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早川理恵子博士
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グリーンピースは西瓜だった。 [2015年09月09日(Wed)]
「目を背けてはいけない、太平洋マグロ漁船で働く人々のありえない話。」
2015-09-03 国際環境NGOグリーンピース
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/53981/?utm_campaign=Oceans&utm_source=facebook&utm_medium=post&utm_term=030915OCfacebook_humanrights


この記事はひどい。
環境団体をスイカ呼ばわりするのがわかる。

違法漁船で、アジアの貧しい人々が奴隷のように働かされている話はよい。
しかしなぜか急に

「しかし、こんなとんでもない人権侵害を、マグロの最大の消費者であるわたしたちが知らないままでいいのでしょうか。」

と話が飛ぶ。

日本漁船や、日本の缶詰会社、もしくは流通、販売店がこの奴隷漁船による魚と接点があるのかないのか、調べてしない。
で、日本の消費者に直接聞け、という。

「もう一歩進んで。スーパーやツナ缶を製造している会社に聞いてみてください。
「このツナ缶が、強制労働により生産されたものではないと言い切れますか?」」

何のためにNGOが存在しているのですか?と聞いてみたくなる。

加えて勉強不足も甚だしい。

「「モニタリングシステムが弱いから」──中西部太平洋のはえ縄漁船では、独立したオブザーバーが乗船し立ち会いのもと行われる漁業活動は、全体の1%にとどまります。」

ミクロネシアのカツオ漁船拿捕の件で俄勉強の当方でさえ知っているPNAのオブザーバーの問題。
奴隷を使用しているような違法漁船にオブーザーバーが乗れる訳ないじゃないですか?
PNAのオブザーバーの渡航費から長靴代まで日本漁船持ち。しかも酔っぱらって船の装備を壊したりしているのだ。それでも日本漁船は黙っている。表沙汰にしたら漁業ができなる可能性があるからだ。



そしてなぜか、奴隷漁船の話から漁業資源管理の話に飛ぶ。

「有効な規制もなくあたかも取り放題のような中で、絶滅の危機にさらされている太平洋クロマグロを守るため、グリーンピースでは、資源の回復に大事な役割をもつ産卵期のマグロの保護を求めています。」

最後の締めが最高だ。

「マグロ産業から悲劇をなくしていくためには、私たちスタッフの力だけでは負の連鎖を止められません。皆様のご理解を、寄付という形でのご支援をお願いします。」

スタッフの力だけではなく、何が必要だというのであろう?
その寄付金は何に使われるのか?

まさか、こんな支離滅裂なキャンペーン文章、思考回路に疑問を持たない人はいないであろう。
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