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連鎖をとめる方法[2012年02月04日(Sat)]
虐待の連鎖、という深刻な状態でなくても、
「自分が親に言われて傷ついたこと」は、
「絶対、自分の子どもには言わない」と普通決意します。


ところが、実は、「つい言ってしまう」
「形を変えて同じ様な傷を与えてしまう」という事が起こりやすいのです。


●「つい言ってしまう」
当たり前です。もし、それが習慣化した言葉だったら、
それは、あなたの生活文化となってしまう。
つまり、それに慣れてしまうスキル・トレーニングを
受けてしまったことになるので、つい、口に出してしまうのです。


ある友人は、気に入らない状態、叱るべき場面で、
いつも親に「死ね」と言われていました。
友人は、あれだけいやだった言葉を子どもに言ってしまう、と悩んでいました。


私は言いました。「でも、しまったと思っているあなたがいるのだから大丈夫。
気づいた時に、
『あ、ごめん。また言ってしまった。本当はそんなこと思ってないよ。
ごめんね』と言って、本来叱るべきことがあるなら、
そこに話を持っていけばいいだけ。
自分はそれがいやだったと思えているのだから、大丈夫。」


友人は、あやまること、言葉を変えることを繰り返すことで、
「死ね」と言わなくなったと喜んでいました。



●「形を変えて、似たような傷を与えてしまう」
これは父親から虐待されてきたお母さんの話です。
虐待され、家出までして生き延びてきたお母さん。
「娘だけにはいい暮らしをさせてやりたい」という思いが、進学熱になり、
3歳から子どもを公文に行かせ、勉強三昧。
勉強以外のことをさせないという
がんじがらめの生活を子どもに強制してしまいました。
それもこれも
「いい大学を出て安定した高収入を得られるようにしてあげたい」という
必死の子どもを思っての思いでした。


でも、欲求も願望も母親にがんじがらめされた結果
自己表現を奪われた少女はセルフエスティームを失い、
問題行動に走ってしまいました。

「この子が許せないんです。」と問題行動に怒るお母さん。
離れてもらいました。子どもに怒りを感じている間は、
自分の問題がみえないからです。子どもを治すべき、と思っている間は、
問題の本質がみえません。

子どもと離れてカウンセリングを受けたお母さんは、発見しました。
「私自身が虐待で、自分の気持ちをきいてもらえなかった。
あの子の気持ちをきかなかったのは、そういう自分がそのまま親になったから
というのはわかりました。
自分の傷が癒えないといい親になれない。子どもを受け入れます。」
半年くらいでした。結構、スピード効果。
子育てがしんどくなったら、離れるというのもひとつの方法です。

ここで大切なことは、連鎖をとめるには
@
連鎖に気づくこと
A
親自身が自分の傷をいやすこと
それだけなんです。


でも、自分の傷に気付き癒すというのは痛い行為なので、とりくめません。
かといって、子どもの行動に振り回され感情をぶつけても、解決はしません。


あるアスペルガーのお母さんは、「子どもが理解できない」と
アスペルガーの息子に10年以上振り回されていました。
そのお母さんも、親の世間体でレールをひかれた「いい子」で生きてきたため、
自分が理解されたという満足感がありません。
だから、子どもを理解できません。
理解され、受け入れられるという体験がないからです。
アスペルガーだからではありません。離乳食を食べない息子に
「どうして私が一生懸命つくったのに食べてくれないの」となります。
子育ては、子どもを主体に考えれば「この子はどういうものが好きなのかな」
という観察から始まりますが、このお母さんの子育ての場面の主役は
「母親として一生懸命離乳食をつくった自分」になってしまっています。
つまり、一事が万事、主体が自分なので、
子どもの行動を理解する術をもてなかったのです。


私は、3カ月関わるだけで、
その青年が次に何をいうのかがわかってしまいました。
それがかえってお母さんには悔しい思いをさせてしまったようです。
あれこれと批判をして塾費用も払わず、去っていきました。
ある専門家がおっしゃいました。「嫉妬したんでしょうね。」


なるほど、
私は3カ月で彼女の10年の苦労を否定してしまったのかも知れません。


親に理解してもらってこなかったまま生きてきて、
子どもを理解する力をもてなかったお母さんを癒すということが
先だったのかも知れません。親子関係のサポートもむずかしいものです。
Posted by 再生塾 at 10:13 | この記事のURL | コメント(0)
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