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手をつなぎあうまちをめざして 大田国際交流週間2010開催 [2010年07月15日(Thu)]

6月19日から26日の8日間、区内で国際交流に関連する活動を行っている27団体の参加による大田国際交流週間が今年も実施されました。主催は大田国際交流週間実行委員会(共催大田区)。
プログラムは全部で9つあり、日本語ワークショップ、多言語相談会などのほか、各国の料理や物産、音楽や衣装やスポーツ、茶道や抽象画体験、社会課題に関する講座などを通じて世界を知る催しが実施されました。
22、23日の人権講座には両日で100人を超える参加。
22日は、移住連共同代表の渡辺英俊氏が、日本社会を支える側面をも持つ外国人労働者の置かれている現状について、統計資料を示しながらのお話があり、質問も活発にあがりました。

23日は、韓国公共放送・KBSが制作した番組「現代人物スペシャル 朴慶植」を視聴した後、高麗博物館館長の樋口雄一氏から、朝鮮半島から渡ってきた人たちの歴史的背景や生活の実情が語られ、次に、日本で生まれ育った在日3世の若者5人が登壇しました。

大学で近現代史を学んだことがきっかけで在日朝鮮人史を研究している大学院生、外国人が多く暮らす地域で伝統的な楽器・ハギハッキョの演奏を続けながら文化交流を学ぶ大学生がその取り組みを紹介したほか、韓国籍だが友達は日本人ばかりで在日の歴史も知らなかったので韓国人と言われてもピンとこないという発言や、日本名がないことで子ども時代にいじめられたという経験も語られました。

5人の中でも年長の梁大隆さん(26歳)は、直接的な差別を受けた経験はないが見えない差別はあったと語り、「100年前の朝鮮併合は過去、50年前の戦争は分断、10年前の南北首脳会談は未来だと考えている。違いを認め合い、違いを分け合って未来に向かっていきたい」と希望を語りました。

19日の多言語相談会には、約30人が来場し、多言語情報センターのスタッフが通訳(ベトナム、フィリピン、パキスタン、中国)する中で、労働関係や親子関係に詳しい弁護士4人が対応しました。昨年12月に開始した同センター(生活センター2階)には、日を増すごとに利用が増えているといいます。相談員を務めるエスカレズ・マリッサさん(フィリピン出身)は、同センターでの通訳のほか、区役所の外国人登録窓口で英語、タガログ語による通訳や申請書類の翻訳を担当しています。そのほかの言語に対応する相談員たちも同様に地域社会のニーズに貢献しているようすが伝わりました。

国際都市大田=多文化共生都市大田に向けた取り組みや、取り組みへの理解がより広がることを期待して注目していきたいと思います。

【写真・文 池田佳代】
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コメント
大田国際交流週間2010の取材・記事掲載ありがとうございます。今後とも様々な活動で連携させていただければと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by: クラカタヒロシ  at 2010年07月17日(Sat) 21:05