フクシマの叫び [2012年06月21日(Thu)]
子ども未来・愛ネットワークの世話人さんからです。
再稼動反対デモが行われている首相官邸前で、福島の教師が声をふりしぼって訴えたものが、ツイッターで流れています(わたしはこれを読むたびに涙が出ます)。以下、読みやすくするために、文意を変えない範囲で少し手を入れたものを送ります。転送歓迎です。 ------------------------------ 野田総理へ みなさん、こんばんは。警備のみなさん、ご苦労さまです。私は福島県福島市で生まれて・・・。ずっと被曝してきました。子どももいます。なんでおまえ、こんなとこ(福島)いるんだよ、と言われるかもしれないけれど、それ以上にたくさんの教え子たちがいるので、捨てることができません。 1万人の子どもたちが福島を出ていきました。握手をして、涙流しながら、子どもたちとの別れをやってきました。でも、別れた子どもたちの方が安心なんです。 この一年間で、とりあえず自分の子どもにも何かしてやろうと思って、屋根のやすりがけをやりました、壁のやすりがけをやって、土をはがして、でもほとんど変わらないんです。 一年たっても、何が変わったかって言われたら、福島の環境なんていうのは何ひとつ変わってないんです。除染作業なんて見たことないです。ニュースで初めて見て、びっくりするくらいなんです。(本格除染が始まっていない、いまだ除染実験にとどまると) わたしの家の横の公園は、1時間あたり1.5μSvです。これが普通なんです。申し訳ないですが、子どもたちは普通に遊んでいます。学習センターなんです。ここ(東京)だったら大問題になると思うんです。 わたしの乏しい知識が正しければ、0.6μSv/hあれば放射線管理区域となって、そこでは18歳未満は働けないと思います。でも、そこでゲームをやって、土埃の中で遊んでいて、食事をとり、水を飲んでいるんです。この一年間で福島の何が変わったかって、なんにも変わってないんです。 日々悲しいことはありますが、でもわたしが一番ここで訴えたかった、ここに今日わたしが来ている一番の理由は、わたしの周りにはたくさんの仮設住宅があるんです。じいちゃん、ばあちゃんたちがたくさんいます。 政府からたくさんのお金が出て、豊かにやってると思うでしょ。夏に来てみてくださいよ。仮設住宅にもれなくついているクーラーに、1個でも回ってるものなんかないですよ。だってお金払えないんだから。貯金を切り崩して日々生きてるんですよ。だから(仮設のじいちゃん、ばあちゃんたちは)夏暑いといって、図書館とかスーパーとか行って涼んでいるんです。 先週、浪江の人が首つりをして、その葬儀に行ってきました。災害で強制的に退去させられて、仮設で暮らして、我慢して、我慢しているんです。我慢して、我慢していても、いつか光があると思ってるんです。でも、なんにも決まってないのに、再稼働だけが決まっちゃったでしょ。心が死んだ、心が死んだんだー。 どうせ死ぬんだったら、クニで死にてえ、だから、だから一時帰宅のときに首つりが絶えないんだ。原発の再稼働のことが決まってから、首つりが絶えないんだ。 最初はね、なんだかクニでほろほろと来て死ぬのかな、と思ってたんだ。でもよく考えたら、そんなわけはないよね。首つりには頑丈な紐がいるでしょ。家族にあてた、時間をかけた遺書が、気持ちだけの衝動の自殺で、置いてあるわけがないでしょ。 死ぬ気で行ってるんだ。どうせ死ぬなら、クニで死にたいって帰って・・・。でもね、仮設で暮らして地元で死んでも、入る墓場も仮設なんだ。自分の墓に入れないんだ。 じいちゃん、ばあちゃんたちは、文句言わないで毎日やってるけれど、何年生きれるかわからないけれど、彼らにも少しでもいいから未来をやってくれ。明るい気持ちを与えてくれ。若い世代はなんでもやるから、じいちゃん、ばあちゃんたちに、少しでもいいから明るい未来を見せてやってくれ。 |
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at 12:47