大統領の殺し文句 [2013年09月16日(Mon)]
25年近くも太平洋で仕事をしていると、普通ではできない経験をする。
例えばオークランドのホテルのロビーで、某島嶼国の国王から 「お、リエコ、こんなところで何をしている。?笹川会長はお元気か?」 と呼び止められ夕食をごいっしょする事になる。 ミクロネシアのある空港で、ばったり某島嶼国の前大統領に会うと 「リエコ元気か。笹川会長はいかがか?」なんて話になってしまう。 自慢話に聞こえるだろうからあまり他人には話さないが、人口数万人の小国とはいえ、大統領は大統領、国王は国王である。 名前を覚えていただいて、呼び止められる事を嬉しく思わない訳はない。 しかし、その後が気が重い。とてつもない宿題を出されるのだ。 最近も某島嶼国の大統領と直接お会いする機会に恵まれた。 おじさん、おばさんに相変わらずイジメられています、とこぼしたら、 「少なくとも4年間、僕の任期中は辞めたらだめだからね。」 と言われた。 外交辞令とわかってはいるが、素直に嬉しい。イジメに耐え頑張ります、という気持ちになる。 その次にお会いした時は、 「リエコ、君が来ると千歩進んだような気がするよ。」 これ、裏を返せば千歩進めろ、という無言の圧力。 これも期待されている、と素直に喜び、千歩進めなきゃ、という気持ちなる。 大統領の殺し文句。 きっと他の人にも言われていると思うが、こんな経験はそうそうできなから、素直に受け止めて、頑張るしかないよね。 |