海の男、しっかりせい
[2007年06月25日(Mon)]
|
岩手、大阪狭山市講演旅行
海賊日誌
6/19に岩手県水沢、6/20に岩手県宮古で講演を行いました。題材は、「日本の国境」 岩手日報社主催で、聴講者は地元の企業主が主体でした。 宮古湾は、明治維新期、旧幕府軍艦「回天」に乗った土方歳三が、官軍の軍艦「甲鉄」を奇襲しています。日本における本格的な海戦は、戦国時代、織田方の九鬼水軍と本願寺を支援する毛利方の村上水軍以来です。 6/21は、大阪狭山市の市民大学で講演。320人の聴講者に、やはり「日本の国境」問題を話しました。皆さん真剣に聞いていただき、嬉しかったです。 悔やまれるのは、宮古でウニを食べられなかったことぐらいです。
海賊に台湾漁船員殺される
海賊日誌
海賊の活動が、一段と激しさを増しているソマリア沖において、5月半ばに拿捕された台湾漁船「Ching Fong Hwa 168号」の船員一人が海賊により殺害された。船員は、台湾人2名、中国人14名であるが、殺害された船員の国籍は不明。 6月5日付けのロイズ・リストによると、同号は、拿捕後、船主と海賊の間で身代金の交渉が行われていたが、進展が無く、1名が殺された。海賊は、身代金を払わなければ、他の船員も殺すと脅迫している。 ソマリア沖では、現在、海賊が横行し、非常に危険な情況になっている。現在、このほかにインド船籍のダウ船1隻、タンザニア船籍の漁船が拿捕されている。
沖ノ鳥島のサンゴ
海賊日誌
2005年3月に日本財団が実施した沖ノ鳥島有効利用民間調査団の報告から、沖ノ鳥島の利用策の提案が行われた。ひとつは、灯台の建設である。これは、今年3月に沖ノ鳥島灯台が点燈している。もうひとつ、サンゴを飼育し沖ノ鳥島を大きくしようという発想だ。この提案を出したとき、ウォール・ストリート・ジャーナルの一面に私の似顔絵入りで紹介された。 この計画は、水産庁により予算化され、沖縄県座間味村の阿嘉島で研究されている。今年の6月8日、9日の2日間にわたり、沖ノ鳥島から阿嘉島に運んであるサンゴが産卵した。それも25万粒という大量にである。受精率は90%以上ということだ。今後、沖縄で育て、沖ノ鳥島に移植することになる。 サンゴを育て大地をつくる夢のある話である。地球温暖化による水面上昇に悩むツバルなどの南太平洋諸国にも朗報である。自然の力で島が再興されるかもしれないのだ。
日本人が行けない日本の領土
海賊日誌
写真家でルポライターでもある山本皓一さんが「日本人が行けない日本の領土」(小学館)を出版した。私も沖ノ鳥島の章で対談で登場しています。 山本さんは、択捉島、竹島、南鳥島、沖ノ鳥島と日本の国境を廻っている。迫力のある写真は、説得力がある。日本の抱える問題を解りやすく訴えかける名著だと思う。
今日の海賊
海守に期待
海賊日誌
5年前、奄美大島南西沖において、海上保安庁の巡視船に追跡された北朝鮮不審船が自沈した。その不審船を海保は引き上げ、日本財団によりお台場に展示されたことを記憶している人も多いことだろう。当時、私は民間機関である日本財団が不審船を預かり公開するための交渉と展示における責任者をしていた。日本を囲む海の現状をより多くの人に知ってもらおうと言う狙いからである。 あわせて私は、海を守るためのボランティア団体の設立を当時の曽野綾子日本財団会長に提案した。そして、設立されたのが「海守」である。海守の名も私が考え、命名された。設立当初、海守事務局長として海上保安庁だけではなく、全漁連、離島センター、海上自衛隊、海員組合、海洋関係ボランティア団体などの協力を取り付け、各関係者の意見を取りまとめ海守の運営を行った。関係者が一堂に会し、意見を出し合ったものだ。最近は、立場が異なる各関係者の意見交換の場が無いのは残念だ。 北朝鮮の漁船の密航に見られるように「海守」の期待される役割は大きい。多くの人々の期待に応えられるような懐の深い組織になって欲しい。海守はそれだけの組織であると思う。 設立当初の会員募集のポスターは、幕末期の日本、黒船来航により鎖国社会から海に目を向けなければならなくなった日本をモチーフとしたユニークなポスターであった。曽野綾子さんも気に入り自らの手で多くの方々に配ってくれた。 海守のなすべき役割=今、あらためて考える機会であろう。海洋国家日本の海守への期待は大きい。
アフリカ海賊
人民解放軍事情
北京軍区陸軍第196旅団
| 次へ
|