お国料理で国際交流〜多言語カフェ [2013年07月27日(Sat)]
手話カフェというと、手話ができない人は気後れしがち。しかし、手話ができなくてもおいしい料理に舌鼓、いつのまにか会話が弾む、そんなひとときを見つけました。
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7月21日の午後、蓮沼駅近くの気まぐれ八百屋だんだんで開かれた「ダルシャンのワンデーパスタパーティ」。トマトとバジル、2種のパスタを提供するのはイタリア出身のダルシャンさん。初めて出会った人同士も同じテーブルにつき、パスタが出てくるのを待つうちに、ぽつりぽつりと会話が生まれます。
(料理と会話を楽しむ参加者たち) ![]() 注文が出そろい手が空いたダルシャンさんは、テーブルに近づき「味はどう」と手話で話しかけ、お客は「イタリアのどこの出身?」などと話しかける様子も。大人も子どもも美味しそうにほおばる姿、空いた皿を前にまどろむ姿、それを横目にメニューを吟味する新客の姿。 注文を取るのはイベントを企画した、ろうの袖山さん。あらかじめ注文用紙にメニューのA(トマト)とB(バジル)の文字が書かれているので、お客はどちらかを指させば注文できます。 袖山さんはアメリカ暮らしの経験から日本社会事業大学でアメリカ手話を教えています。この催しは、彼女がだんだんの手話教室に参加するうち、お国自慢の料理をきっかけに国際交流しようと生まれました。手話は日本語や英語のように、ろうの人が用いる言語で、日本手話、アメリカ手話、イタリア手話とさまざまです。取材した私は手話ができませんが、母語は違っても何となく伝わるもの、それでいいという気持ちになりました。 (左から袖山さん、カズマさん、ダルシャンさん) ![]() 【文・写真 池田佳代】 ![]() (だんだんの定例の催しは「お品書き」に ) だんだん手話カフェ毎月最終日曜日 11:00-14:00 HP:http://ameblo.jp/kimagureyaoyadandan/ e-mail:nonbiri-ikou@305520.info.just.st FAX:030-3736-4006 携帯電話:090-8941-3458 |