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早川理恵子博士
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ポリネシア海洋宣言 Te Moana o Hiva [2016年07月18日(Mon)]
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Moana モアナ とはポリネシア語で「海」の事だ。
ホノルルにあるアラモアナショッピングセンターとは、海上の道ショッピングセンター である。

7月始め、ポリネシアリーダーグループの準備会議がタヒチで開催された。
その会議で ポリネシア海洋宣言 Te Moana o Hiva が議論され、9月の本会議採択の様子である。

こちらが宣言文
http://pacificguardians.org/blog/wp-content/uploads/2016/07/Te-Moana-O-te-Hiva.pdf


これを基本に今年11月モロッコ開催のCOP22,来年フィジーで開催の国連海洋会議へのポリネシアグループとして働きかけて行くと言う。

宣言文を見てみたい。

海は我々を隔てるものでなく繋げる。。海はポリネシアの人々の母国であり共通の歴史である。
海は多様性の宝庫である。我々はこれを世界の人々と分かち合いあたい。
海は我々の経済の基盤である。観光、漁業、養殖、海底鉱山。。

そして宣言文本体は、地球の健康は海の健康にかかっている、というテーマで、COP21を採択したフランス大統領への賛辞で始まるのだ。

次のテーマが海洋資源を長期の気候変動適応によって守られる事。
ここでEEZや漁業の話が出て来る。

最後に自治領でGreen Climate Fundをもらえない地域(米領サモアとか)ももらえるようにしろ、とある。確かGreen Climate Fundの出資国は日本と米国?

このポリネシアリーダーグループ8カ国の面々を見てみると、、
独立国は、トンガ、サモア、ツバルだけ。後の5カ国は仏領(仏領ポリネシア)、NZ領(クック諸島、トケラウ、ニウエ)米領(米領サモア)だ。
なんだ、要は米仏NZが広大な太平洋面倒見切れないから日本によろしく、と言っているに等しい。


ところでポリネシアの地域協力今ひとつ活発でない。メラネシア、ミクロネシアと違い共通の利益、共通の課題がないからだ。
ポリネシアはニュージーランドとフランス、即ち英仏の敵対構造の中にある。これが1985年の虹の戦死号爆破事件で頂点に達し、20年後の2005年に和解の動きが始まる。
ここから一気に仏NZ 即ちアングロフォン、フランコフォンの融合が開始する。
豪州の潜水艦がフランスに流れた背景と無関係ではないだろう。

そしてアングロフォン、フランコフォンが和解した今、共通の課題はその海洋である。


ポリネシアリーダーグループ8カ国のEEZを見てみよう。

French Polynesia(仏領) 4,771,088
American Samoa(米領) 404,391
Cook Islands(NZ領) 1,960,027
Niue(NZ領) 316,584
Tokelau(NZ領) 318,990
Tuvalu   751,672
Tonga   664,751
Samoa   131,535
Total    9,319,038

グラフにもしてみた。

PLFEEZ.png


仏領ポリネシアが51%。米領サモア4%、NZ領が28%。即ち宗主国が本来管理しなければならないEEZが83%。残り17%が独立3カ国のEEZである。

敗戦国日本が、戦勝国のEEZの面倒を見る、という事になるのであろうか?
それもいいような気がするが、お金だけ取られるのではなく、是非戦略性を持ってできたら良いと思う。
例えば日仏NZの海洋協力につなげるとか。。。


クック諸島の「創造的」自由連合協定 [2015年08月05日(Wed)]
images.jpeg


このブログに初登場!ポリネシア、クック諸島の神様です。
タンガロア
海と豊穣の神、と聞いていましたが、島によって違うようです。




8月4日、クック諸島Constituion50周年記念行事が行われた。

ニュージーランドと自由連合協定を締結するクック諸島。米国と同じく自由連合協定を締結するミクロネシア3国と違ってニュージーランドのパスポートを保持している。そして国連に加盟していない。

下記のラジオニュージーランドのニュースでは、式典に出席したニュージーランドのキー首相が、クック諸島に国連の席は必要ない、とコメントしたという。


"Key says Cooks UN seat inappropriate"
http://www.radionz.co.nz/news/pacific/280518/key-says-cooks-un-seat-inappropriate



それに対するクック諸島のプナ首相のコメントがとってもポリネシア的で良い、と思う。

But Henry Puna says innovative thinking brought the special friendship deal into place fifty years ago and the same innovation could happen again.

(50年前に特別な友好関係を構築する創造的アイデアが生まれてたわけだから、再度同じような創造が起らないとも限らない。。)


今回、日本からは総理特使櫻田義孝衆議院議員(日本・太平洋島嶼国友好議員連盟メンバー)が派遣されている。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002361.html
皇太子ご夫妻のトンガ王国訪問 ー トンガ副首相からのメッセージ [2015年07月08日(Wed)]
いかにトンガ王国が、王族から国民までが、日本の皇太子ご夫妻の訪問を暖かく迎えたか、トンガ、ポリネシア人の気質を多少とも知る当方にとって、手に取るようにわかるのである。
それでトンガの知り合いには日本のメディアで多く放映されている事と共にお礼のメッセージを送った。

知り合いの中に現副首相がいる。以前SOPACでIT責任者をしていた方である。
思わずお礼のメールを送った。
「多くの日本国民は、皇太子ご夫妻の幸せそうなご様子をメディアで拝見し喜んでいます。心からトンガの王族、政府、国民の暖かいおもてなし、特に王女のお心配りに感謝します。」

返事が来た。
副首相の私的なメールだが、内容的に公表してよいと思うし、是非多くの方と共有させていただきたい。


Dear Rieko
I am happy that the crown couple enjoyed their time in Tonga.
We tried to do our best as we very much value their visit to Tonga for Coronation.
Malo
Siaosi



皇太子ご夫妻のトンガ王国訪問 [2015年07月07日(Tue)]
20150704-OYT1I50009-N.jpg


皇太子ご夫妻のトンガ王国訪問が、メディアで多数取り上げられており、特に雅子妃殿下のご様子がよく画面で出ていた。

とても良いご表情をされている様子が画面から伝わり、若干の不安を持っていた多くの国民は安心以上に、心底喜んだに違いない。私もそんな一人である。

これを機会に雅子妃殿下には皇室外交を、伝統的価値観を重んじる太平洋で展開していただきたいと勝手に思ったりする。

さて、トンガ通でもないのだが、若干トンガを知る者として書いておくと、戴冠式で、昼食会で皇太子ご夫妻の隣に座られた国王のお姉様、Salote Mafile'o Pilolevu Tuita王女こそが、母系社会のトンガでは一番のパワーを持つ方なのである。
多分、国王でさえ逆らえないはずだ。
その王女から子豚の丸焼きが雅子妃殿下の滞在する宿泊所に送られた、とういうニュースを観て皇室外交の成功を確信した。

この子豚の丸焼き。皮がパリパリで美味しいのです。

「皇太子ご夫妻 トンガ邦人らとの懇談に出席」
日テレニュース24、2015年7月5日
http://www.news24.jp/articles/2015/07/05/07303491.html


ご感想が発表されていました。

「皇太子ご夫妻:トンガ国のご訪問を終えたご感想」
トンガ国のご訪問を終えて

 この度、トンガ国を訪問し、トゥポウ6世国王陛下の戴冠式に参列できましたことを大変うれしく思います。7月4日にフリーウェズリアン・センテナリー教会で行われた戴冠式は、多くの参列者や国民が見守る中で厳粛に執り行われ、荘厳な中にも心温まる式典に深く感銘を受けました。天皇皇后両陛下には、歴代の国王王妃両陛下と親しくご交流になられてこられています。このように我が国皇室とトンガ王室との間で親密な交流が積み重ねられている中で、この度、トゥポウ6世国王陛下よりお招きをいただき、戴冠式に参列し、心よりのご祝意をお伝えできたことを大変ありがたく思っております。

 トンガ国訪問中には、国王王妃両陛下を始めとする王室の皆様方、ポヒヴァ首相を始めとする政府関係者の方々に、心のこもったおもてなしをいただいたことに深く感謝しております。トゥポウトア・ウルカララ皇太子同妃両殿下には、空港にお出迎え、お見送りいただくなど、温かいお心遣いをいただき、戴冠式昼食会の席上などで親しくお話しすることができ、大変うれしく思いました。今回の戴冠式にあたり、トンガ国は祝賀一色であり、国王陛下への国民の温かい祝福の気持ちを感じました。こうした中でトンガ王室やトンガ国民の皆様に温かく迎えていただいたことを心からありがたく思いました。

 また、今回の訪問では、青年海外協力隊員やシニア海外ボランティアの方々とお会いしましたが、日本語やそろばん・算数教育を始め様々な分野での活動を通じ、着実に協力の成果があがっていると聞き、450名を超える青年海外協力隊員やボランティアの方々の40年以上にも及ぶ、地道な活動や努力をうれしく思いました。また、お会いした在留邦人や日系人の方々が、トンガ社会に溶け込み、活躍されていることを心強く思っております。更に、在日トンガ人コミュニティー代表の方々ともお会いしましたが、我が国の高校や大学を卒業したトンガ出身のラグビー選手たちが、我が国のトップクラスのチームで活躍していることも喜ばしいことです。

 このように、我が国とトンガ国の間では、開発援助を始めとする政府間の協力のみならず、両国国民間の温かい交流が積み重ねられてきています。これからも我が国とトンガ国との関係が深まり、両国国民の友情と交流の絆が更に強まればと願っています。私たちも、両国の親善、友好のために少しでもお役に立てれば幸いです。

トンガからの朗報 [2014年06月11日(Wed)]

http://www.fikco.com/
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せっかく飛行機の問題も解決されたようですので、みなさんトンガへ、ババウへ行きましょう。
ババウ、本当は誰にも教えたくない場所なんですが。。



よいニュースはメディアは取り上げない。

トンガからの朗報である。
昨年、国際基準に外れた、故障・事故の多い中国製の飛行機MA-60をトンガが無償供与で入手した事は日本のニュースにもなっていた。


札つき「危ない中国製航空機」に追い詰められる「トンガ王国」 
2013.8.19 07:00
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130819/waf13081907010001-n1.htm

一昨日、トンガはこの小型旅客機を廃止し、新たな飛行機を購入した事を発表したのでである。

New aircraft for Tonga's national airline could ease NZ safety concerns, boost tourism
Tue 10 Jun 2014 Australia Network News
http://www.abc.net.au/news/2014-06-10/tonga-plane/5512420

政府の航空会社 Real TongaはオーストラリアからJetstream二機を購入。一機は早速来週到着する。

このトンガが中国製飛行機を使用する事になってから、懸念を示し、アドバイスをしたニュージーランド政府は観光業促進に対する援助金を保留、旅行者への渡航注意を公式に発表していた。

<ババウの観光>
太平洋は広くて狭い。たまたま娘の友達のご両親がトンガのババウで観光業を営んでおり、先週話をしたばかりである。7−8月は書き入れ時らしいが今年は予約が2つしかない。ビジネスを手放そうと思う、という深刻な話であった。
中国の飛行機が入ってから、経営者である本人も首都トンガタプからババウへの移動は危険を感じており、旅行者の問い合わせに対して、決して「大丈夫」とは言えないし、ビジネス倫理上も販売促進をする気がおこならない、というような話であった。
今回のニュース。トンガ、ババウの観光業壊滅、が目前の朗報である。ババウは首都から一番離れた離島だ。

<世銀のレポート>
トンガ政府が中国製の飛行機を導入を決意をするまでの経緯がわからないが、世銀がこの状況を放っていなかった。先月MA60の問題を指摘した世銀の報告書がトンガ政府に提出された。この報告書は今月中旬に公表されるらしい。しかし、ニュースによると世銀の報告書は明からにMA60の問題を指摘した内容であるようだ。

<トンガ王国は日本にとって特別>
トンガ王国は太平洋の中でも日本にとって特別な国である。
西洋の植民地支配を形式上逃れた唯一の島である。1875年、日本より先に憲法を制定している。
そしてトンガとの関係を強化してきたのは名誉領事を務めた笹川良一氏である。
さらに日本の皇室とトンガ王室は非常に近い。
先の国王ツポウ5世が民主化を進めたのは日本の皇室をお手本としたかったからである。
(詳しくはこちらを ジョージ・ツポウ5世(2) – 日本の皇室が支えたトンガの民主化
トンガに日本大使館が設置されたのも日本の皇太子がトンガ訪問中に「トンガに日本大使館ないの?」と言われたからである、とこれは噂で聞いている。

せっかく飛行機の問題も解決されたようですので、みなさんトンガへ、ババウへ行きましょう。
ババウ、本当は誰にも教えたくない場所なんですが。。