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トニー、ピンチ? [2015年02月27日(Fri)]
”シンゾー”、”トニー”と呼び合う2人の首相の姿は、日豪関係を、安全保障の面でさらに近づける結果となった。

しかし、ここに来て、トニーがピンチに陥っているようだ。


<再び辞任動議か?>
2月の辞任要求動議では61対39で否決されたものの、党内からは再度辞任要求の動きがあるという。

Julie Bishop weighs in to speculation Tony Abbott's leadership is under renewed threat from Malcolm Turnbull
http://www.smh.com.au/federal-politics/political-news/julie-bishop-weighs-in-to-speculation-tony-abbotts-leadership-is-under-renewed-threat-from-malcolm-turnbull-20150227-13q972.html

些細な事、とは言わないが、トニー、失言、失策が続いているようである。
豪州のアキレス腱、インドネシア ー 
豪州人2人が麻薬密輸罪で死刑判決。トニー「津波で助けてあげたんだから、今度は恩を返す番でしょう?死刑は中止して。」と発言。これにインドネシア国民が大きく反発。

「津波支援金は死刑囚の命と引き換え? インドネシアで豪首相発言が波紋」
WSJ, By ANITA RACHMAN
2015 年 2 月 25 日 17:01 JST
http://jp.wsj.com/articles/SB12081608772373954249104580483240776133932

<余波は太平洋島嶼国にも>
豪州が抱える問題は多いがその一つがフィジーと太平洋の地域枠組み問題。
このブログでも何度もお伝えしているが、フィジーの軍事政権に厳しい制裁を課し、地域政府機関PIFからも創設者であるフィジーを追い出した豪州。
昨年の民主的選挙で「もう戻っていいわよ。」と言ったところ、フィジー政府から「NZ豪のいる PIFに戻る気は一切ありません。」とのしっぺ返しに遭った。
この状況を改善すべくこの3月に豪州主催の首脳会談を開催予定であったが延期。
即ちフィジーのPIF復帰は遠のいた。
背景には、上記にあげた豪州政治の混乱が明らかにあるであろう。加えて、PIF新事務局長がコメントしたように、豪州NZが牛耳ってきたPIF事務局にこそ問題がある事が、即ち豪NZの対応に問題がある事が、誰でもない、PIF新事務局長自身によって周知されたのも理由の一つ、と想像する。

"Pacific Summit in Australia deferred"
PINA, 24/02/2015, Fiji
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=213290811054ed56fb46158174fd57

"Proposed Regional Architecture Meeting In Australia Postponed"
By La Vuadreu
SUVA, Fiji (Fijilive, Feb. 25, 2015)
http://pidp.org/pireport/2015/February/02-25-03.htm
ジョンストン国防大臣更迭(2月前の話ですが) [2015年02月17日(Tue)]
ジョンストン国防大臣が昨年12月に更迭されていた事を昨日始めて知った。


豪首相、内閣改造を発表 国防相を更迭
2014/12/21 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H4K_R21C14A2FF8000/
”国営企業ASCには「カヌーすら造れない」と発言し、国内での建造を主張する産業界などから批判を浴びていた。”

ロイターのニュースには詳しい発言内容がある。

「わたしは、ASCが我が国の納税者にどのような物を作ってみせるか心配している。かれら(ASC)にカヌー作りを安心して任せられない。それが不思議と思う人もいるかもしれない。しかしこれは、国家の安全保障にかかわる専門的なプログラムだ。われわれが助言を受けるのは、職探しをしている人からでなく軍の参謀だ」

これを読むと、国防大臣の認識というより軍参謀の声のようだ。
当ブログでも、豪州は車も作れない、船も造れないし動かせない。折り紙が折れない、と散々に言ってきたが、豪州人自身も同様に認識している。
ただ矢内原先生と同様、「バカにバカ」と言ってはいけないのだ。どんな恨みを買うか事になるか。

これに加え、今月のアボット首相の解任案。否決されたとはいえ、潜水艦の日本からの購入の件はさらに遠のき、秋元大使までコメントを出している。

「日豪で潜水艦の密約はない」秋元大使が断言
2015/02/19(木曜日)
http://news.nna.jp/free/news/20150219aud003A.html


豪州では日本研究者なる人々が日本からの潜水艦購入が遠のくと「安倍政権にとってバッドニュース」とかわけのわからない事を言っている。
日本は豪州に世界的レベルの潜水艦を売りたいなんて思ってないのではないだろうか?
豪州海軍、情報筒抜けです。情報管理できていません。
(ドローンデモで失態を演じたビリオネラーにどんどん情報を流し、日本財団の供与する監視艇事業を中止させようとまでした。本件豪州海軍とビリオネラーに抗議し詫びは入れてもらったが。)

豪州、何か勘違いしていないだろうか?(いつもの事だが)
太平洋のリジョナリズム-PIFを巡るフィジーと豪州の問題 [2015年02月11日(Wed)]
PIFの新事務局、Meg Taylor女史の短いが強烈なコメントに注目が集まっているようだ。

太平洋の地域組織、地域枠組みであるPIF (Pacific Islands Forum)から軍事政権のフィジーを追い出した豪州。昨年フィジーが選挙を終え、もう戻っていいわよ。との態度だったが、今度はフィジーが豪州NZがいるPIFにが戻りません、とキッパリ。

「太平洋のリジョナリズム」と題して議論がされているが、要はPIFを巡るフィジーと豪州の問題なのだ。近々豪州でビショップ外相主催の会議が開催されるはず。


それを前に、肝心のPIFの事務局長が2月7日下記のコメントを出した。
要約すると、PIFは島のものであり、島のリーダーの声を反映させるべきだ。
PIFなにやって来たのよ、今のままじゃダメよ。
豪州、NZは出て行け、とまでは言っていませんが、そんなメッセージも読み取れる。
フィジーのPIF批判をそのままエコーしたような内容である。

ここは日本が豪州に助け舟を出すときではないでしょうか?
ASEANの例を示しつつ、invisible leadershipってこうやるのよ、って。


“The Framework for Pacific Regionalism, endorsed by our Leaders in July 2014, calls for a new regional public policy process,”

Secretary General Taylor explained recently to a gathering of executives of the Council of Regional Organisations of the Pacific (CROP) in Suva.

“It demands game changing interventions in support of a new regional politic, and we must be prepared to implement the Leaders’ vision.”

Dame Meg Taylor reiterates,
“At the heart of deepened regionalism is clear control by Leaders of the regional agenda. If we can’t collectively support the realisation of Leaders’ vision then we need to re-think what we’re here to do.”

2015 promises deeper Pacific regionalism
http://forumsec.org/pages.cfm/newsroom/press-statements/2014-1/2015-promises-deeper-pacific-regionalism.html

インド洋太平洋を守った日本帝国海軍ー伊吹だけじゃあなかったのよ [2014年11月11日(Tue)]
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写真は上から、ドイツのエムデン、豪州のシドニー、そして日本の伊吹


オーストラリア西部で開催されたアルバニー船団式典に海上自衛隊の「きりさめ」が招待され、サンキューという言葉もあったという事である。
第一次世界大戦でヨーロッパに向かうANZAC船団を護衛した「伊吹」ばかりが取り上げられるが、実は英国海軍がヨーロッパシアターに引き上げてしまい、太平洋なかりでなくインド洋、すなわち英国領及びオランダ、フランス領土も守ったのは日本帝国海軍であった。

本当はこのテーマはあまり関心がなかったのであるが、左翼化した日本のガクシャが、ミクロネシア諸島は火事場泥棒のように日本が占領した、と書いていたのを読んで、唖然。先日、平間洋一先生の『第一次世界大戦と日本海軍 ー外交と軍事との連接』を読みなおした。ついでに参考文献にあった"Blue Water Rationale"というニュージーランド海軍史も手に取った。
アルバニー船団の出発が11月1日になった理由はご存知でしょうか?ニュージーランドがドイツに襲われるのが怖くて日本の伊吹が来るまで出発を延ばしたからです。当時のニュージーランド艦船、ドイツ艦船に出くわしたら5分で沈没、と言われていたそうで。

下記、平間先生の本から日本帝国海軍の活躍ぶりを書き出してみます。

9月7日 シャルンホルストとグナイゼナウが英領ファニング島(現キリバス)の通信所を砲撃破壊、海底電線を切断
9月14日 シャルンホルストとグナイゼナウがサモア沖に、エムデンがベンガル湾に出現との情報
9月20日 ザンジバルで旧式巡洋艦ペガサス(Pegasus)がドイツ巡洋艦ケーニヒスベルクに撃沈
9月21日 アドラスがエムデンに砲撃
9月21日 戦艦薩摩、巡洋艦平戸•矢矧の3隻を豪州艦隊との共同作業のため増派
9月23日 シャルンホルストとグナイゼナウがタヒチを砲撃
9月27日 伊吹をANZAC軍(約3万人、輸送船38隻)護衛のためアデンまで使用したいとの英国の要請を受諾

ドイツ東洋艦船包囲のため英国海軍の要請に応じ戦艦薩摩、巡洋戦艦鞍馬•筑波、巡洋艦浅間•平戸•矢矧•日進•春日•出雲、駆逐艦山風•海風をカナダから南太平洋に派遣。

エムデンの対処にインド洋に巡洋艦船伊吹、巡洋艦筑摩•日進を送る。

ドイツ軍は太平洋にあまり出没しなかったが、それはドイツ海軍史によると日本が恐くて出て行くのを止めたそうである。日本帝国海軍の抑止力効果は大きかった。

それからここが大事。豪州海軍及び国家は人種差別的な、失礼な態度を日本帝国海軍に取り続けた。誤報、抜け駆けは当たり前。加えて助けに来た矢矧に西部豪州で発砲までしている。
ああ、情けなや、豪州王立海軍。これぞ棄民の姿か。今もその面影は十分ある。
当初、日本側は南洋諸島を領有する意思はなかったようだが、このような無礼千万な豪州の対応と、英国海軍がドイツにやられっぱなしで日増しに日本帝国海軍の助力を必要とする中で、南洋群島の領有は当然、と考えるようになった。また英国もこれだけ日本の軍事援助をもらったからには南洋群島位は差し出さないと納まりがつかない、と思ったようだ。

10月初旬、日本帝国海軍は次から次へとミクロネシアのドイツ領を占領。
豪州がミクロネシア諸島を占領しなかったのは同諸島が旱魃で食料不足であり、もし豪州が占領すれば住民に食料を与える責任が生ずる。よって通信基地があったヤップだけを占領(実際には攻撃しただけ)すればよいとの判断。しかしドイツ軍は通信施設を修復し通信を再開。そこで日本軍がこれを占領しヤップも日本が一時占領する事となった。
日本帝国海軍は占領したミクロネシア諸島の子供達に早速教育を開始しているのである。勿論食料も補給したのであろう。
日本軍は新渡戸稲造から植民地論をしっかり学んでいたのではなかろうか。

だから日本のガクシャさんが日本の南洋占領を火事場泥棒というのは、無知なのか、非国民なのか。。こちらも ただただ、ああ、情けなや。
ラッドってこんな奴だったとは知らなかった件(2) [2014年11月09日(Sun)]
日豪EPAも無事可決、アルバニー船団式典に海上自衛隊の「きりさめ」が参加し、そして今週はG20で日米豪首脳会議が7年ぶりに開催される。

日清戦争以来仮想敵国だった日本、南洋諸島をなにがあっても日本から取り戻したかった豪州、第一次世界大戦の恩義などもみ消して歴史から抹殺した豪州。
いよいよ、その豪州が日本との関係強化に、経済だけでなく防衛も含め乗り出した事は喜ばしい事である。
だって、豪州にこの広大な太平洋を守るキャパは、残念ながらないのだから。米国もそれは百も承知している。

ところが、である。
あのケビン•ラッドが先月10月に韓国で開催された会議で
「日本は韓国に対してもっと慰安婦の件を謝るべきである。私はアボリジニにしてきた200年の歴史を謝り続けてきた。」
と述べているのを知り、やっぱりここに書いておこうと思った。

J Global-Chatham House Forum
http://koreajoongangdaily.joins.com/news/article/article.aspx?aid=2995759&cloc=joongangdaily%7Chome%7Ctop

ラッドよ、日本人は白人豪州人のように、狩りの対象としてアボリジニを殺したり、メラネシア諸島(パプアニューギニア、ソロモン諸島、バヌアツ)から6万人も「拉致」をした歴史はない。後者については豪州政府は謝罪も補償もしていないゾ。
王立国際問題研究所、もどうかと思う。

問題は、こういう発言をする豪州人が指導者層に、軽く半分はいるという事である。
人種差別は過去の事です、というなかれ。
1984年、アボリジニ問題の解決策を提案した豪州の鉄鋼王の記録である。
飲み水に毒を入れて皆殺しにせよ、と。




ラッドってこんな奴だったとは知らなかった件
https://blog.canpan.info/yashinomi/archive/892
アルバニー船団式典 [2014年11月01日(Sat)]
ANZAC100周年のアルバニー船団式典がまさに今開催されている。
このブログに色々書いて来たので、ここ数日「アルバニー船団」の検索で訪れる人が急増。
産経にもやっと出た。

(5)護衛艦きりさめ 100年ぶりの日豪友好の象徴に。インド洋撤退の無念を今こそ…
http://www.sankei.com/premium/news/141031/prm1410310002-n1.html

でも気になるのがみんな「伊吹」の事しか触れていない点だ。

日本は太平洋全てをカバーしたのである。守ったのはANZACだけではない。英領のアジア諸国。仏領ニューカレドニア、太平洋全てをドイツから守ったのである。

下記に平間洋一先生からいただいたペーパーの一部を写させていただく。

コロネル沖海戦のイギリス敗北にともなう部隊の展開
遣米支援:浅間、出雲、肥前をガラパゴス諸島に配備
第一南遣支隊:鞍馬,筑波,生駒,矢矧、筑摩をニューカレドニアに配備
第二遣支隊:磐手、平戸、伊吹、日進をトラックに配備

ニュージーランド、オーストラリアには伊吹以外にも日本の艦船がその周辺を守っていた。

チャーチルは太平洋とインド洋で日本の艦船が日本の国旗をなびかせて、あらゆる船のエスコートをしていた、と書いている。

As the First Lord of the Admiralty, Churchill, wrote in his memoirs, ‘warships flying the Japanese flag committed themselves to escorts for most of the transportation in the Pacific and the Indian Ocean’

平間先生の下記のペーパーは必読です。
"Japanese naval assistance and its effect on Australian-Japanese relations"
http://www3.ocn.ne.jp/~y.hirama/yh_e_papers_ichiji-Austraka.html
AUSMIN 2014 Joint Communiqué [2014年08月12日(Tue)]
米豪2+2のコミュニケが出ました。
ビショップ外相がつぶやいてくれていました。

AUSMIN 2014 Joint Communiqué
http://dfat.gov.au/geo/us/ausmin/ausmin14-joint-communique.html

気になった箇所が、日本と太平洋島嶼国。
日本は集団的自衛権の行使を歓迎、3国防衛協力の促進。

Australia and the United States welcomed Japan’s efforts to make a greater contribution to international peace and stability, including through its decision to allow for the exercise of its UN Charter right to collective self-defence. They undertook to maintain strong bilateral security relationships with Japan and committed to enhance trilateral security and defence cooperation, including through the Trilateral Strategic Dialogue and further developing existing trilateral exercises.

太平洋島嶼国は違法操業監視、です。

They reaffirmed their commitment to assist the Pacific Island countries in realising their goal of a stable, secure and prosperous region. They welcomed the adoption of a new Framework for Pacific Regionalism by Pacific Islands Forum Leaders at their July meeting. Both countries welcomed the election of Dame Meg Taylor of Papua New Guinea as the first female Secretary General of the Pacific Islands Forum Secretariat.

They undertook to continue to work together in pursuit of the sustainable management of oceans and fisheries, which are among the key development challenges in the Pacific and globally. They reaffirmed their commitment to cooperative efforts to address illegal, unreported and unregulated (IUU) fishing.
If ANZAC knew that Japan protected them during WWI [2014年08月10日(Sun)]
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Recently I have been asked by Australian academics, policymakers and diplomats: "What Japan intends to do for Pacific security?", or "What the Sasakawa Peace Foundation plans to do in the south Pacific?"

Unfortunately, neither the Japanese government or our foundation has any plan to come south of equator.

Even new ODA proposal suggested relaxing military ban, or exercise the right to collective self-defense will be approved, as I assume.

I pointed out to them that it really depends on the political will of ANZAC. As I reported within my blog, when the Sasakawa Peace Foundation started the Micronesian sea surveillance project in 2008, we received strong reservation from the Australia government while the US on the otherhand was very encouraging. Although the Australian negative attitude had changed with the Abbot government, Defence personnel still tried to stop our project in an unfair way.

Our Prime Ministers agreed list of collaboration including defence. One of the projects of the list has not yet been covered by the media or academics. That is:

13. Prime Minister Abbott welcomed Japan’s willingness to send a Maritime Self-Defence Force vessel to participate in the Albany Convoy Commemorative Event in late 2014, which will mark the centenary of the departure of the first convoy of ships, escorted by the HIJMS Ibuki that carried ANZAC forces to World War I.
Joint Press Release on Japan-Australia Summit Meeting (7 April, 2014)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000034801.pdf

Quite few people from Japan, Australia and New Zealand are aware that Churchill requested Japan to protect the Pacific, ANZAC and others under the Japan-Anglo alliance during WWI. The reason the Prime Minister William Hughes did not tell his people about the Japanese support was tied to the "White Australian policy" racist attitude towards Japan. The fact of Japanese naval support for the conveying of ANZAC tropps to Europe, protecting their women and children from German, has been erased from history.
When I tried to disseminate this forgotten aspect of history, I received negative replies including offensive remarks from people including one ex Royal New Zealand Navy personnel, such as "Bullshit"

When I told of this rude attitude of Australian and New Zealander to the former Professor of the National Defence Academy, Yoichi Hirama, he shared his experience in 1962, when the Japan Maritime Self-Defense Force visited Sydney.
When the Japanese crews were walking the streets, many Australians swore at them. One of them spat at the Japanese crew. The sailor that was spat at did not react, but just took his handkerchief wiped off the spit and then left. An Australian young lady saw this event and felt embarrassed and shame on what happened, and she wrote an article to newspaper describing what happened. This event received and huge response from Australian citizens. The Royal Australian Navy apologized to the JMSDF, and also arranges first class hotel which JMSDF was refused to use for their ceremony. The next day there was queue of cars of citizen who wanted invite the personnel of the JMSDF as their guests and apologize for the Australian mans rude attitude.

Since 1962, the ANZAC perception for Japan has not changed, as evident by the swearing to me on my raising the help which Japan gave to ANZAC during the WWI,and unfair interruption from RAN. The Allied forces killed half to one million Japanese citizens including babies, children and women on our soil during WWII, even after the war too. I do not know of any case so far where any Japanese has spat or swore at any ANZACs because of this.

If ANZAC knew that Japan had protected them during WWI, then any anti-Japanese feeling before WWII from Australia and New Zealand may have different.


- - - Reference - - -
"Japanese naval assistance and its effect on Australian-Japanese relations"
The Anglo-JapaneseAlliance 1902-22 (Routledge Curzon, 2004).
http://www3.ocn.ne.jp/~y.hirama/yh_e_papers_ichiji-Austraka.html
クアドからヘクサゴンヘ PPBPの未来 [2014年07月25日(Fri)]
我らが準同盟国、オーストラリアが進めているPacific Patrol Boat Program。
先日その事業に向う35年分の予算として2ビリオン豪州ドルの措置があったとの情報を、羽生会長から直接いただいた。で、早速詳細を調べこのブログにも書かせていただいた。
https://blog.canpan.info/yashinomi/archive/964
https://blog.canpan.info/yashinomi/archive/965

但しメディアに出てくる範囲の情報であるので、内部情報を調査せよ、との指示もいただいた。
で、PPBPのエキスパートでもあるASPI副所長のベルギン博士にコンタクトをしたら「いや、まだ何も決まってないんだよね〜。君の意見を聞きたい。」と逆に質問されてしまいました。

それで今週頭に発表されたのが、下記の政策提言ペーパー。

Pacific maritime security−from quad to hexagon
http://www.aspistrategist.org.au/pacific-maritime-security-from-quad-to-hexagon/

現在、米豪NZ仏の4カ国防衛協力で進める太平洋監視体制を、日本も、中国も招いた6カ国防衛協力で進めたらどうか、という画期的な提案である。
4カ国ー実はクアドの活動もそんなに機能していない。PPBPも張子の虎。いや張子の虎にさえなっていないかもしれない。
広大な太平洋ー全くの無法海域と化しているのだ。いくら、キリバスのトン大統領が、パラオのレメンゲサウ大統領が、そしてデカプリオまでも、広大な海洋保護区を制定したところで監視体制がなければ、絵に描いた餅。


この広大な太平洋を守るために日本に出て来て欲しい。
これはPACOMのキーティング元司令官、デニス・ブレア元司令官も痛切に希望してきた事である。
米国の関係者とコンタクトをすると、今回の集団的自衛権の話など、自分の事のように喜んでいる。要はそれほど米国が内向き、太平洋に無関心である事を現場(ハワイ、グアム)の関係者は憂慮していている状況があるという事だ。
しかし、豪州ーANZACは日本だけには太平洋に出て来て欲しくない、と1895年の日清戦争から思いを強く持ってきたのである。日本排除のために、わざわざ白豪主義という宗主国大英帝国からも非難されるような人種差別政策まで作ってしまったのだ。

それでも戦後、経済協力は進めてきた。
それが今月トニーシンゾーコンビで、防衛協力に大きな一歩を進めたのである。
日本の防衛枠組みもODA政策と共に大きく変わりつつある。軍事目的以外の軍事機能の活用ー即ち人道支援、災害支援等への応用が可能になる。
英国系の国、豪州NZは海上保安庁に等しい組織がなく、海軍が法執行機能を保持する事が法律上許されている。
日本に海上保安庁を設置した米国でさえ、米国沿岸警備隊と海軍は一枚岩で機能している。
軍事執行と法執行の協力、棲み分け、ここが重要。

他方、日本の海上自衛隊がいくら世界的にもファーストクラスとはいえ、戦後実際に日本の海を守ってきたのは、海上保安庁と水産庁の取締船である。この経験を日本は活かさない理由はない。

そんな事を、個人的見解として自由の述べさせていただいた。ベルギン博士の提言にかなり反映されているようにも見える。

ベルギン博士の提案、どのような反応があるか、興味深い。


<このブログでは、PPBPをずっと追ってきていますが、もう一度おさらい>
太平洋島嶼国のEEZを守る唯一の機能である。
しかし、豪州海軍2008年の時点では「もうやってらんない。お魚守るのって海軍の仕事じゃないよ。国境警備隊がどこか法執行機関がやってよ。」と投げた。
ここに、偶然にも笹川平和財団がミクロネシアの海上保安事業を始めよう、と言い出して、豪州政府、特に親中派だったラッド政権は「笹川軍に、日本に太平洋が乗っ取られる!」とパラノイア的反応を示し一機に継続の方針を打ち出した。(嘘みたいだけど本当の話)
しかし、複雑怪奇にしてだだっ広い太平洋の海。豪州の法執行機関(国境警備局)はその知識も経験もゼロ。無駄な数年を豪州政府は費やした。
それで結局、PPBPはPMSP(Pacific Maritime Security Program)と名前を変えて、豪州海軍が陣頭指揮を取って進める事に。
でもオランダ病末期症状のオーストラリア。お金もないし、技術もない。まともな車も船も作れない。軍隊の人員数も多分その質も右肩下がりなのだ。
頼みの綱だった、「太平洋回帰」とヒラリーが華々しく唱っていた米国も国内問題が足かせとなり、その動きは鈍い。
だから、トニーは日本と防衛協力するしかない!と判断したに違いない、と想像している。
白豪主義を誘引した強すぎる日本の軍事力 [2014年07月04日(Fri)]
平間洋一氏の論文の最初の部分(下記英文)を読んでいて、ハッと気づいてしまった。

人種差別どこにでもある。しかし、これを国是に、National policyにするのは意味が違う。
白人豪州の人種差別はここまで徹底するのか、と啓蒙主義の罪を、普段より嘆かわしく感じていた。

白人豪州が有色人種というより日本人と協力したくない!と思ったのは1894年の日清戦争の勝利で日本を脅威と感じ始め、日本を仮想敵国とした事が誘因のようである。さらに、同年に締結された日英通商航海条約には何がなんでも参加したくない、との思いを豪州は強くもった。
白豪主義が最初に合意されたのが1895年。(全州の合意ではなかった)1901年以前、豪州はまだ英国であった。よって日英間の決まり事は豪州にも影響する。


豪州白人の心理的背景として、今までさんざん人の土地に侵略、略奪、虐殺してきた自らの歴史を振り返ればいつか自分たちも同じ目に遭う、と想像するのは容易いであろう。
そんな事を日本人はしません。きっとアボリジニの独立国家を支援していたであろう。
ニュージーランドも日本が来ていれば今頃マオリ人の国家が存在していたに違いない。


豪州の白豪主義。人種差別もあったと思うがそれを誘因したのは、実は強すぎる日本の軍事力(経済力も)だった?

もし、そうであれば、日豪間の防衛協力には日清戦争以来の両国の課題、ー トラウマ、ジレンマ、パラノイアが決定的に背景として存在する。


200海里を誘因したのも(ブリストル湾事件)日本のようだが、本件、どうか私の勘違いであって欲しい。

引用 
Yoichi Hirama, "Japanese naval assistance and its effect on Australian-Japanese relations" から
Japan’s victory in the Sino-Japanese war of 1894-1895 greatly changed the Australian view of Japan. The military, especially the Royal Australian Navy, started to examine the Imperial Japanese Navy, now emerging as a first rank power in the Far East. A naval exercise was held ~u i 895 with its object being to defend Sydney from a hypothetical attack by the Japanese Navy.1 Furthermore in 1896, being uneasy over the increasing power of Japan, the Australian parliament passed resolutions excluding all coloured races from Australia and urging Australia to abstain from participating in the treaty of Commerce and Navigation signed between Great Britain and Japan in 1894.
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