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早川理恵子博士
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「雪っこ」と『からごころ』 [2013年08月28日(Wed)]
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大晦日。
家人はとうの昔に寝てしまっている。
炬燵に入って用意したのは酔仙酒造*の「雪っこ」と『からごころ』(長谷川三千代著)。
これがマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』(まだ読んだ事ないけど)に出て来るマドレーヌと紅茶みたい、と思った。至福の時。

酔仙酒造は三陸で津波被害に会い、ゼロから再出発したお酒屋さんである。復興支援と思って一ダース買い込んだ。寒い冬にはお薦めです。


日本人特殊論。あまり触れたくないと思いつつ思いがそこを辿ってしまう。
例えば日本人のワイン狂い。ワイン通気取りのおじさんを観るとどうも違和感を持ってしまう。
本場フランスのワイン文化と相当違うよな気配をフランス人の友人とワインを楽しんだり、ワイナリーを隣に過ごすうちに、なんとなく感じている。
日本人のワイン狂いーフランス産業界の巧みな宣伝効果だそうだ。
赤玉ワインを嗜好してしていた故笹川良一名誉会長はフランスの陰謀をきっと見抜いていたに違いない。

さて、この外国文化を実も蓋もなく取り入れてしまう日本文化。
今に始まった訳ではなかった。
「漢字」中国文化の日本への導入。山本七平がいう日本人最大の発明ー平仮名・片仮名。
『からごころ』は日本が漢字をどのように受け入れてきたかをなぞりながら日本人論を展開する。
確かに「日本」を娘に教える時、また外国の友人に語る時、外観はほぼ中国文化なのに、本場と全く違う日本文化をどのように伝えるか、いつも戸惑ってしまう。どこでどう、日本文化になるのか。

著者は、本居宣長は、そこにあるのは「無視の構造」で、日本文化の根本構造である、という。そこにある醜さ、おぞましさを著者は指摘している。これが「日本国憲法論」に展開されそうになる件は、この本のクライマックスなのだろう、と思う。

”高級”ワインを手に悦に入っている日本人。「底知れぬ、醜さ、おぞましさ」を俄に感じていた。しかしこれを否定しては日本論は語れなさそうだ。
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