• もっと見る

« 2009年09月 | Main | 2009年11月»
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
「健康はお口から」大田北高齢者見守りネットワーク第17回セミナー開催 [2009年10月14日(Wed)]

 秋の気配も色濃くなった9月19日、お盆休みをはさんで2か月ぶりに開催され、30人を超える参加者で満席になり、活気あるイベントとなりました。今回のセミナーは「健康はお口から」というテーマで歯科医の新谷裕和さん、栄養士の佐藤仁美さんのお話。
(講師の新谷裕和さん)
 「お口」専門用語は『口腔機能』。暮らしに必要な諸条件を支える基本的機能で、「いのち」「からだ」「こころ」「かかわり」などに直接結びついています。次のチェックで「口腔機能の低下」を確認できるそうです。

@食事が楽しく思えない
A半年前と比べて固いものが食べにくくなった。
B食事中に食べこぼしがある
Cお茶や汁物でむせることがある
Dガラガラうがいができない
E唾液を繰り返して30秒間に3回以上飲めない
F口の渇きが気になる
G口臭を指摘されたことがある
H寝る前に歯や義歯の手入れをしないことがある

 「以上の点が気になったら、かかりつけの医師に相談するように」と新谷先生。
 続いて佐藤栄養士からは「最近はそしゃく弱化により、低栄養が増えている」との報告がありました。うまく噛めない、うまく飲み込めない、などが原因で栄養が偏ってしまうそうです。

(切身の状態、ミンチ、ほかの食材との混合など4つの調理法のカツを試食して、食べやすさ、食べにくさを体験)

@この6ケ月に体重が2〜3kg減った
A便秘が続いている
B1日の食事は2回以下
C主菜(肉や魚)を食べる量が減っている
D牛乳や乳製品を食べる機会が少ない
E毎日ひとりで食事をしている
F日常的にからだをうごかしていない
G食べ物を自分で買いに行くのを不自由に感じる
H自分で食事を作るのに不自由を感じる
I食べる気力がなくなってきている
J食べるのを楽しく思えない

 「以上のようなことが気になったら要注意。毎日の食事のなかで改善を」とのことでした。歯と栄養の専門家から元気でいるための貴重なアドバイスを受けた2時間でした。

 10月のセミナーは17日午後2時より大森消防署の野崎明係長による「高齢者の救急搬送」についてのセミナーが予定されています。 
      
 前回のセミナーでお知らせしていた「SOSキーホルダー」は8月1にスタートしています。その加入状況について代表の中村さんに聞いてみました。
 昨日までの申込は6つの包括支援センターで300人を超えており好調な普及状況とのこと。この1ケ月に1件の通報があり、スタッフが駆けつけて認知症の方が安全に保護されたといいます。キーホルダーの効果に驚くとともに、区内全域への早期の普及への期待が力強く語られました。(久保田充)