• もっと見る

«「民間版文化センター」始動します | Main | DSTワークショップ参加報告»
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
パソコン文字通訳者養成講座 −パソコン入力から新たなスキルに挑戦! [2011年10月29日(Sat)]

 10月8日、大田パソコン文字通訳の会が主催するパソコン文字通訳者養成講座(土曜コース)が修了を迎えました。

 パソコン文字通訳とは、講義や会議、講演などの音声を、パソコンを使ってリアルタイムで文字に表示し、聴覚障害者等に対する情報保障を行うものです。この講座では、一日あたり3時間の講義を4回受け、文字通訳の基礎を学びます。パソコン要約筆記歴12年の照木篤子さんを講師に迎え、区内外から7人の受講生が集まりました。
 普通の人が話す速さは1分あたり300〜350字、普通にパソコンをタイピングする早さは1分あたり120〜200字程度。まとまった文節ごとに2人の人が交互にタイピングする「連携入力」では、1分あたり250〜350字程度の入力が可能です。さらに、パソコンの辞書登録機能、話し言葉に特有の言いなおしや不要な繰り返しを省き、短く要約する技術を駆使すれば、ほぼ完全な音声情報の保障が可能となります。
 文字通訳はチームワークです。LANを使ってネットワークを組み、メインの入力者、誤った表示をした場合に訂正する待機組などの役割分担をし、入力には、ネットワーク上の人のタイピングがリアルタイムで見える「IPtalk」というフリーソフトを使います。講座では、ネットワークの組み方からIPtalkの使い方などを実習して学びます。講師がゆっくりと読む文章にあわせて、入力の練習もします。最終講義では大田区中途失聴・難聴者の会会長の名倉克己さんを迎え、これまでの経験や普段感じることなどをお話いただくとともに、講師や経験のある受講生によるデモンストレーションも見ることができました。
 音声を聞きながらの入力は実際にやってみるとなかなか難しく、誤って「総理(そうり)」を「草履(ぞうり)」と表示してしまい一同大笑いということも。また、連携入力は2人が息を合わせる必要があり、文節が抜け落ちてしまったり前後が入れ替わったり、ということもよく起こります。実際にきちんとした文字通訳ができるようになるにはまだまだ練習が必要ですが、タイピング技術から要約、チームワークなど、とても学び甲斐のある内容だと感じました。
 講座終了後は受講生どうし連絡を取り、自主練習会や実際の講座での研修会も予定されています。11月9日からは、土曜コースと同じ内容を行う水曜コースが始まります。興味のある方は11月5日までに、下記問い合わせ先までご連絡を。 【文・写真:小川明日香】

大田パソコン文字通訳の会
e-mail:pcmoji11@gmail.com(担当:岡田)
http://www.bbed.org/com/pcmoji
Posted by やるおた編集部 at 00:30 | 学ぶ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。
この記事へのトラックバックURL
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント