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早川理恵子博士
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ワーママ 学ママの勉強術 [2013年06月20日(Thu)]
気づけば、五十間近にしてワーママ、学ママの侭である。自分が選んだ道とはいえ、険しい道のりである。この数週間は毎朝4時起きで論文執筆。
ワーママ、学ママの課題はまとまった時間を作る事だ。

どうも博論が勢いづかないので、とある学会に博論の一部を申請したところ、通ってしまった。
さあ大変、ペーパーを書かなければならない。実はこの逼迫された状況を作る事を狙っていたのだが。

まず構想作りに約2週間。
10年以上前、2つ目の修士論文を書くために、ハワイ大学の図書館に通って集めたPEACESATの資料に全て目を通した。一箱分位ある。
70年代、PEACESATが開始して間もなく、オークランド大学が国連海洋法に関する講義を衛星を利用し、太平洋島嶼国に向けて行っていた。そうだ、小さな島国が広大な200海里を有する事を当初、先進国は反対していた。それを島嶼国が一致団結して通したのである。島嶼国の200海里は黙っていて授けられたものではない。島嶼国が自ら動いて獲得したものである。
2代目PEACESATはFFAをインターネットで結んだ。太平洋島嶼国に最初にインターネットを紹介したのはFFAで、PEACESATにその機能を設置したのは今のハワイ大学現副学長David Lassner教授である。
海洋問題に感心のなかった10年前とは違った視点で、資料に目を通す事ができた。

いよいよ論文の構成ができ、先にパワーポイントを作成し、これに合わせ文章を書き出した。いざ書くとなると、文献をいちいち確認しなければならない。自然と毎朝4時には目が覚めるようになった。
毎朝4−5時間、約2週間で5千ワード位書けた。

論文のテーマは南太平洋大学の遠隔教育システムを、アマルティア・センのケーパビリティ・アプローチで分析する事なのだが、こうやって勉強を続けられる自分自身の環境をふと、当てはめたりする。
ケーパビリティがある状況は幸福であるとは思うが、choiceしachieveする自由な機能、即ち自分で選んだ道を進むは大変な事である。

そういえば、25年前。最初の修士課程は親に黙って受けて「女が大学院に行ってどうするのか。」と反対された時はとても悲しかった。freedom of choiceが妨げられた状態。勿論家出して通いましたが。
この手のケーパビリティの行使は娘には知らせないでおこう。
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