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「子育て応援券」て、どんな制度?〜講演報告 [2008年03月07日(Fri)]

 3月1日、東京大田区大森北の「キッズな大森」にて、杉並区子育て支援課の山本佳子さんを講師に招き、同区で平成19年に始まった制度、「子育て応援券」に関する講演会が開催された。

 「子育て応援券」は、就学前の子どもがいる家庭を対象に、申し込みをすれば子どもの年齢に応じて年間最大6万円分が発行されるもの。利用者は、区から登録を受けた事業者が提供するさまざまなサービスの中から、自分が利用したいものを選び、子育て応援券で「支払う」ことにより支援サービスを受けることができる。サービスには例えば、親子で参加できるリトミック、子育て相談、保育所や幼稚園での一時保育などがある。

 山本さんは、子育て応援券は単なる「バラマキ」や「金券の代わり」ではないことを説明。応援券は物品の購入に使えないのはもちろん、提供されるサービスは、親子で一緒に楽しめるものか、親をサポートするものか、子どもにとって良いサービスであるか、という視点に基づき区から承認されたもの。したがって、利用者が例えば「親子参加のコンサート」を選んだ場合、提供されるサービスは単なる「コンサートの入場券」や「託児付きコンサート」ではなく、「親子で一緒に楽しめるコンサート」といったものになる。

 一方、サービスを提供したい人は、既存の企業、団体、個人に関わらず誰でも事業者になることができる。利用したいサービスがなかった女性が、自分の特技や子育て経験を生かし、地域にサービスを提供する例があることなども紹介された。

 山本さんは、子育て応援券制度は、家庭の声やニーズを細やかにキャッチし、それを地域全体での子育て支援につなげる新しいしくみであること、また、助成対象となる子育て支援の内容を区が決定していたこれまでの方法と違い、助成の分配を区民が決める新しいしくみであることを語った。

 今後の課題としては、利用者の声を受ける窓口の整備、サービスの質向上、個々の家庭の状況に応じたニーズ調査の必要性などが挙げられた。また、参加者からは、サービス自体もさることながら、例えば出産直後、家を出ることもままならないような時期に、地域のどこに何があるのか、どこに相談に行けば良いのかといった情報を得る手段として、このような制度があるといい、という感想も聞かれた。
Posted by やるおた編集部 at 00:53 | 子ども | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
フォーラム〜「障害福祉について、みんなの声を大田区へ届けよう!!」〜 [2008年03月07日(Fri)]

 3月22日(土)の午後1時半から4時まで、東京大田区の池上会館(大田区池上1−32−8)にて、「大田区の障害福祉をともに考えるおおたフォーラム2008」が開催される。主催は同フォーラム実行委員会。

 同フォーラムは、DPI(障害者インターナショナル)日本会議事務局次長、金政玉氏による、障害当事者から見た自立支援法についての講演や、区内の身体、知的、精神障害の当事者やその家族、支援者、事業者などのリレートークなどを予定している。また、同実行委員会は大田区へ質問状(障害福祉計画やサービス利用負担問題、今後の新区長による障害福祉への姿勢など)を提出しており、区からの回答も発表する。

 昨年の同フォーラムでは報告集を作成し、その中で、「多くの福祉サービスの利用料が値上げされ、質の低下や生活の制限に憤りを感じる」、「区の新規の福祉職採用がなく、現場職員の高齢化と人材不足に悩まされている」、「移動サービス事業者が、報酬単価引き下げにより、撤退を余儀なくされた」などの意見をまとめた。この報告集は、大田区にも提出された。今年も同フォーラムで出された発言を基に、報告集を作成し、区にも提出する予定。同フォーラムは保育付き(要事前申込)。当日参加費500円。

【問い合わせ】
大田フォーラム2008実行委員会 事務局 黒田
 TEL・FAX : 03-5700-4533
 e-mail : ootaforum@mail.goo.ne.jp
 HP : http://www011.upp.so-net.ne.jp/totinomi-sgs/forum/top.html
Posted by やるおた編集部 at 00:45 | イベント情報 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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