ヨーコの心の中

渋谷行きのバスに乗って、考え事をしている私の
後ろで、２人の女性が会話している。
やり取りから、６０代から７０代であろうか？
一方のご主人は退職して、何かの教室を開いて教えているらしい。

うちに来る生徒さんですごい人がいるんですって。
ともかく、ほかの生徒さんとは違うって主人が言うのよ。
オーロラがあるんですって。
へーそうなの。ふーん。
（聞いている私はオーロラ？それって
オーラじゃないかしら？と思わず心の中で会話に加わってしまう。）
ともかくそこにいるだけで、何かが違う。
特別な感じなんですって。
へー。
（聞き役の女性は相づちをうって、ひたすら聞いている。
何度も、その女性は「オーロラ」と言うので、はじめは
ふきだしそうになったが、あまり何度も真後ろから
オーロラといわれて、ついに心の中で考えてしまう。）

オーラのことを間違えてオーロラと言っていたのかも
しれないが、ではオーラとオーロラの違いは何だろう？

オーラと聞くと、その人から出ている「何か特別な力」　という
イメージで、よく使われる言葉だ。
では、オーロラとは？
空に出てくるあのすばらしい虹色の光のカーテン
（まだ見たことはないが。きっとすばらしいに違いない。）
では、どちらが、より迫力があるんだろう？

どうも、オーロラかしら？あながち、この女性と言っていることは
言い間違いではなく、あたっているのかも？
きっとその人は、オーラよりすごいオーロラが頭上に輝いて
いる人なのかとひとりごちしてしまったヨーコでした。

これからは「オーロラがある人」という表現もありか？と
思ってしまったバスの中でした。