるさとの魅力」が多くの人に伝わり、そして自分の「ふるさとの魅力」を学ぶきっかけになればと思います。