
(↑高齢者体験コーナー)
体に、視野が狭くなるめがね、動きの制限されるチョッキ、関節を固定したサポーターを装着、杖をついて黄色のTシャツのスタッフに補助をしてもらい、会場内を歩きました。あまりの不自由さに、「もう、いいです」、「外は無理です」と本音。澤登さんは、「いつかは皆さんもこうなります。しかし、絶対に引きこもってはいけません。高齢になっても引きこもらないこと。この会をここにいる黄色のTシャツスタッフのみんなと作ったのは、引きこもりによる孤独死や独りの寂しさを無くす為なのです。」
会場は割れんばかりの拍手で第1部が終わりました。

(車座になっての自己紹介→)
第2部は車座になって、高齢者とスタッフの自由な会話の出来るコーナーでした。大田北の住所と山王、中央の住所二つに分かれ、黄色Tシャツのスタッフの自己紹介から始まりました。病院、介護関係、マッサージ、社会福祉協議会、百貨店、健康施設、ボランティア等、様々な職業の方が参加。「高齢者の手が届く所に居ます。引きこもりは駄目ですよ。」という熱意が伝わってきました。高齢者の方々も積極的に発言されており、「是非、こういう事をして欲しい」と力強い要望をされるおばあちゃんも登場、終わりの時刻が来ても活発なお話し合いが続いていました。
結びの言葉として、澤登さんから「四つの安心」について話がありました。1.何でも相談の出来る主治医を持ちましょう。2.適切な福祉サービスを利用しましょう。3.いざという時、頼れる知人友人を持ちましょう。4.趣味、楽しみを持ちましょう。困った時、誰に聞いていいかわからなくなった時、ここにいる「見守りネットワーク」の黄色のTシャツを着たスタッフが皆様の力になります。
講演会最後まで会場は終始満席状態でした。帰りのエレベーターに乗ったおばあちゃんお2人の会話。「あたし、3階寄って買い物してくから。」「あたしゃ、1階で食べるもの見てく。」
2時間にわたる講演会で元気をもらったお二人でした。満面の笑顔が印象的でした。
6月も第3土曜、午後2時より講演会が開催されます。くどう脳神経科クリニック院長の工藤千秋さんによる、「認知症−−早期に気付く眼力」です。午前11時からは福祉関係のコーナーも開催しています。是非一度若い方、中年の方も参加してみて下さい。(文責・久保田充)