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「障害の社会モデル・骨格提言・総合支援法」ってみんなが興味なさげな話を 地域でちゃんとシェアしよう!9・7集会 [2013年10月15日(Tue)]

 2013年9月7日(土)、大田区消費生活センター大集会室にて、福祉フォーラム城南が主催する『「障害の社会モデル・骨格提言・総合支援法」ってみんなが興味なさげな話を地域でちゃんとシェアしよう!9・7集会』が、公式発表約100名の参加者のなか開催された。
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 第一部として、内閣府障害者政策委員会委員で社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会常務理事、田中正博氏から「障害の社会モデル・骨格提言・総合支援法についてのわかりやすい話」と題する講演があった。氏は障害者支援の歴史的変遷の中で、障害のとらえ方が医療・教育的モデル(障害を持つ者が障害の克服を目的とした訓練を受けるなどして社会に合わせていくモデル)から社会・生活モデル(その人の持つ個性として障害を捉え、社会をすべての人の生活に合わせていくモデル)へ移行してきたことを、自身の職歴上の経験を踏まえながら述べた。
 第二部として、田中氏と、城南地域(大田区、品川区、目黒区)でそれぞれ活動を行う市民によるパネルディスカッションが行われた。
 大田区から参加した市民社会パートナーズ代表、庄嶋孝広氏からは、地域をテーマに、地域と障害者との関係性に関わる話が展開された。例えば、高齢者向け安否確認としても活用されているお弁当の宅配や新聞の配達業等を、障害者にも応用できるのではないかといったアィディアや、神奈川県大和市で、定期的に透析を受ける必要がある障害者が自治体の行う防災訓練に参加するようになった結果、障害者と地域との相互理解が深まった話が紹介された。
 品川区のNPO法人アーテム理事長、千田好夫氏からは、社会の障害者観の変化について言及があった。ともに障害者である千田氏夫妻の周りでは、次のようなエピソードがあった。自身の息子が少年だった頃、その友人に、「障害者を両親に持つあなたは可哀そうだね」と言われたそうである。そのように、障害は当事者とその家族が担わざるを得ない憐みであった。しかし現在では、車いすの障害者がいるから、そういう人も入店できるところで食事をしようという積極的な配慮がなされ、障害はその事実以上の意味を持たなくなったという話であった。
 目黒区のNPO法人、たまごの会の地域活動支援センターふれんずで施設長をつとめる松尾由理江氏からは、知的障害者にとって、施設や学校と家庭の中間的な空間が提供する安らぎが重要であることや、障害者が社会から孤立しないようにすることの意味が説かれた。
【文:木重徳(下目黒社会福祉士事務所) 写真:山田悠平】

Posted by やるおた編集部 at 22:46 | 学ぶ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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