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海賊日誌

海賊は、七つの海を駆け巡っています。
海賊問題をはじめとした「海」におこっている問題をリアルタイムに報告いたします。


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ラゴスで日本関係船襲われる [2006年06月20日(Tue)]
海賊日誌
 6月20日現地時間4時10分、ナイジェリアのラゴス錨地で、日本の船社が管理するパナマ籍船(バラ積み貨物船・19,885トン)が、銃とナイフで武装した三人の海賊に襲われました。海賊は、船員を銃で脅しましたが、一人の船員が警報装置を作動させたところ、係船索を奪って逃走しました。銃で、脅迫して奪ったのは、ロープ(係船索)です。海賊は、ロープを引っ張って逃げていったのです。
船員は、フィリピン人とミャンマー人で、全員、けがも無く無事です。
Posted by y_yamada at 19:41 | | この記事のURL
紅海南部 [2006年06月14日(Wed)]
海賊日誌
6月12日、北緯15度23分、東経41度30分、紅海南部海域に海賊出現、18ノットを超えるスピードで航行中の貨物船に近付いた。乗組員が気付き警報を鳴らすと共にZIG−ZAG航行を行ったところ海賊は追跡を止め、離れて行った。
この海域では、相変わらず、威嚇だけの意味不明瞭な海賊の行動が続く。その意図が近々判明するのでは・・・
Posted by y_yamada at 10:43 | | この記事のURL
タンザニアで海賊 [2006年06月07日(Wed)]
海賊日誌
6月5日、タンザニアで海賊事件発生。タンカーにナイフを持った6人の海賊が侵入し、倉庫の鍵を壊し、船用品を略奪、モーターボートで逃走した。
Posted by y_yamada at 20:10 | | この記事のURL
こそ泥海賊 [2006年06月06日(Tue)]
海賊日誌
こそ泥型の海賊が多いのは、インドネシア・インド・バングラデシュの港である。船に忍び込み倉庫から船用品を盗んでゆく。中には、ボルトや金属のハッチなどまで持っていってしまう。
6月5日にもインドネシアのメラク港で、6人の海賊がロングナイフを持って忍び込み、エンジン部品を盗んで逃げた。港の警備をもう少し厳重にしてほしいものだ。
Posted by y_yamada at 19:04 | | この記事のURL
サンゴで再生沖ノ鳥島 [2006年06月05日(Mon)]
海賊日誌
 日本最南端の島「沖ノ鳥島」。この島は、最高潮時に水面上にわずか16センチしか、頭を出さない小さな島です。しかし、この島を基点とした排他的経済水域は、約40万平方キロ。
この島の維持が問題になっています。政府は、300億円の費用をかけ、波による侵食から守るためコンクリートで護岸を固めました。
 今、この島をサンゴを培養することで再生させる研究が進められています。週末にくる満月の日に沖ノ鳥島ではサンゴが卵を産むことでしょう。この卵をいかし、サンゴを養殖しようとしています。夢のある企画です。
 2004年11月、2005年3月の2回、日本財団が沖ノ鳥島に民間視察団を派遣したときの事務局長をやりました。このサンゴの養殖による陸地再生計画は、そのときの報告書から生れた計画です。今後が楽しみです。
Posted by y_yamada at 18:29 | | この記事のURL
マーリン号 [2006年06月04日(Sun)]
海賊日誌
日本財団は、昨年新設されたマレーシア海上法執行庁(MMEA)に対し教育訓練船を寄贈し、先週、引渡し式がマレーシアのポートケラン港で行われた。式には、マレーシア・ナジブ副首相も出席し、教育訓練船が寄贈されたことに対する率直な喜びをスピーチの中で話した。
自国の予算では、装備や人員確保に資金を充当することが優先されてしまう。教育のための船の建造は、本来、必要不可欠のはずであるが、なかなか資金が回らない。そこで、日本財団は、人材育成の重要性から教育訓練船の寄贈を行ったのである。アジアに海を守る人の育成は、日本の安全にもつながる重要なことである。
この教育訓練船は、ナジブ副首相の夫人により「マーリン」と命名された。
マーリンには、誠実という意味もあるそうである。海を守る人材を育成する船にとってふさわしい名であろう。

Posted by y_yamada at 00:29 | | この記事のURL
海賊対策地域間協定 [2006年06月02日(Fri)]
本日、シンガポール・マレーシアの出張から帰国しました。
日本財団からMMEA(マレーシア海事法執行庁)へ寄贈した教育訓練船の贈呈式に行ってきました。また、今回の出張では、海賊対策地域間協定の状況を確認してきました。同協定は、10カ国の批准により効力を発しますが、現在は、9カ国、インドが批准のための国内手続きを進めているので、近々には10カ国が揃い、年内には発効の運びとなります。この協定では、シンガポールに海賊情報共有センターを設置することになっていますが、近隣国のインドネシアとマレーシアの同意を得ていません。インドネシアは、マラッカ海峡およびインドネシアの近海の海賊問題(海上武装強盗)は、あくまでも国内問題としており、また、マレーシアは、現在、海賊を押さえ込んでおり問題がないとしている。マラッカ海峡沿岸3カ国の協力体制の確立があってこその海賊対策地域間協定である。また、IMBとの役割の線引きも不明確なままでは、海運業者をはじめ海事関係者の戸惑いが残る。
海上警備機関相互の協力関係は、順調に進められてきたあとは、外交が問題を複雑化させないことである。海賊対策における日本のイニシアチブが試されるときである。
Posted by y_yamada at 13:51 | | この記事のURL